【最高に運転が楽しいクルマ|BMW M2】スゴイけどスゴすぎない。そのちょうど良さが楽しさの秘訣(岡本幸一郎)
- 2021/03/10
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岡本 幸一郎
2月の平日は毎日試乗や取材でスケジュールが埋まっていたという売れっ子の岡本幸一郎さんが選んだ「運転が楽しいクルマ」の第1位は、BMW M2。世の中にはもっとハイパワーなスーパーカーも存在するが、M2は程よいサイズ感と過激すぎないパフォーマンスが好みだという。
TEXT●岡本幸一郎(OKAMOTO Koichiro)
クルマを運転して「楽しい!」と感じたことはそれこそ数えきれないほどあるし、どんなクルマにも「楽しい!」と感じさせる要素はあると思っていて、候補がたくさんあって本当に迷いましたが、筆者がこれまでいろいろ乗ってきた中で印象的な「楽しい!」と感じた瞬間のあった3台を紹介したいと思います。
第3位:ユーノス・ロードスター(NA6CE)「このダイレクト感を求めていた!」
3位はユーノス・ロードスター。
1991年、社会人になりたての筆者は当時日産180SXを愛車にしていて、当時よくつるんで走っていた友人が、S13シルビアからロードスターに乗り替えたんですよ。シルビアと180SXという組み合わせがいいと思っていたので、乗り替えると聞いてちょっと残念に思っていたのですが、納車されロードスターに乗せてもらって目からウロコ!
まず、当時まだ味わったことのなかった、屋根のない絶大な開放感に感銘! オープンカーってこんな世界なのかと驚きました。
そして走らせてみて、さらにビックリ! ぜんぜん速くないけど、すべてがダイレクトで、自分が操作したとおりに動いてくれる感覚があって、「うわっ、これ楽しい! 僕が求めていたのはコレだ!」と思ったんです。
その約1年半後、そのロードスターは、友人から譲ってもらって僕の愛車になっていましたとさ(笑)。
第2位:マツダRX-7(FD3S)「マツダはスポーツカーづくりが本当に上手い!」
そして、僕にとってはそのハイパー版がマツダRX-7(FD3S)という印象です。
ひとめその姿を見たときから、こんなにカッコいい日本車はない!と思って、乗りたくてしょうがなくて、初めて乗ったときにはそれはもう感激したものです。
まず、13B-REWがスゴイ! あの青天井の回転フィールはほかのエンジンでは味わえません。そして、ロータリーサウンドもたまりません。
驚くほどシャープでスリリングなハンドリングにもビックリ! マツダはスポーツカーづくりが本当に上手。ロードスターで感じた楽しさに、よりハイレベルな気持ちよさと高性能車らしいスゴさが加わった感じで、衝撃を覚えました。こんなに楽しいクルマはない!と思い、それから3台も乗り継いでしまったわけです。
もちろん、最初にひとめ惚れしたとおりで、「見る楽しさ」も絶大でした。
第1位:BMW M2(現行型)「手の内で操れる感覚がある」
ベスト3のうち2台がマツダ車となりましたが、僕にとっての1位はスバリ、BMW M2です。
M2のなにが楽しいかというと、スゴイけど「ちょうどよい」ところです。もっとスゴイクルマもいくらでもあるけど、M2はサイズが手ごろで軽いことと、もちろん相当にパワフルだけど過剰すぎなくて、手の内で操れる感覚があるからです。限界を超えると手に負えないリアエンジン車よりも、フロントに安定して荷重がかかり、コントロールしやすいFRが僕は好み。初めてM2に乗ったときにとてもしっくりくるものを感じました。
そしてエンジン。自然吸気のようにアクセルレスポンスがよいストレートシックスが美しいサウンドを聴かせてくれるのも大きな楽しみです。
BMWにはぜひ、このサイズ感でFRのクルマを今後も作り続けてくれるよう願うのみです。
【近況報告】
ウチの駐車場にどんなクルマが停まるか楽しみにしているクルマ好きのご近所さんが何人もいらっしゃる。実は、ただいま3人もの方から買い替えの相談を受けているところ。お役に立てますように...。
『運転が楽しいクルマ・ベスト3』は毎日更新です!
クルマ好きにとって、クルマ選びの際に大きな基準となるのは、
「運転が楽しいかどうか」ではないでしょうか。
とはいえ、何をもって運転が楽しいと思うかは、人それぞれ。「とにかく速い」「速くないけど、エンジンが気持ち良い」「足周りが絶品」などなど、運転を楽しく感じさせる要素は様々です。
本企画では、自動車評論家・業界関係者の方々に、これまで試乗したクルマの中から「運転が楽しかった!」と思うクルマのベスト3を挙げてもらいます。
どんなクルマが楽しかったか。なぜ楽しいと感じたのか。それぞれの見解をご堪能ください。
明日の更新もお楽しみに!
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