新型プジョー208、ヒットの予感あり! 選ぶならアリュールかGT Lineか。価格差は33万円
- 2020/11/08
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MotorFan編集部 鈴木慎一

ここのところ、プジョー(とシトロエン、DS)が好調だ。出すモデルはどれもヒットしているし、実際の評判もいい。そこに加わるのが新型208である。日本でも大人気となった初代207(1998年〜)を上回るヒットの予感がする。さて、その208の主要グレード2台を試乗した。アリュールとGT Lineである。
新型プジョー208ってどんなクルマ?

プジョーのBセグメントのハッチバック、208がモデルチェンジを受けた。新型208は、PSAのB/Cセグメント用プラットフォームであるCMPをベースにしている。CMP (Common Modular Platform)はDS3 CROSSBACKから採用が始まったPSAの新しいプラットフォームである。
PSAのプラットフォームは、308以上(SUV3008やシトロエン・グランドC4スペースツアラー、DS7 CROSSBACKなど)の「EMP2」と新型208が使うCMPのふたつということになる。
ちなみに、このCMPはパワートレーンを含むプラットフォームで車輌の製造原価の40%を占める。ボディスタイルを問わず下記のものを含むという。
・アンダーボディ
・サスペンションシステム
・パワートレーン
・基本的な電装システム一式

さて、そのCMPの新型208には、3つのグレードがある。
208スタイル:239万9000円(受注生産)
208アリュール:259万9000円
208GT Line:293万円
である。
208スタイルが受注生産というところから見ても、事実上のベースグレードがアリュール、トップグレードがGT Lineと考えていいだろう。パワートレーンはスペックも含めて同じだ。つまり、1.2ℓ直3DOHCターボ(100ps/205Nm)+アイシン・エィ・ダブリュ製8速ATである。
新型208アリュールと208GT Lineに続けて試乗することができたので、レポートしたい。

全長×全幅×全高:4095mm×1745mm×1445mm
ホイールベース:2540mm
である。
先代208のボディサイズは
全長×全幅×全高:3975mm×1740mm×1470mm
ホイールベース:2540mm
だから、全長が120mmも拡大している。シャープな印象のスタイリングと相まって、「かわいい」よりは「カッコいい」208になったわけだ。
実際、新型はカッコいい。最新のプジョーデザインで、フロントエンドは新世代プジョーのシグネチャーともいえるフルLEDの三本爪をモチーフとしたヘッドライトが特徴的だ。
新型プジョー208アリュールに乗ってみる
個人的な話で恐縮だが、90年代、プジョー306をマイカーにしていた時期がある。3ドアの「スタイル」というグレードだった。今回の208と同じく、スタイルは最廉価グレードだった。シンプルな装備、出力の低いエンジン、マニュアルトランスミッション、ハイトの高いタイヤがフランス車には合っていると思って(というよりお金がなかったからが本当なのだが)306スタイルを選んだ。
だから、新型208もタイヤが195/55R16(GT Lineは205/45R17)を履いたアリュールの方がいいだろうという先入観を持って試乗をスタートした。
208、とてもいい。1.2ℓ直3ターボは、3気筒のネガを感じずに気持ちよく回る。とはいえ、8速ATと組み合わせているから、100km/h巡航では8速に入らない。110km/hでようやく8速に入る。100km/h巡航時のエンジン回転数は7速で2200rpmくらいだった(パドルを引いて手動でシフトアップすれば8速に入れることはできる)。

プジョー208 Allure/GT Line 「見てカワイイしカッコイイ。親密に付き合っていっそう惚れ惚れする」そんなクルマだ。
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最新のプジョーのデザイン手法に則ったインテリアは、例の「i-Cockpit」(今回は3D i-Cockpit)を採用する。これが「合う」か「合わないか」が208を選ぶか選べないか、を決める最も大きな要素だと思う。
「D形」というよりも横楕円、あるいはF1マシン用と見まごうステアリングホイール、その上から覗き込むメータークラスターに違和感を覚えないなら208は「アリ」だ。アリというより、とてもいい選択になると思う。乗り心地はいいし、かっこもいい。シートの出来もいい。

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