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トヨタ・グランエースのメカニズムを徹底解説!要人を満足させるためのメカニズム

  • 2020/04/11
  • ニューモデル速報
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パワフルな2.8ℓクリーンディーゼル

エンジンはランドクルーザープラドにも搭載される1GD-FTV 型。排気量2.8ℓのターボディーゼルだ。最高出力は130kW、最大トルクは450Nmと絶対値的には大きいが、トルク特性はフラットで、「必要な仕事を淡々とこなす」プロユース向けキャラクターだ。

エンジン型式:1GD-FTV
排気量(㏄) :2754
種類・気筒数:直列4気筒直噴ターボ
弁機構:DOHC16バルブ
ボア×ストローク(㎜) :92.0×103.6
最高出力(kW[㎰]/rpm) :130[177]/3400
最大トルク(Nm[㎏m]/rpm) :450[45.9]/1600-2400
使用燃料:軽油

高性能な直噴インジェクター

燃料噴射システムは、デンソーの第四世代コモンレール式。9つの噴口から、最大220MPaに圧力で軽油を噴射する。弁駆動はピエゾ素子ではなくソレノイドだが、1行程あたり最大9回噴射できる応答性を持つ。

形状最適化が図られた燃焼室付きピストン

ピストン形状はプラドのものと同じだが、アルマイト層を利用して断熱と放熱を行なう「TSWIN」は非採用。燃焼室形状は中央突起付きのリエントラント型で、トップランドに断付きを設けてスキッシュ流を最適化している。

可変ノズルベーン式ターボ

ターボチャージャーはトヨタ内製。シーケンシャルツインではなく、VG( トヨタはバリアブルノズル=VNと呼ぶ)式を採用する。排気タービンの入り口に並べたノズルブレードを可変制御し、ターボラグの縮小と高トルクを両立する。

尿素SCRシステムで排気をクリーンに

エンジンから排出された排ガスは、酸化触媒で未燃焼成分が燃やされ、DPRでPMなど排気微粒子がトラップされる。その後、尿素水が噴射され、SCR 触媒上でNOXを還元。世界で最も厳しい排ガス規制をパスする。

ワイドな変速比を持つ6速ATを搭載

トランスミッションは縦置き用の6速AT。フレックス(スリップ)ロックアップ制御を行なうことで、高い伝達効率と、ショックレスな変速を両立する。ギヤレシオも含めて、ランドクルーザープラドと同じユニットだ。

国内開発された尿素インジェクター

ガソリンエンジン用の燃料噴射ノズルをベースに、デンソーと共同開発した尿素水インジェクター。丸い円盤は、排気熱を放熱してインジェクターを守る冷却フィンだ。

浄化効率向上のキーポイント

NOX の浄化効率を高めるポイントは、尿素噴霧をいかに均一に分散させ、触媒面積を有効に使うか。そのカギを握るのが、SCR触媒入り口に設けた分散版の形状だ。トヨタはこれも自社開発し、最大浄化効率99%を達成している。

酸化触媒も併用

蜂の巣状に焼いたセラミックに、触媒金属として銅ゼオライトを担持させたSCR(選択還元型)触媒。この上で、アンモニア(NH3)のNとHが分離し、NOXから酸素を奪い、N2とH2Oとなって無害化される。

モーターファン別冊・ニューモデル速報 ニューモデル速報 Vol.594 トヨタ グランエースのすべて

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