トヨタ新型ヤリスクロスは電子式パーキングブレーキ、リヤディスクブレーキ、ヒルディセントコントロールなど装備充実 トヨタ新型ヤリスクロスとヤリスを比べて判明!違うのはデザインとサイズだけじゃなかった
- 2020/04/24
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MotorFan編集部
電子式パーキングやヒルディセントコントロールを装備
インテリアは、プレスリリースに情報がほとんど記載されていない。したがって、広報写真を観察して気づいたことを紹介したい。
上下2段で構成された水平基調のダッシュボード、センター上部に置かれたディスプレイなどデザインの基本路線は両車共通だ。しかし、よく見ると様々な相違点があるのに気が付く。
まずはメーター類だ。ヤリスではリングで囲んだ丸型の液晶メーターを二つ並べ、その中央に4.2インチ液晶モニターを配置する独特な意匠を採用していた。
一方、ヤリスクロスでは一般的なメーターフードを備えており、中央に速度などを表示する液晶モニターを採用(液晶モニターはヤリスの4.2インチよりも大きいように見える)。そして左側にはハイブリッドシステムの出力や回生レベルを示すハイブリッドシステムインジケーター、右側には燃料計と水温計を配置している。
続いて、インパネの気になる部分をアップにしてみる。
驚いたのは、ヤリスクロスではサイドブレーキがスイッチ式になっていること。ひょっとして…と思ってリヤブレーキをチェックしてみると、ヤリスではドラムだったリヤブレーキが、ヤリスクロスではディスクになっているようだ。となると、ヤリスはACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)が30km/h以下ではカットされる設定だったが、ヤリスクロスは全車速追従式になっていることも期待したくなってしまう。
そして、電動パーキングの操作スイッチの隣をみると、上部に「PUSH NORMAL」と書かれたダイヤル式スイッチがある。同種のスイッチが設けられているRAV4では、ハイブリッド4WD車が「エコドライブ」「ノーマル」「スポーツ」を切り替えるドライブモードセレクター、ダイナミックトルクベクタリングAWD車が「MUD & SAND」「ノーマル」「ROCK & DIRT」を切り替えるマルチテレインセレクトとなっている。
ヤリスクロスではドライブモードはダイヤル左側に設けられたプッシュスイッチで操作すると思われるので、それ以外のモード切り替え用だと思われるのだが、現時点では何用か不明である。
続いて、エアコン操作パネルの下をチェックすると、ヒルディセントコントロールのスイッチを発見。ヤリスクロスは、悪路走破性能にも気を遣っているようだ。
そして、左右にはシートヒーターのスイッチ、一番右側にはディスプレイオーディオ用のUSB端子がある。注目は一番左側の「2.1A」と書かれたカバー。スマホなどを高速で充電することが可能なUSB端子なのだろうか。これもヤリスにはない装備である。
後席の足元は同等ながら頭周りは余裕度アップ?
フロントシートの形状は、共通のようだ。ただし、シート表皮はヤリスクロス独自のものが用意されている。欧州仕様はそれとも異なる格子状のステッチがあしらわれたシート表皮を採用しているが、日本でも用意されるのかもしれない。
リヤシートはヘッドレストの形状が異なり、ヤリスクロスの方がひと回り大きくなっているようだ。
ヤリスで後席周りが狭い、と評価されることが多かった。ヤリスクロスではホイールベースが同一ということもあり、足周りのスペースは変化ないようだ。ただ、肩から上の空間はヤリスクロスの方が明らかに広そうだし、リヤサイドウインドウも大きいので開放感もヤリスクロスに分があるだろう。
後席背もたれは4:2:4分割で格納可能
ラゲッジルームも、ヤリスクロスの注目ポイントである。リヤオーバーハングが180mm長くなったことで、ヤリスから大幅に荷室容量は拡大されているようだ。リヤシートの格納も、日本車では珍しい4:2:4分割となっている。長尺物の積載時では中央部だけを畳むなど、荷物に応じて多彩な使い方ができそうだ。
また、荷室の左右端がえぐられているのも特徴で、ここも収納スペースとして活用できそう。写真では荷物固定用のバンドのようなものも見える。
荷室の床は、デッキボードによって二重底になっている。上段にセットしておけば、リヤシートの背もたれを畳んだ際、フラットに荷室を拡大できるというわけだ。ヤリスクロスでユニークなのは、ボードが二分割されていること。これにより、荷室のアレンジの幅はさらに広がっている。
ハンズフリーでバックドアを開く機能も備わる
また、クルマに手を触れることなく車体下に足をかざすことで開けられるパワーバックドアの採用も注目だ。ハリアーやエクストレイルなど、最近は国産SUVでも採用車種が増えつつあるが、Bセグメント車では珍しい。
こうしてチェックしてみると、ヤリスクロスは単なるヤリスのスキンチェンジではなく、クロスオーバーSUVの資質をしっかりと備えていることがわかる。その充実ぶりを見た後では、2020年秋の日本発売でヤリスクロス旋風が吹き荒れる予感がしてならないのである。
※今回ご紹介した内容はオフィシャルフォトを基に推測した内容が多く含まれるので、正式発表時に「違うじゃないか!」となった際は、ご容赦ください。
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