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ダート走行は燃費が落ちるのか? ジムニーとジムニーシエラで実験! スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計ってみた【一般道〜高速道〜林道:計500km!】

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やはり未舗装路は燃費が悪化する! それも大幅に!

 翌日は第3ステージ、万沢林道からスタートである。筆者と平野カメラマンがジムニーシエラ、萬澤がジムニーに乗り込む。国民宿舎から1分ほどで林道セクションに突入できる。

 万沢林道は前日の秋鹿大影林道よりも道が幅広く、路面もフラットだと聞いていたが、さにあらず、こちらもなかなかタイトで手強いではないか。前日と同様に10km/h行くか行かないかほどのペースで淡々と歩を進める。

 万沢林道には何カ所か洗い越し───川のような浅い水の流れが道路を横切っていること───があり、前日夕方の雨の影響か泥が湿っている場面も多々あった。これらも少なからず走行抵抗となり、燃費に影響を及ぼすかと思われる。

 前日の秋鹿大影林道もそうだったのだが、万沢林道も東から西に進むにつれ、路面がフラットになり、道幅も広がって走るのが容易になっていく。

 そして万沢林道のほぼ西端には、本州最長と言われる1kmもの直線未舗装路、通称「万沢ストレート」がある。

 こうして万沢林道の21kmを走り切った。途中の撮影のための往復も含めて走行距離は30kmとなり、燃費は1名乗車のジムニーが6.4km/L、2名乗車のジムニーシエラが5.9km/Lだった。前日と違い、これは100%未舗装路のデータである。平均速度がほぼ同じだったにもかかわらず、やはり第2ステージよりも燃費が悪化している。

万沢林道には、このような洗い越しが何カ所かある。

 野反湖周辺の国道に出て、ここからは舗装されたワインディングロードをひた走る。タイトでテクニカルなコーナーが続くため、ついつい楽しくなってペースが上がってしまい、結局燃費が悪化してしまうのではという懸念が浮上する(ペースを落とせばいいだけだが……)。

 しかし71kmを走り、関越道の渋川伊香保インターチェンジで燃費をチェックすると、1名乗車のジムニーが16.3km/L、2名乗車のジムニーシエラが16.5km/Lと予想以上の好転っぷり!

 未舗装路よりも舗装&未舗装のミックス路、そしてさらに完全舗装路と、見事に燃費が向上し、とりわけミックス路と完全舗装路の差が顕著であることを見れば、やはり未舗装路───ダートで燃費が悪化することは明白である。

 まぁ、やる前からだいたいわかっていた結果と言えばそれまでだが、実際に試してみたことで、これからは堂々と述べることができるようになる。よかったよかった。

 ちなみに帰路、高速セクションとなる第5ステージの結果も簡単に報告しておこう。

 1名乗車のジムニーが15.6km/L、2名乗車のジムニーシエラが15.5km/Lだった。

 全ステージの結果を通して思うのは、ジムニーとジムニーシエラの間にほとんど差がない、ということ。実際に走っても、動力性能にスペックほどの差を感じない。デザインの好みか、税制か、ボディサイズ(主に全幅)の差か、その違いだけで選べばいいということで、パフォーマンスに大差はない。

 それともうひとつ注目すべきは、高速道路を走った第1および第5ステージよりも、一般道を平均35km/hで走った第4ステージの方が燃費が良かったということだ。やはりジムニーもジムニーシエラも、日本の一般道の速度レンジにターゲットを絞って作り込まれているということなのだろう。

 この潔いキャラクターづけが、ジムニー人気の要因のひとつになっていることは間違いなさそうだ。

ジムニーXC
全長×全幅×全高:3395×1475×1725mm
ホイールベース:2250mm
トレッド(前/後):1265/1275mm
車両重量:1040kg
エンジン形式:直列3気筒DOHCターボ
排気量:658cc
圧縮比:9.1
最高出力:47kw〈64ps〉/6000rpm
最大トルク:96Nm/3500rpm
燃料タンク容量:40L
トランスミッション:4速AT
駆動方式:フロントエンジン・オールホイールドライブ
乗車定員:4名
サスペンション形式(前/後):3リンクリジッドアクスル式/トーションバー式
タイヤサイズ:175/80R16
WLTCモード燃費:13.2km/L
車両価格:184万1400円

ジムニーシエラJC
全長×全幅×全高:3550×1645×1730mm
ホイールベース:2250mm
トレッド(前/後):1395/1405mm
車両重量:1090kg
エンジン形式:直列4気筒DOHC
排気量:1460cc
圧縮比:10.0
最高出力:75kw〈102ps〉/6000rpm
最大トルク:130Nm/4000rpm
燃料タンク容量:40L
トランスミッション:4速AT
駆動方式:フロントエンジン・オールホイールドライブ
乗車定員:4名
サスペンション形式(前/後):3リンクリジッドアクスル式/トーションバー式
タイヤサイズ:195/80R15
WLTCモード燃費:13.6km/L
車両価格:201万9600円

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