PART1 まずは固定式オービスの特性を覚えよう! 2018年度スピード取り締まりの傾向と対策! オービス編【交通取締情報】
- 2018/03/19
- 「東新宿交通取締情報局」
4.Hシステム(レーダー式)
続々と撤去されているHシステム。一時は日本中のオービスの半数を超える勢いで増殖したが、今では約190機(阪神高速に設置されている元祖Hシステム<写真右>は除く)と、ここ数年で100機以上が姿を消している。製造元である三菱電機が製造&販売を中止しているため、もちろん、今後は減数の一途をたどることになる。が、積雪地帯では路面変化の影響を受けやすいループコイル式に代えることが難しいため、特に76機(一般道のすべて)が設置されている北海道の動向に注目だ。
5.L型(ループコイル式)
オービスの元祖、USAのロッキード社が開発し、日本の東京航空計器がパテント生産し始めてからすでに40年以上が経つが、まだまだ現役、いまだに全国で100機以上が生息している。さらに、最近、導入されている進化版(写真右)は、銀塩式のカメラがデジタル式に、また、従来は持っていなかった中央装置との無線通信機能がきっちり導入されている。内蔵されるカメラの数こそ違うが、まさに性能はLSクラス(通信機能は有線)というわけだ。
今後、導入されるのは、当然、このデジタル版ということになる。初期型の欠点(フイルム切れ、要回収)がすべて解消されているので、目立たないという利点が思う存分、発揮されることは間違いない。初期型はすでにダミーと化しているケースが多いが、コイツは間違いなく生きている。なめると酷い目に遭います。
6.R型(レーダー式)
いまだに進化を遂げているL型に比べて、まさに絶滅危惧種と化しているのが、このR型レーダー式オービス。設置数も現時点で40機を切っている状況だ。中にはダミーと化している地点も数カ所ある。余談だが、最近のレーダー探知機はGPS機能を備えているので位置情報が優先され、例え、オービスのアンテナからレーダー波が出ていなくても警告されてしまう。つまり、実際に稼働しているかが逆にわからなくなっているというわけだ(Hシステムも同様)。
そこで、実際の稼働状況を知りたい人は、反対車線を走ってみよう。レーダー波は拡散するから、反対車線でもある程度捉えることができるのだ。もし、警告音が鳴ったら、稼働していることになる(撮影しているかどうかまではわからないが)。
今後の動向だが、もちろん、絶滅へ向かって進むことは間違いない。L型と同様、稼働させなくても速度を抑止する効果はあるが、道路上にアンテナを設置している関係上、経年変化による部品落下のリスクが伴うだけにメンテナンスが大変だ。
次回は、みんなが気になる非定置式スピード取り締まり編!
オービスより怖い新型移動オービスによるネズミ捕りの基本情報はこちら!
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