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「ジムニー/ジムニーシエラは格好いいけど、買うのはちょっとハードル高い」という人に、エスクードを勧めたい5つの理由

  • 2019/03/09
  • ニューモデル速報 森本 太郎
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新型ジムニーの大ブームをきっかけにジムニーの機能性や唯一無二の個性に惚れ込んだ人は多いだろう。ジムニーもジムニーシエラも、とても魅力的なクルマであることに違いない。ただ、ジムニーをきっかけにせっかくオフロード四駆車に興味をもったのなら、他のコンパクトSUVに目を向けてみることもお勧めしたい。ここで取り上げたいのは、同じスズキがリリースする「エスクード」である。

PHOTO:平野陽(HIRANO Akio) REPORT:森本太郎(MORIMOTO Taro)

 もともとエスクードは、ラダーフレームをもつコンパクトなライトクロカンとして世界で人気を得てきたモデルで、ジムニーシエラの兄貴分的な存在だ。現行四代目では、FFベースのシャシーに生まれ変わり、日本生産からハンガリー生産に変更されている。従来モデルに比べると、クロカン濃度は後退した雰囲気があるが、逆に言えば、ふだんの使い勝手や快適性が向上しているとも言える。ジムニーは極地性能に優れ、シンプルでプレーンなスタイリングが男らしくて格好いいことは間違いないだろう。ただそこには、極地性能と引き換えに割り切りが必要な部分もある。そもそもジムニーは、万人向けの商品ではない、ということは覚えておきたい。

1.ボディサイズ

ジムニーシエラ 全長3550mm×全幅1645mm×全高1730mm ホイールベース 2250mm
エスクード  全長4175mm×全幅1775mm×全高1610mm ホイールベース 2500mm

ジムニーシエラ
エスクード

 ジムニーシエラは何しろ軽自動車のジムニーがベースで、各幅されたトレッドやバンパーの出っ張りを除けば、キャビンの広さも軽自動車サイズだから極めてコンパクトだ。 この小さなボディが狭い林道での高い踏破性能を生んでいる。対するエスクードは、5ドアで使いやすく、一般的なモノコックボディだから乗降性その他も有利だ。全幅1775mmは国際サイズだけれど、全長はなんと4175mmと、日産ノートとほぼ同じ。十分にコンパクトだといえるだろう。

2.パッケージング

 ジムニーシエラの美点は、スタイルがスクエアなことだ。後席に成人男性が座っても頭がルーフに当たらないのは長所である。とはいえ、全長が圧倒的に短いことに加えボンネットが長いためキャビンはかなり短いから、どう考えても後席の前後長は不利だ。そして、2ドアで地上高が高く、後席乗降性はかなり厳しい。一方のエスクードは、やはり全長の短さから後席足元は決して広いとはいえないが、ジムニーとくらべればやはり一般的で、4ドアでもあるため、たまの後席乗車や、後席に荷物を載せるときにも有利だ。ちなみに乗車定員はエスクードが5名なのに対し、シエラは軽ジムニーの同じ4名である。

[ジムニーシエラ 後席] 頭上まわりに余裕があるジムニーの後席空間。
[ジムニーシエラ 前席] 軽自動車のジムニーと同一スペックのため、左右席間はややタイトだ。
[エスクード 後席] 乗用車然とした快適なシートが奢られるエスクード。ただし、足元の前後長はそれほど余裕がない。
[エスクード 前席] シエラの全幅は1645mmあるものの、これはワイドフェンダーのためで、室内幅は、全幅1475mmのジムニー(軽)と同一だ。一方、エスクードの全幅は1775mmと、ジムニーより300mmも広い。横方向のスペースの差は歴然。

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