2代目ジムニー(JA71)とマウンテンバイク、ルイガノFive PROでダウンヒル【クルマ×アウトドア 】 スズキ・ジムニー+マウンテンバイク(ルイガノFive PRO) 秋の山を駆け下りてみる。ランチは、自製の蒸籠で飲茶を楽しむ
- 2020/09/24
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伊倉 道男
JA71型ジムニーで出かけよう。出かける先は、今回も「山」である。友人から譲られたマウンテンバイクをジムニーに積んで坂のてっぺんまで。そこからは、ひたすらに下る。お腹がすいたら、自製の蒸籠を使って焼売や小籠包を蒸して食べる。美味し。
TEXT & PHOTO◎伊倉道男(IKURA Michio)
西洋人の遊び方で感心するのは、身体ひとつ、たった棒一本でも楽しく過ごせる術を身に付けている人が多いことだ。大人になっても、子ども時代を忘れないのだろうか。オーストラリアのリザード島の夜、遊び道具等は何もない、静かに酒を呑むか、星空を楽しむか、打ち寄せる波の音を聴くか、そんな夜。一緒にいたのはオーストラリア人、ニュージーランド人、アメリカ人、フランス人。何処の国の人かは覚えていないけれど、彼らのなかのひとりが、棒を持って来た。リンボーダンスの始まりである。半数は女性なので、失礼が有ってはいけないと、僕は横で見ていた。白いワンピースのミニ、ブロンド。彼女の番になる。すると彼女のパートナーが僕の側にやって来て、「そんなと所にいたら、面白くないだろ〜。こっちへ来い!」と正面に連れて行かれる。「あんたのパートナーでしょ!見えちゃうよ。いいの?」なんだろうね、この人達。でも棒一本で、大人の夜、それもとびきりの楽しさ、それを僕らは、学ばなければいけない。彼らはそんな生き方をたくさん持っている。
ハワイのオプショナルツアーで、自転車でのダウンヒルのツアーがある。つまり、世界遺産のキラウエア火山の頂上まで、クルマで上がり、そこから自転車で、ひたすら駆け降りる遊びだ。漕がないで良い。自転車ファンには怒られるだろうけれど、僕は自転車の最大の欠点は、足で漕がねばいけないことだと思っている。これがなければ、軽いし、最高の乗り物だ。
思いとしては、富士山の5合目からのダウンヒル、赤城山、筑波山もちょいと面白そうだ。実際に、僕はまっすぐに落ちていく坂で、自転車で70km/hは経験したことがある。まぁ、そこまでスピードが出るとさすがに怖い。スピードではなくて、のんびりとダウンヒルは良いではないか。ジムニーに自転車を積み込み出掛けてみる。道中もダウンヒル中ものんびりで良いのだ。最高地点に拠点を決めて、一回だけ降りるのではなくて、数回に分けて走れば、無理も無く、また休憩も拠点で取れる。そこには飲み物も、食べ物も、そして楽なベッドでも置いておこう。
この真っ白なルイガノ(LOUIS GARNEAU)は、10年ほど前に我が家にやって来た。急に自転車に目覚めた友人が、「ルイガノって知ってるか?おしゃれだよね?」「確か、もとはカナダで、今はアメリカが本拠地のブランドだった気がする」ほどなく納車。僕は当時、30年くらい前の自転車をレストアしたばかりで、ふたりで自転車をクルマに積み込み、鎌倉や、五日市へ出掛けていった。
ある時、
「自転車、俺やめた。また歩くことにする、(俺の自転車)持って行く?」
(彼は驚くほどの健脚の持ち主で、一日に30kmは平気で歩く。尾瀬をふたりで歩いたが、全行程20km以上、彼は少しも疲れを知らず、僕はもうへとへと)
「なんで?」
どうやら、カナダ製でも、イタリア製でも、日本製でもない自転車のフレームが気に入らないようである。
「今はだいたいそのブランドの国で作られてなくて、台湾で作られているのだよ。そうでなければ、30万円はするんだよ」と言っても、もういらないのである。
こうして、ほぼ新車状態で僕の管理下に置かれることとなる。でもね、フレーム以外は、シマノ製であり、ブレーキなんか前後機械式ディスクブレーキだ。タフな本格的なオフロード用ではないけれど、これはこれで結構楽しめるし、とにかくおしゃれな上に清潔感。前輪はクイックリリースが装着されていて、工具いらずで外せるし。外せばジムニーにも、ポイッと載せる事が簡単に出来ちゃうし。
拠点はふとしたことから見つけた、ちょっとした広場。僕以外は渓流釣りを楽しむ人が数人いるだけだ。上流には、もちろん人家もなく、人工的な音はない。
拠点となる場所にテントや調理用品を組み、ダウンヒルを楽しむ。見上げても良いし、気に入った場所があれば、そこで写真を撮るも良し。滑りやすい苔むした道路脇を避けて、いや、わざとその上を走りブレーキを掛けてみたりする。帰りはゆっくりと登ってくれば良い。疲れたら、テントが涼しい木陰を作っていてくれるし、冷えた飲み物もある。対岸で音がする。多分猿だ。見上げると木々の勢いも少し弱くなって、どうやら秋も近いようだ。
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