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MotorFan.jp メカニズム詳密解説シリーズVol.12『MAZDA ROADSTER』 マツダ・ロードスターのメカニズムを徹底解説!

  • 2018/08/25
  • ニューモデル速報
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高張力鋼板の使用部位

フレーム形状の見直しで高張力鋼板がより使いやすくなり、440MPa級以下の鋼板を使う部位が大きく減少。ボディシェル重量は先代から約20㎏軽くなった。

主なアルミ材の使用部位

外板だけでなく、シャシー部品にも積極的に投入した。バンパーリインフォースの高強度7000系アルミ材は、先代のホットスタンプ材に対して前後の合計で3.6㎏も軽い。

フレームのトラス構造化

ボディの一部をリヤサスペンションクロスメンバーの構造として活用し、その部位をトラス形状で繋ぐことで軽量化しつつ、リ ヤまわりのダイアゴナル(対角線上)剛性を向上させた。

オープンカーのための強固なボディ

ルーフで強度や剛性を稼げないため、フロントフロアトンネル部周辺のフレームを大断面化し、強固なバックボーンを構築。サスペンション取り付け部は環状構造化し、変型を抑制している。

ソフトトップの内部構造

クローズ走行中の騒音低減のため、アルミ製ヘッダーパネルを採用しバタつきを低減。このパネルはクローズ時のソフトトップの凹凸を抑え、すっきりとしたルーフ形状も実現した。

パワー・プラント・フレーム(PPF)

ミッションとリヤデフを結合し、駆動力の応答遅れを減少させるPPFはND型も継承。断面形状を変更して剛性を確保しながら、先代NCからの約1㎏の軽量化も達成した。

溶接箇所の波型カット

すべての部品に対してわずかでも削減できる余地があれば実行するマツダ伝統の「グラム作戦」の一部。溶接に影響が出ないギリギリの部分まで、部材の端末部位をカットしている。

各部の重量軽減穴

こちらも「グラム作戦」の例。リヤサスのクロスメンバーなどには、強度上で影響のない部分に徹底的に穴を空けることで、その重量を減らしている。

シート周辺の風騒音対策

シートベルトの取り付け部分は、オープン走行時に風が当たることで騒音を発生させないように、その位置や形状を見直している。

P5−VPR型1.5ℓ直列4気筒エンジン

基本となるのはアクセラなどFF車に搭載される直噴ユニットだが、縦置き搭載やレスポンス向上のため、ほとんどの部分は専用設計。7500rpmを許容する高回転型のセッティングだ。

排気量(㏄):1496
種類・シリンダー数直列:4気筒・縦置き
弁機構:DOHC 16バルブ
ボア×ストローク(㎜):74.5×85.8
圧縮比:13.0
最高出力(kW[㎰]/rpm): 96[131]/7000
最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):150[15.3]/4800
使用燃料:プレミアム
燃料タンク容量(ℓ):40

キャビティ付きピストン

シリンダー内への燃料噴射を最適化しつつ、ピストンヘッドに凹み(キャビティ)を設けることで、プラグまわりに成層混合気を生成させて13.0という高圧縮比を実現した。

フライホイールの軽量化

外周部分の一部を削り軽量化することで慣性モーメントを低くした専用フライホイールを採用。軽快なレスポンスに貢献している。

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