ホンダ新型ヴェゼル新旧比較:デザイン激変、装備もエンジンも一新! 8年分の進化を比べてみた
- 2021/03/02
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MotorFan編集部 長野 達郎
新型となる2代目ホンダ・ヴェゼルは、4月に正式発表を予定している。現段階で明らかにされているのは内外装デザインや特徴的な装備などにとどまり、ボディサイズなど詳しいスペックは未公表だ。そんな限られた範囲ではあるが、新旧ヴェゼルをじっくりと比較してみたい。
TEXT●長野達郎(NAGANO Tatsuo)
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大ヒットの初代の路線を踏襲しない、チャレンジングな2代目
エクステリア:ウェッジシェイプから伸びやかな水平基調へ
インテリア:2代目はユニークな装備を多数採用
コネクテッドサービス:2代目は地図の自動更新や車内Wi-Fiが利用可能
パワートレーン:2代目のハイブリッドは2モーターに進化
ホンダセンシング:後方誤発進抑制など新機能を追加
まとめ:クリーンなデザインと先進装備の充実が2代目のウリ。価格はどうなる!?
大ヒットの初代の路線を踏襲しない、チャレンジングな2代目
エクステリア:ウェッジシェイプから伸びやかな水平基調へ
ホンダの初代ヴェゼルは、現在、国内外のメーカーが鎬を削っているコンパクトSUVの先駆けのような存在だ。しかし、当初はアコード、シビック、CR-V、フィットに続くグローバルカーを作るということが決まっていただけで、コンパクトSUVありきで始まった企画ではなかった。当時の開発責任者が世界中を回って市場をリサーチした結果、SUVのニーズが世界的に高まっていること、そして今後はより小型のSUVが出てくる兆しがあったことから、ヴェゼルの開発がスタートしたのである。
結果、初代ヴェゼルは2013年の発売後、世界中で支持を受け、2020年11月までに累計で約384万台を販売するヒット作となった。目論見通り、ホンダ第5のグローバルカーの地位を確立したのである。当然のことながら、2代目にかかる期待も大きい。
そんな2代目ヴェゼルだが、開発責任者を務めた岡部宏二郎さんによると、ボディサイズは初代(全長4330mm×全幅1770mm×全高1605mm)とほぼ同等とのこと。実車を目にした際の印象では大きくなったような印象があったのだが、それはデザインの妙だったようだ。
というのも、ワンモーション的なフォルムだった初代から2代目は大変身。ボンネット前端の厚みが増しているほか、ルーフが後端まで伸ばされていたり、サイドのキャラクターラインが水平基調になっている。その伸びやかなフォルムが、実際のサイズ以上に2代目を大きく見せる要因となっているようだ。
フロントマスクも、2代目からは初代の面影が皆無と言っていいくらい激変している。初代は、当時ホンダが推し進めていた「ソリッド・ウイング・フェイス」というデザインコンセプトを採用。メッキの大型グリルが中央にドドーンと居座り、その左右にヘッドライトが連続する構成となっていた。
ここ最近は、いかにグリルでメーカーのアイデンティティを主張するかが重要視されている。そのためBMWやアウディといったプレミアムブランドも、どんどんグリルが巨大化する傾向にある。
しかし、2代目ヴェゼルではなんと、ボディ同色のグリルを採用。フィットのグリルレスマスクから発展させたデザインとのことだが、時代の流れに逆張りするあたりが、いかにもホンダらしいところだ。
リヤスタイルも、初代と2代目はまったく別物。左右に独立した逆L字型のテールランプを配置する初代に対して、2代目はシンプルな横型のテールランプを左右で連結することで、よりワイド感を強調しているのだ。またリヤゲートのパネル自体も、2代目では余計なキャラクターラインを拝することでクリーンになった印象だ。
テールゲートスポイラーの処理も異なる。初代では左右の折れ下がった部分をあえてボディ同色としていたのだが、2代目ではブラックアウトしている。
エクステリアで初代を継承している部分が、リヤドアのハンドルだ。ウインドウグラフィックにインテグレートすることで、2ドアクーペのような雰囲気を醸し出していいる。ただ、初代はサイドウインドウがアーチ状だったのでこのヒドゥンタイプのドアハンドルがハマっていたが、2代目の水平基調のサイドウインドウでそれを踏襲する必要があったのか…という気もしないでもない(小声)。
2代目でユニークなのは、「PLaY」というグレードの存在だ。2トーンのボディカラーを採用するほか、内外装にトリコロールのアクセントをあしらうなど、遊び心が盛り込まれているのが特徴。どちらかというと体育会系のノリだった初代に対して、2代目は心地良さや快適さといった部分が強調されているが、そんな2代目のキャラクターを象徴しているのがこの「PLaY」グレードといえるかもしれない。
2代目では、上級グレードは18インチ・アルミホイールが標準となる。取材車両のタイヤはミシュラン・プライマシー4の225/50R18が組み合わされていた。下位グレードでは16インチ・アルミホイールが標準となる。
初代の場合は下位グレードが16インチ・スチールホイールで、グレードが上がるにつれて16インチ・アルミホイール、そして17インチ・アルミホイールとグレードアップ。そして、スポーティグレードのRSでは、18インチ・アルミホイールが標準装備となっていた。
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