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新型日産スカイライン「プロパイロット2.0」で現実の道路事情と著しく乖離した速度規制のあり方も浮き彫りに。道路交通行政関係者は全員体感すべし! 新型日産スカイライン試乗…「プロパイロット2.0」のライントレース性能はADASで初めて人間を超えた! 新設定VR30DDTT型3.0ℓターボは良い意味でターボらしくない感触

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日産スカイラインV6ターボGTタイプP

 今回は短時間ながら、北米仕様から4年もの遅れをもって日本仕様に設定されたVR30DDTT型3.0ℓ V6直噴ツインターボエンジン、そのうち304ps&400Nm仕様を搭載する「V6ターボ」の中間グレード「GTタイプP」にも試乗したので、その印象をお届けしたい。

V6ターボGTタイプPのVR30DDTT型エンジン。写真はヘッドカバーを外した状態
 そのVR30DDTT、印象を一言で言えば「良い意味でターボらしくない」、これに尽きる。極低回転域からレブリミットの7000rpmまでスムーズかつレスポンス良く、だがターボらしいトルクの山谷を感じさせることもなく、回せば回すほど元気に加速していく。エンジンルームを見ずに予備知識ゼロで乗ったならば、良く出来たNAエンジンと誤解しかねないフィーリングだ。

VR30DDTT型エンジンのヘッドカバー裏側。吸音材の配置・形状は400Rも共通
 しかし、「3.0ℓ V6直噴ツインターボ」という記号からすれば、304ps&400Nmというスペックは今や取り立てて高性能なものとは言えず、実際の加速性能もその額面以上でも以下でもない。304psというパワーだけを見れば、3.0ℓならばNA、ターボならば2.0ℓで実現しているエンジンも存在する。304ps仕様に限ってはあくまでも、小型軽量かつ低燃費なダウンサイジングターボエンジンという位置付けに徹しているのだろう。

V6ターボGTタイプPのインテリア。パーキングブレーキが足踏み式となる

 なお、「V6ターボGTタイプP」は「ハイブリッドGTタイプSP」に対し「ダブルピストンショックアブソーバー」が装着されない一方、車重は130kg軽く、タイヤも225/50RF18 95Wのランフラットタイヤにサイズダウンされているうえ、サスペンションも軽い車重の分だけソフトにセッティングされているのか、低中速域での乗り心地はこちらの方が格段に上。しかしながら、ターボ車専用にセッティングされたという「ダイレクトアダプティブステアリング」の感触は大差なく、低速域で軽すぎる傾向も全く同じだった。

日産スカイライン400R
400RのVR30DDTT型エンジン
全面的に強化された400Rのシャシー

 今回は展示車両の確認のみに留まった「400R」は、405ps&475Nm仕様のVR30DDTTを搭載する。その詳細は下記記事の通りだが、エンジン以外にもスポーツサスペンションや電子制御ダンパー、フロント4POT/リヤ2POTの対向ピストンブレーキ、専用デザインの19インチアルミホイールが標準装備。

新型スカイラインが搭載するV6ターボ! とにかくレスポンス。そのためにEGR不採用も辞さず。──VR30DDTT

本アルミフィニッシャーを装着した400Rの運転席まわり
後席にもダイヤモンドキルティングとレッドステッチ入りのブラック本革を採用
ダイヤモンドキルティングとレッドステッチが施された本革スポーツシート

 そして室内には、ダイヤモンドキルティングとレッドステッチが施された本革スポーツシートが装着され、Vモーショングリルの新しいマスクによく似合ったスパルタンな雰囲気が醸し出されている。

8月25日時点の新型スカイライン受注状況

 この新型スカイライン、7月16日の発表から8月25日時点までに、目標月販台数200台の約8倍に相当する1560台を受注する好調ぶり。このうち約1/4を「400R」が占めており、かつ30歳代以下の若いユーザーと他社銘柄からの代替も多いのだとか。

 冒頭で述べた過去の歴史を振り返るにつけ、今回のマイナーチェンジの方向性には「またか」という想いを禁じ得ないが、これが販売好調に直結したということは、スカイラインを実際に購入するユーザーの多くが待ち望んでいたものなのだろう。

 それならば今後はブレることなく、「スポーツ」セダンとしてのスカイラインの道を邁進してほしい。率直に言って、まだ迷いが見え隠れする。ゴーン体制から脱却し再建の道を歩み始めた今こそまさに、日産の真価が問われている。

【Specifications】
<日産スカイラインハイブリッドGTタイプSP(FR・7速AT)>
全長×全幅×全高:4810×1820×1440mm ホイールベース:2850mm 車両重量:1840kg エンジン形式:V型6気筒DOHC 排気量:3498cc ボア×ストローク:95.5×81.4mm 圧縮比:10.6 エンジン最高出力:225kW(306ps)/6800rpm エンジン最大トルク:350Nm(35.7kgm)/5000rpm モーター最高出力:50kW(68ps) モーター最大トルク:290Nm(29.6kgm) JC08モード燃費:14.4km/L 車両価格:604万8000円

【Specifications】
<日産スカイラインV6ターボGTタイプP(FR・7速AT)>
全長×全幅×全高:4810×1820×1440mm ホイールベース:2850mm 車両重量:1710kg エンジン形式:V型6気筒DOHC直噴ターボ 排気量:2997cc ボア×ストローク:86.0×86.0mm 圧縮比:10.3 最高出力:224kW(304ps)/6400rpm 最大トルク:400Nm(40.8kgm)/1600-5200rpm WLTCモード平均燃費:10.0km/L 車両価格:455万4360円

【Specifications】
<日産スカイライン400R(FR・7速AT)>
全長×全幅×全高:4810×1820×1440mm ホイールベース:2850mm 車両重量:1760kg エンジン形式:V型6気筒DOHC直噴ターボ 排気量:2997cc ボア×ストローク:86.0×86.0mm 圧縮比:10.3 最高出力:298kW(405ps)/6400rpm 最大トルク:475Nm(48.4kgm)/1600-5200rpm WLTCモード平均燃費:10.0km/L 車両価格:552万3120円

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