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フェイスリフトを受けたシトロエンC3 | シートの出来が秀逸。相変わらず他では代えがたい魅力あり

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独特のフロントフェイスは健在だ。だが、表情が少しキツクなったかもしれない。

エンジンは、現在のPSAの主力ユニットであるEB2 PureTech1.2ℓ直3DOHCターボだ。このエンジンは、3気筒のネガを感じさせずに気持ちよく回るのが身上だ。プジョー208や2008に乗ったEB2 PureTechエンジンは、とにかくシャープでシューンと回るのに対して、C3のエンジンは、若干ゆったり、のんびりした印象だ。エンジン回転数はより高いわけだから、そう思わせるのは、クルマ全体の印象によるところが大きい。

エンジンは、PSAのスタンダードエンジンである1.2ℓ直3 EB2 PureTech。
ご興味のある方は少ないと思いますが、こちらがエンジンカバー。3気筒であることはデザインからもわかる仕掛け。
こちらは裏側。PSAのエンジンカバーは、本当に素っ気ない。
エンジン 形式:直列3気筒DOHCターボ 型式:EB2 PureTech 排気量:1199cc ボア×ストローク:75.0mm×90.5 mm 圧縮比:10.5 最高出力:110ps(81kW)/5500pm 最大トルク:205Nm/1750rpm 燃料供給:DI 燃料:無鉛プレミアム 燃料タンク:47ℓ

今回のフェイスリフトは、外観のお化粧直しがメインだが、本当のハイライトは、エメラルド内装仕様が採用したアドバンストコンフォートシートだと言っていい。生地裏のフォームのボリュームも従来の2mmから15mmへと大幅にアップしたことで、しっとりふっかりとした比類ない柔らかさを実現している。これは、座ってすぐにわかるほど先代モデルとは違う。今回は長距離を走れなかったが、きっとロングドライブではその差をもっと感じることになるだろう。とはいえ、これまでのシートが悪かったわけではまったくない。それは、MC前のC3で長距離(1200km以上)を走った経験があるから、断言できる。

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これが今回のハイライトであるアドバンストコンフォートシート。生地裏のフォームのボリュームも従来の2mmから15mmへと大幅にアップしたことで、しっとりふっかりとした柔らかさを実現し、疲労につながる車体の微震動をシートが吸収する。

それでも、今回の新しいシートはグッとよくなっていた。エメラルド内装仕様のみがこのシートになるということだが、少なくとも上級のSHINEグレードには標準にしてほしい。
スタンダード内装とエメラルド内装の価格差は2万円だから、これはもう絶対エメラルド内装にした方がいい。

エメラルド内装のインテリア。
ラゲッジルームの広さもクラス標準。
フロントのドアハンドル。ちょっとおしゃれだ。

今回の試乗は100kmほどしか走れなかったから、燃費もあまりはアテにならないが、一応報告しておくと
107km走って13.3km/ℓだった(平均速度は31.1km/h)
だった。

試乗車はおろしたての新車でオドメーターはまだ1000kmほどだった。プジョー/シトロエン車の常として、もう少し走り込むと燃費も乗り心地も大きく改善されることが多い。乗り心地は、新車の段階でも充分以上に快適。ゆったりロールを許容する乗り味は、先進運転支援技術花盛りの現代では貴重なものかもしれない。

タイヤはミシュランのプライマシー4を履く。
サイズは205/55R16。
リヤサスはトーションビーム式(TBA)。
フロントはマクファーソンストラット式。

久しぶりにC3に乗ったが、相変わらずいいクルマだった。ただし、前回試乗した(2017年初夏)のときは、プラットフォームの古さは感じなかったけれど、今回はかすかに感じた。それほど、コンパクトカークラスの進化が急だということだろう。シトロエンC3の乗り味、佇まいは、おそらくもう少ししたら消えてしまう類いのものかもしれない。そう思えば、なかなか愛おしくなるコンパクト・シトロエンなのである。

エアバンプの形状も変更(3つのカプセルのセットで構成)になったが、素材(というか構造)も変わって、押してもペコペコしなくなった。
独特の形状のルーフは、2トーンカラーとなる。アンテナは、できればショートタイプにしてほしい。
今回はエンジンマネジメントソフトウェアの最適化によりJC08モードを15%も向上させている。JC08 モードで21.0km/ℓ(旧18.2km/ℓ)、WLTC モ ードで17.2km/ℓだ。

シトロエンC3 SHINE
全長×全幅×全高:3995mm×1750mm×1495mm
ホイールベース:2535mm
車重:1160kg
サスペンション:Fマクファーソンストラット式/Rトーションビーム式
駆動方式:FF
エンジン
形式:直列3気筒DOHCターボ
型式:EB2 PureTech
排気量:1199cc
ボア×ストローク:75.0mm×90.5 mm
圧縮比:10.5
最高出力:110ps(81kW)/5500pm
最大トルク:205Nm/1750rpm
燃料供給:DI
燃料:無鉛プレミアム
燃料タンク:47ℓ
燃費:WLTCモード 17.2km/ℓ
 市街地モード13.3km/ℓ
 郊外モード:17.5km/ℓ
 高速道路:19.5km/ℓ
トランスミッション:6速AT
車両本体価格:269万9000円
試乗車はオプション込み290万6250円(ナビゲーションシステム24万2550円/ETC1万450円/メタリックペイント4万9500円/フロアマット1万3750円)

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