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RENAULT MEGANE R.S. CUP Impression from Editor's room バンザイMT! ルノー・メガーヌR.S.カップでサーキットを激走する

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駆動輪が路面を掴んでゴリゴリ加速!

 1速に入れ、慎重にクラッチをミートする。最初の右コーナーはゆっくり惰性で曲がり、続くストレートでアクセルをジワッと踏み込む。路面は明け方までの雨がうっすら残ったハーフウエット状態だから無理は禁物だ。

 2コーナーを軽くアクセルオフでやり過ごしたあとフルスロットルを与え、そこから3コーナーを目指してブレーキングとシフトダウン。ヒール・アンド・トーが難なく決まる。サーキット走行にしてはずいぶんと穏やかな走り方だと思うが、やはりMTを操る気持ちよさは格別だ。限界まで攻めなくても、全身を使って能動的に運転に関わっているという満足感が得られる。

 Rがきつく右に回り込むような4コーナーのクリッピングポイントを過ぎ、少し早めにアクセルを踏んづけてみる。DCT仕様にはR.S.デフと呼ばれる電子制御デフが装着されていたが、やはり機械式のトルセンLSDは効きがまるで違う。アウト側に逃げていくような頼りなさが微塵もなく、駆動輪が路面をガシッと掴んでゴリゴリと加速していくような感覚で、サーキットにおけるトラクションの差は明らかだ。

 ただ、公道のワインディングなどで楽しむだけならR.S.デフでも十分に満足できるはずだ。

 トルセンLSDの頼もしさを体感すると、徐々にペースも上がってくるというもの。そのうちオーバースピード気味になってオットット、となるのも筆者レベルの自称クルマ好きにはありがちなパターンだが、絵に描いたようなアンダーステアを出しても、そこからアクセルを踏み込んでラインを修正し、車体を安定させることができるのがFF離れ(そんな言葉ある?)している。

 もちろんこれは4コントロールなる4輪操舵システムのおかげだ。60km/h(レースモード選択時は100km/h)以下ではリヤホイールを最大2.7度の逆位相とすることで旋回性を高め、60km/h以上では最大1.0度の同位相として安定性を高める。

 この4コントロールはDCT仕様にも搭載されているもので、カップでもとくに変更はないが、やはりメガーヌR.S.の高い運動性能に大きく寄与している。

 ペースの乗った2周目以降の、1コーナーから緩い2コーナーを抜けて3コーナーへ向かう高速セクションにおける安定感の高さは、間違いなく同位相のおかげだろう。

言わずと知れたニュルブルクリンク最速男、ルノー・スポール開発ドライバーのロラン・ウルゴンによる同乗走行も行われた。日本の市場価値の高さを認めており、テストでも頻繁に来日。「イギリスよりも日本のほうが走り慣れている」そうだ。

 4周のテストドライブはあっという間に終わった。

 MT至上主義者にとって6速MTがもたらすドライビングプレジャーは格別のものがあったが、多くの走り屋にとっては実はトルセンLSDがもたらすアドバンテージの方が大きな恩恵を感じるのかも知れない。

 もちろん4コントロールやHCC(ハイドリック・コンプレッション・コントロール)といったメガーヌR.S.がもともと備えているデバイスがもたらすアドバンテージも相変わらず顕著だ。

 ひとつ強調したいのは、こうした飛び道具はすべて「ドライバーを助けるため」のものではなく、「ドライビングプレジャーをより引き出す」ように躾けられているということ。けっしてウデに覚えのある人から楽しみを奪わないのだ。それは、メガーヌR.S.に試乗した何人かのレーシングドライバーから話を聞いた上での結論だ。

 試乗を終え、トップガンドライバーのロラン・ウルゴンに「DCTとMT、個人的にはどちらが好み?」と聞いてみた。

「もちろん変速が速いのはDCTだよ。僕だって敵わない。でも、どっちが楽しいかと聞かれたら……MTに決まっているじゃないか」

ウルゴンとともに来日したシャシー開発責任者のフィリップ・メリメ。サーキット、公道を問わず徹底的に走り込み、「走れるエンジニア」として名を馳せる。

ルノー・メガーヌR.S.カップ
全長×全幅×全高:4410×1875×1435mm ホイールベース:2670mm 車両重量:1460kg エンジン形式:直列4気筒DOHCターボチャージャー 総排気量:1798cc ボア×ストローク:79.7×90.1mm 最高出力:205kW(279ps)/6000rpm 最大トルク:390Nm/2400rpm トランスミッション:6速MT フロントサスペンション形式:マクファーソン リヤサスペンション形式:トーションビーム 乗車定員:5名 タイヤサイズ:245/35R19 ハンドル位置:右 車両価格:440万円 販売台数:100台

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