備えあれば憂いなし!! 第1弾! スピード取り締まり、その傾向と対策! オービス編【交通取締情報】
- 2017/08/18
- 「東新宿交通取締情報局」
2016年度の速度取り締まりによる総検挙数は1,611,238件。1カ月当たり約135,000人、1日当たり4,400人以上が、赤か青、どちらかの切符を切られているということだ。そもそも交通取り締まりの目的は切符を切ることではなく、「危険な事故を未然に防ぐ」「交通の円滑を図る」ことであるはず。それを踏まえた上で、この検挙数を見て多いと思うか少ないと思うかは各自の判断に委ねるが、少なくとも点数稼ぎの不当な(納得の行かない)取り締まりに対抗するために、まずはスピード取り締まりの実態を知っておこう!
◇オービス編
・ほんとは設置場所を覚えてしまえば怖くない、はずなんだけど、「つい、うっかり」で痛い目に合っちゃうというのも、オービスの怖さです!
オービスとはいわゆる自動速度取り締まり機のこと(厳密に言えば「オービス」という名称はUSAのロッキード社が開発し国内に導入された「オービスⅢ」の商標名であり、その他の機器はほんとはオービスではないんだけど、いつのまにか自動速度取り締まり機の総称(通称)になってしまっている。ほとんどの人がセロハンテープのことをニチバン㈱の商標であるセロテープと呼んでるのと同じ)。
その取り締まり方法は、レーダーや道路に埋め込まれたループコイルセンサーで走行車のスピードを測り、そのスピードが設定速度以上だった場合にそのクルマ(ナンバーと運転者)をカメラで撮影し、日にちや時間、そして速度を記録。その写真を証拠として、後日、運転者を管轄の警察署に呼び出し検挙するというもの。
じゃ、全国に一体いくつくらい設置されているのか、というと、2017年8月現在で約580ヵ所。そのほとんどは高速道路と幹線道路に設置されているが、中には「まさか、こんなところに?」と思うようなポイントもある。
ちなみに2016年度のオービスによる速度取り締まり件数は約48,000件。1日あたりの平均検挙数が131件超と、意外と少ないように見えるけど、実はオービスの検挙基準は赤切符以上のスピードオーバーのみ。つまり、年間で48,000人が1発免停(6点or12点、累積点数によっては免許取り消しの可能性も)を食らってるということになる。満杯の東京ドームの巨人戦の観客(収容数約46,000人)以上の人数が毎年免許停止になってるといえば、けっこう凄い数字だということがわかるでしょ。
しかし、よく考えてみればオービスってやつは1度設置されたらその場所から移動することはめったにない。つまり、みんなに場所を覚えてられてしまえば無用の長物と化すのだ。
さらに、オービスの手前(基本的には一般道で500mと1km手前、高速道路は1kmと2km手前)には必ず事前警告版が設置されている。たぶんドライバーのほとんどが見かけたことがあると思うが、「速度自動取締機設置路線」とか「速度自動監視機設置路線」とかいうあの看板だ(中には「速度規制強化路線」とかいう意味不明なやつもある)。
ということは、まずはネットのオービス情報サイトやオービス情報が掲載されている雑誌などで普段走る道や、遠出する時に通る道などをチェックして設置位置を把握すれば少なくともオービスには捕まりようがないってこと。ただし、人間、それでもついうっかりなんてことが多々あるもの。
そんなうっかり屋さんにお勧めなのが、オービス情報を搭載しなおかつ事前に警告音等で知らせてくれるカーナビやレーダー探知機、スマホアプリなどで武装すること。これで万全……と思いきや、そうはいかない。なぜならばオービスは日々、増減するものだから。
例えば2日前に設置され、ついさっき稼働を始めたオービスにはどんな先進アイテムでも対応できない。そこで、そんな時の最後の命綱として必ず設置されている警告板を見逃さないということが重要というわけだ。
もちろん、オービスは制限速度の30km/hオーバー(高速道路は40km/hオーバー)以上のスピードで走らない限り、光ることはないので、流れに乗った速度で走っている限り、オービスを気にする必要はない。
つまり究極のオービス対策は「制限速度を守りましょう」ということになるのだが、例えば前走車がオービスの出現に驚いて急ブレーキを踏み、そのクルマに追突してしまうとか追い越し車線を猛スピードで走っているクルマが追い越し車線ネライのオービス(旧型はほとんど1車線ネライ)の手前で走行車線に急に車線変更する可能性だってある。
そんな無謀行為に巻き込まれるリスクを減らすためにも、安全運転に努めながらもオービスに関する知識を深め、あらかじめオービスの位置を把握しておくことは決して無駄にはならないはずです。
次回は移動オービス&ネズミ捕り編をお送りします!
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