ルノー・カングー| これがオーナーの本音レビュー! 「燃費は？ 長所は？ 短所は？ <モーターファン会員アンケート>

• 2021/01/11

• MotorFan編集部

  

ブックマークする

ルノー・カングーはフランスの小型バンを代表する1台。世界中にファンが多く、Motor-Fan TECHの会員の方々にもこのクルマのオーナーはいる。そのオーナーにアンケートを実施。オーナーだからこそわかる燃費、不満、よいところを見てみよう。

• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
  すべての写真を
  見る
  

カングー 2(ニューカングー) (2009-/日本市場)

現行の2代目は2007年(日本では2009年)に発売。初代よりひとクラス上のプラットフォームを使用して居住性、積載性、安全性を向上させたため、車体寸法が大型化し、日本では3ナンバー登録車となった(初代は5ナンバー)。しかし、車体の大型化に反して最小回転半径は初代よりも小さくなっている。日本仕様では、日本の保安基準に配慮し、助手席側フェンダー上にサイドアンダーミラーが装着されているのが大きな特徴。当初はエンジンは1.6ℓDOHCのみで、トランスミッションは4速ATと5速MTの2種が設定されたが、14年に1.2ℓ直噴ターボ＋6速MTモデルが加わり、16年にはデュアルクラッチ・トランスミッション(EDC)車が加わった。13年のマイナーチェンジでグレード体系が整理され、基本的にはベーシックモデルの「アクティフ」と充実装備の「ゼン」の二本立てになっているが、「クルール」など数多くの特別仕様車が販売されている。

2012年式 クルール 「故障らしい故障もなく乗りやすく、かなりおススメです!」

排気量：1600cc トランスミッション：MT
平均燃費：9.5km/ℓ
長所：いつまでも飽きない簡素な装備や、基本的な部分がしっかりしているところ。
短所：やや非力なところ。

評価
外観：★★★★★　唯一無二のスタイル。
室内：★★★★★　敢えて(？)の質素さが好きです。
走行性能：★★★★☆　ミッションですので、遅い中でも早い気持ちになる。
燃費性能：★★★☆☆　これは現代のクルマと比べると…。
装備：★★☆☆☆　必要最小限。
満足度：★★★★★　ボクが買った2012年は車両190万円台でした! 安過ぎでしょう。

このクルマの購入を検討している人にひと言
「個人的には8年半10万キロ、故障らしい故障もなく乗りやすく、かなりおススメです!」

2011年式 「荷物もたくさん積めて、趣味に使うには最適です」

排気量：1600cc トランスミッション：MT
平均燃費：10.0km/ℓ
長所：ユーティリティ。荷室が広く、ロードバイクも楽々積めます。ドライバビリティ。素直で安定したハンドリング。アンダーパワー。馬力が無いので、エンジンを回して走る楽しみがある。
短所：燃費。図体の割りに馬力が無いため、回転を上げがちになる。

評価
外観：★★★★★　
室内：★★★★★　
走行性能：★★★★☆　
燃費性能：★★★★☆　
装備：★★☆☆☆　
満足度：★★★★★　

このクルマの購入を検討している人にひと言
「馬力の無いクルマを走らせる楽しみがあります。荷物もたくさん積めて、趣味に使うには最適です」

2011年式 1.6 AT 「見た目とは裏腹に素晴らしいハンドリングです」

排気量：1600cc トランスミッション：AT
平均燃費：8km/ℓ
長所：素晴らしい乗り心地：ソファのようなシートとともに夢のような乗り心地です。座った瞬間にこれだよこれ、と思います。地味だけど味のあるデザイン：他にない脱力系? のデザインで、個人的に嫌いな光り物もほとんどなく大好きです。ハンドリング：見た目とは裏腹に素晴らしいハンドリングです。高速での直進性も素晴らしい上に、ワインディングでも楽しめます。
短所：死角：Aピラー、バックミラーの死角が大きく、左折時は乗り出して確認しないと自転車に乗った人も完全に隠れてしまいます。燃費：以下に書いたように都内では7km/ℓ程度で、しかもハイオクでかなり痛い出費です。遅い：笑っちゃうくらい加速が悪いです。なんか船を操縦しているような感じ、首都高に乗る時はいつも緊張します。

評価
外観：★★★★★　他に類を見ない可愛い外観と色がとても気に入っています。特に私のは初期型なので。
室内：★★★★★　地味おしゃれなインテリアが最高です。高級感は一切ありません。
走行性能：★★★☆☆　ハンドリングは素晴らしいですが動力性能は苦笑レベルです。
燃費性能：★★☆☆☆　あまりにも悪い。
装備：★☆☆☆☆　何もありません。スマホホルダーの取り付けも場所がなくて苦労します。
満足度：★★★★☆　さすがに最近の車と比べて安全性装備がないのでそこは考えます。

このクルマの購入を検討している人にひと言
「まったくクラスレスで車好きの人からは??がつく車だと思います。一部の同好の士からだけ評価されるのが嬉しいかも。バックドアが両開きなのはデザインは好きですが雨が防げず、バックミラーから真後ろにピラーが来て見えない欠点があります」

ZEN 「動きが素直なので、運転していて楽しい」

排気量：1200cc トランスミッション：DCT
平均燃費：12.0km/ℓ
長所：お値段相当の装備ではあるが、キレイにしてれば貧乏臭さなし。また、動きが素直なので、運転していて楽しい。
短所：ACCなどの安全装備は皆無。スライドドア、あれだけ重いと自動スライドが欲しくなる。

評価
外観：★★★★★　カングーらしい可愛らしさがある。
室内：★★★★☆　デザイン、質感、実用性に不満は無し。ただ、リヤシートはリクライニングしてほしい。
走行性能：★★★★☆　まあ、十分な動力性能。背は高いけど直進安定性あり。軽すぎない自然なハンドル操作感が心地よい。
燃費性能：★★★☆☆　10年前くらいの2リッタークラスと同じくらい?
装備：★☆☆☆☆　せめて自動ブレーキくらいは欲しい。
満足度：★★★★★　

このクルマの購入を検討している人にひと言
「国産車程の快適性はないですが、購入検討するくらいなら、分かってるはず。それ以上に所有する満足感が高い車です。カングージャンボリーといったイベントもオーナーの楽しみの一つです」

グランドカングー 1.5dci 「あえて言えば、スライドドアが閉めにくい」

排気量：1500cc トランスミッション：MT
平均燃費：16.3km/ℓ
長所：ディーゼルがもたらすトルク感あふれる加速。1500ccなので税金が安い。ディーゼルなので燃料が安い 一給油で900キロは走る。
短所：あえて言えば、スライドドアが閉めにくい。

評価
外観：★★★★★　
室内：★★★★★　
走行性能：★★★★★　
燃費性能：★★★★★　
装備：★★★★★　
満足度：★★★★★　

このクルマの購入を検討している人にひと言
「新車では入手出来ません」

カングー 1 (2002-/日本市場)

1997年(日本では2002年)に登場した初代は、背の高い大容積の荷室、荷室上や運転席上など各所に設けられた便利な収納、基本的には小型貨物バンであるにもかかわらず、良好な走行性能や優れた乗り心地などで高い評価を受け、たちまち人気モデルとなった。また、ABSや4か所のエアバッグの標準装備など、安全性の高さでも評価が高かった。駆動方式は全車FF、日本では最初は1.4ℓガソリンエンジンと4速ATとの組み合わせのみだったが、後に1.6ℓエンジンが加わった。また、キャンピングカーのベース車としても人気が高かった。

2007年式 オーセンティック 「ファミリーカー兼趣味物件として極めて優秀。民生用ライトバンの金字塔」

排気量：1600cc トランスミッション：AT
平均燃費：11〜13km/ℓ
長所：視界、見切り、ドラポジ等、自動車の根幹が優れた設計ゆえ、運転操作や居心地が爽快。前席シート掛け心地秀逸。望外に冷えるエアコン。コンパクトで取り回しに優れ、なおかつ長距離がラク。優秀なオールラウンダー。
短所：スライドドアの敷居が高く後部座席の乗降性に難あり。冬季は足元が寒い。膝掛け常備推奨。定番のATトラブルが１０万キロで発生。OH推奨。それ以外はトラブルフリー(ウチの場合)乗り換えを検討しても、代わりの物件が見つからないという困った事象が発生した。

評価
外観：★★★★★　機能美に愛嬌をひとさじ加えたようなスタイリングはまるで古びない傑作。黄色くてキッズに大人気。
室内：★★★★☆　簡素でポップな洒落た内装。遠慮なく使い倒す仕様。質感を求める向きには推奨せず。
走行性能：★★★★☆　見た目を裏切る走りの良さ。動力性能十分。手足のように操れるので疲れないし、運転が楽しくて仕方ない。
燃費性能：★★★☆☆　及第点。嫁車の低燃費が羨ましい気持ちは否定できない。
装備：★☆☆☆☆　現代便利装備には縁のない車。清々しいくらい何もない。不満なし。　
満足度：★★★★★　実用性、趣味性、走り、世間体等々、家族持ちが求める諸要素の妥協点が極めて高い。ファミリーカー兼趣味物件として極めて優秀。民生用ライトバンの金字塔。

このクルマの購入を検討している人にひと言
「人様に薦めはしませんが、欲しいと思ったら脇目も振らず買うべし。実際に買って乗って生活してみないとわからないと思うけど。良くも悪くも古めの車だから」