マツダ3／CX-30／MX-30に採用の「新構造トーションビームアクスル」が第55回機械振興賞の「機械振興協会会長賞」を受賞！

• 2020/12/23

• MotorFan編集部

  

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12月23日、マツダと株式会社ワイテック（広島県安芸郡海田町）は、「新構造トーションビームアクスルとその高効率生産技術の開発」において、第55回機械振興賞（主催：一般財団法人機械振興協会）の「機械振興協会会長賞」を共同で受賞したことを発表した。表彰式は2021年2月22日に行なわれる予定。

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トーションビーム中心付近の直径を細く加工してねじり剛性を低くし、車輪に近い両端部は大口径で剛性を高めた鋼管として製作することにより、しなやかな乗り心地と操縦安定性を高い次元で両立

この賞は、機械工業にかかわる優秀な研究開発およびその成果の実用化によって、機械工業技術の進歩・発展に著しく寄与したと認められる業績に対して贈られる賞。

このたび受賞した「新構造トーションビームアクスル」では、自動車のリヤサスペンションでシンプルな構造と軽量・コンパクトさが特長のトーションビームアクスル形式をベースに、快適な車内空間と人の操作に対するクルマの挙動と人の感覚を一致させることで、自分の手足のように扱える運転感覚をドライバーに提供できるリヤサスペンションを目指して開発された。

従来の製法では、乗り心地に大きく影響するセンタービームを既製品の鋼管からプレス加工していたため、設計の自由度が低いという難点があったが、新技術では鋼板の板材からプレス成形することにより、トーションビーム中心付近の直径を細く加工してねじり剛性を低くし、車輪に近い両端部は大口径で剛性を高めた鋼管として製作することにより、しなやかな乗り心地と操縦安定性を高い次元で両立することが可能となった。さらに、これらの鋼管の製作過程を汎用設備にて自動化することにより、コストの低減も実現した点が評価された。

なお同技術は、クルマとの心地よい一体感を実現する車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE（スカイアクティブ ビークル アーキテクチャー）」に採用されており、新世代商品群「マツダ3」「CX-30」「MX-30」に搭載されている。

●第55回機械振興賞「機械振興協会会長賞」受賞概要
・受賞対象：「新構造トーションビームアクスルとその高効率生産技術の開発」
・開発担当者：川口秀明／髙橋浩之／桑子 俊／中土信之（以上マツダ株式会社）／江村弘章／宇都宮翔／國安崇雅（以上株式会社ワイテック）※敬称略