スイスポ進化論② スポーツとファミリーが両立?!【連載|スズキ・スイフトスポーツを愛しすぎた加茂からのラブレター②】 スズキ・スイフトスポーツ進化論 その② 3代目ZC33Sはハイパワー&軽量化! これはもはや “進化” ではなく……【GW短期集中連載!】
- 2021/05/01
-
加茂 新
2003年に颯爽と登場し、人気を博した「スイフトスポーツシリーズ」。3代目のZC33Sにして、まさかのキャラクターを大幅変更。ダウンサイジング “じゃない” ターボエンジンでライバルはランエボ&WRX STIに!
ゴールデンウィーク短期集中連載として、スイフトスポーツシリーズの進化を辿る2回目です。解説は、スイスポと言えばこの人! 加茂 新氏。
TEXT:加茂 新(KAMO Arata)
スズキ・スイフトスポーツ進化論 その① じつはニュルクラス優勝! NAエンジンの0代目、HT81Sから話そう【GW短期集中連載!】
2003年、軽くて小さめボディに元気なエンジンというコンパクトスポーツの教科書的なつくりで颯爽と登場した「スイフトスポー...
ターボエンジンにスイッチして劇的な速さを手に入れたZC33S
ハイパワー&軽量化で進化というより “化けた”
2017年に発表・発売が開始された現行型のZC33Sはデザインもパッケージも一新。
ベースとなるモデルは1000ccエンジンにターボをつけたZC13Sなどがあり、そのスポーツグレードとなるスイフトスポーツには1400ccエンジンにターボが組み合わせられた。動力性能的には1000ccターボで先代のZC31S/32Sの1600ccNAエンジン「M16A」とほぼ同じ。
ZC33Sの1400cc+ターボである「K14C」ユニットは先代よりも明らかにパワーもトルクも明確に大きい。
とにかく一言で表すと「ものすごくパワフルになった」のだ。
新設計のボディの車重は970kgと、大幅に軽量化。それでいてアダプティブ(追従)クルーズコントロールも装着可能。むしろマイナーチェンジ後はそれらが標準装備されたセーフティパッケージがメイングレードになった。
そのグレードなら車線逸脱アシストもついていて、車線からはみ出そうとするとステアリングを自動で切ってくれる。スズキ車では初搭載の高機能がスイフトスポーツから実装が始まった。それらを使えば、マニュアル(MT)車でも高速道路ではほぼ自動運転が可能なほどだ。
さらになんと俯瞰の映像を見ながら駐車に役立てる「全方位カメラ」もオプションで選択可能に。
6MTはタフさそのまま、6AT化でみんなシアワセ!
オートマチックトランスミッションもZC32SのCVTから、今回は6ATに進化。
とにかく車両本体価格200万円未満とは思えない豪華な装備なのである。
オートマの制御もスムーズでまったく違和感はなし。サーキットでも全然タイムラグを感じず、パドルシフトで夢の2ペダルスポーツドライビングも可能なのだ。
が、オートマ唯一の難点はLSD(リミテッド・スリップ・デフ)が装着できないこと。
クルマが曲がるときの回転差を吸収するデファレンシャル。スムーズに曲がれるようになるが、パワフルなクルマでコーナリングすると、加速時にイン側のタイヤが空転して、駆動力が逃げてしまう。そこでその機能を部分的に抑制するためにLSDが必要になる。6MT車ならば装着可能。
過去にはスズキスポーツからもリリースされていたが、現在はクスコやOS技研、ATSなどから発売中。それを装着すればいいが、6AT車には構造的に装着ができない。
なので、AT車でスポーツ走行するとトラクション不足が気になるのだ。
でもね、その弱点も気になるのはサーキットだけ。
普段乗りではまず関係ないので、6ATを選んでも充分に楽しめるモデルとなったのだ!
ファミリーカーとして奥様に言い訳も立つ!
車室内に目を向けてみよう。乗車定員は5名。実際大人が5人で乗ると広くはないが、4人なら充分搭乗可能。後席足もとも決して狭くはない。
後席は倒すことでトランクとつなげることができ、長いものを積むことも可能。
もちろんアフターパーツとして一般的な215/45 R17サイズのタイヤを8本収納して、2名乗ることも可能だ。
スポーツカーであり、ファミリーカーである幅広い使い方ができるのがスイフトスポーツの最大の魅力。
その魅力を持ちつつ、パワーユニットの一新でサーキットではフィットやマーチなどの同クラスと競うところから、ライバルはランエボやWRX STIなどのハイパワー4WD勢となった。
そんなありえないような楽しみかたに満ちているのが、最新型スイフトスポーツなのだ。【明日に続く】
スズキ・スイフトスポーツ進化論 その③ さすがスズキ! と言わしめる圧縮比9.9/ブースト圧1.0kg/㎠!のエンジン【GW短期集中連載!】
ゴールデンウィーク短期集中連載として、スイフトスポーツシリーズの進化を辿る3日目。今日と明日はエンジン編!直噴ターボ...
|
|
自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebおすすめのバックナンバー
これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。
日産キックス600km試乗インプレ:80km/h以上の速度域では燃費...
- 2021/03/26
- インプレッション
BMW320d ディーゼルの真骨頂! 1000km一気に走破 東京〜山形...
- 2021/04/03
- インプレッション
日産ノート | カッコイイだけじゃない! 燃費も走りも格段に...
- 2021/02/20
- インプレッション
渋滞もなんのその! スイスポの本気度はサンデードライブでこ...
- 2019/08/11
- インプレッション
PHEVとディーゼルで燃費はどう違う? プジョー3008HYBRID4と...
- 2021/06/28
- インプレッション
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計って...
- 2019/08/09
- インプレッション
会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ
フェアレディZ432の真実 名車再考 日産フェアレディZ432 Chap...
- 2018/08/28
- 新車情報
マツダ ロータリーエンジン 13B-RENESISに至る技術課題と改善...
- 2020/04/26
- コラム・連載記事
マツダSKYACTIV-X:常識破りのブレークスルー。ガソリンエン...
- 2019/07/15
- テクノロジー
ターボエンジンに過給ラグが生じるわけ——普段は自然吸気状態
- 2020/04/19
- テクノロジー
林義正先生、「トルクと馬力」って何が違うんですか、教えて...
- 2020/02/24
- テクノロジー
マツダ×トヨタのSKYACTIV-HYBRIDとはどのようなパワートレイ...
- 2019/07/27
- テクノロジー
Motor-Fanオリジナル自動車カタログ
自動車カタログTOPへMotor-Fan厳選中古車物件情報
スズキ スイフトスポーツ
スポーツ 4型 6MT車 アダプティブクルーズコントロール 6MT車 アダプティブクルーズコント...
中古価格 202.8万円
スズキ スイフトスポーツ
スポーツ 4型 2WD AT 前後衝突被害軽減ブレーキ パドルシフト クルーズコントロール LE...
中古価格 220.8万円
スズキ スイフトスポーツ
スポーツ 4型 デュアルセンサーブレーキ 追従式クルコン デュアルセンサーブレーキサポート ター...
中古価格 224.8万円
スズキ スイフトスポーツ
ベースグレード セーフティサポート非装着車 6MT 社外ディスプレイオーディオ ETC スマート...
中古価格 196万円
スズキ スイフトスポーツ
ベースグレード 8インチナビ 全方位カメラ ETC 前後ドラレコ 6MT アクティブクルコン ...
中古価格 209.9万円
スズキ スイフトスポーツ
ベースグレード デュアルセンサーブレーキサポート 後退時ブレーキサポート アダプティブクルーズコ...
中古価格 223.8万円