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マツダ3をトヨタ・カローラスポーツ、ホンダ・シビック、VWゴルフと徹底比較!〈MAZDA3:インパネ/シート/ラゲッジスペース/スペックetc……〉

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世界最激戦区と言って間違いないCセグメント・ハッチバックというカテゴリー。ジドウシャという商品を構成するあらゆる要素を高次元でバランスさせることが求められ、それでいてプライスも抑えなければならない。ここではマツダ3、トヨタ・カローラスポーツ、ホンダ・シビック、そして世界のベンチマークとして君臨するフォルクスワーゲン・ゴルフのユーティリティやスペックを写真と数値で横比較してみたい。

REPORT●小林秀雄(身長=173cm)

MAZDA3 XD L Package

フロントノーズが長くて低い一方、リヤはふっくらとした塊感が強調され、動きのあるダイナミックなフォルムを実現。ホイールベースが長く、すらりとした伸びやかさも感じさせる。

運転席は操作性や視認性を高めるため左右対称のレイアウトを徹底。先進予防安全装備は充実しており、センターの高い位置にマウントされた8.8インチモニターを標準装備。ナビゲーション機能は販売店オプションのSDカードとして提供される。

リヤシート高:560㎜
フロントシート高:530〜590㎜

自然な姿勢で運転できることを追求した新開発のシートを採用。一部グレードを除いて、座面のチルト調整も可能な運転席10Wayパワーシートを標準装備する。後席スペースは膝前が約100㎜、頭上が約40㎜と他車に比べると少し狭い。

「XD」系は1.8ℓのクリーンディーゼルターボを搭載。燃料の噴射コントロールを緻密に制御することで、省燃費だけでなくノック音低減も実現した。
撮影車はグレーメタリック塗装の18インチアルミホイールを標準装備。タイヤはトランザT005A。
通常時:高さ710㎜ 奥行き840㎜
後席格納時:最小幅980㎜ 最大奥行き1640㎜

開口部は若干狭いものの、フロアの各部寸法はCセグメントのコンパクトカーとしては至ってオーソドックス。デザイン優先の弊害は感じられず、実用性も高い。後席は6対4分割可倒式を採用。

COROLLA SPORT HYBRID G"Z"

ボディサイズはゴルフと同等で、マツダ3よりは若干小さい。流線的なデザインも特徴のひとつだが、リヤゲートが強く傾斜しているため、荷室の空間効率は少しだけ犠牲になっている。

インパネにも曲線を採り入れ、立体感を出すのがトヨタのデザイン手法。中央の一等地で存在感を放つ大画面T-Connectナビは販売店オプションとして設定。レーダークルーズコントロールを含む予防安全装備Toyota Safety Senseは全車に標準装備される。

リヤシート高:560㎜
フロントシート高:530〜570㎜

撮影車は肩まわりのサポート性も高いスポーツシートを標準装備。電動調整シートはオプションでも設定されていない。後席は膝前が約140㎜、頭上が約60㎜。実際に腰掛けてみると顔の近くにCピラーがあるため、やや圧迫感を感じる。

ハイブリッド車はレギュラーガソリン指定の1.8ℓ直列4気筒エンジンを搭載。最高出力72㎰の電気モーターも備わり、優れた省燃費性能を実現する。
撮影車は切削光輝仕様の18インチホイールを標準装備。タイヤはダンロップのSP SPORT MA XX 050。
通常時:高さ600㎜ 奥行き730㎜
後席格納時:最小幅:950㎜ 最大奥行き1650㎜

幅と奥行きはゴルフと同等。天地高は少し狭いが、こちらも高さ可変式のデッキボードを備え、ボードを下段にセットすれば深さを約150㎜拡張できる。後席は6対4分割可倒式を採用する。

CIVIC HATCHBACK(CVT)

長くて低いフォルムは、ハッチバックというより5ドア・セダンと表現した方が実体に近い。ホイールベースはマツダ3と同等で、Aピラーが前輪に近い分、広い室内長も確保されている。

マツダ3とは対極とも言えるデコラティブなデザインが特徴。近未来感を印象付けるデジタルメーターなどもホンダらしい演出だ。渋滞追従機能付きACCを含むHonda SENSINGは標準装備。通信機能を備えるインターナビはメーカーオプション。

リヤシート高:540㎜
フロントシート高:490〜560㎜

写真の電動調整式レザーシートはメーカーオプション。標準は手動調整式のソフトウィーブ仕様となる。後席の膝前には約190㎜のゆとりがあり、足を前方に投げ出すような姿勢で座れる一方、頭上スペースは約10㎜と狭い。

吸排気デュアルVTCを備えた1.5ℓ直噴ターボエンジンを搭載。2.4ℓ自然吸気エンジンを超える高いトルクを、幅広い回転域で発生する特性が持ち味。
スポークに捻りを加えたデザインの18インチホイールを装着。タイヤはグッドイヤーのイーグルF1。
通常時:高さ750㎜ 奥行き930㎜
後席格納時:最小幅850㎜ 最大奥行き1830㎜

奥行きが広く、フロア手前の最大幅も1280㎜とゆとりがある。横に引っ張るスライド式トノカバーが備わり、その位置までの高さも約500㎜と実用的だ。後席は6対4分割可倒機構を採用。

Golf TSI Highline Meister

全長は四車の中で最も短い一方、全高は一番高く、典型的なツーボックスフォルムを頑なに堅持。室内や荷室には必要十分なスペースが割り当てられ、パッケージングの妙を感じさせる。

エクステリアと同様、直線を基調としたシンプルなデザインを採用。ナビの画面も表示できるデジタルメータークラスター、ナビ機能を含む純正インフォテインメントは一部グレードに標準装備。予防安全装備は機能ごとにグレード別設定されている。

リヤシート高:560㎜
フロントシート高:520〜610㎜

追加されたばかりの新グレード「TSI Highline Meister」は電動調整式のレザーシートを標準装備。後席スペースは膝前が約190㎜、頭上が約80㎜と、ボディの小ささを感じさせないゆとりを確保。視界も広くて開放的だ。

「TSI Highline」系は1.4ℓの直噴ターボエンジンを搭載。組み合わせられる7速DCTとのマッチングも絶妙で、全域でスムースな加速を実感できる。
「TSI Highline Meister」は写真の17インチホイールを標準装備。タイヤはトランザT001が装着されている。
通常時:高さ700㎜ 奥行き740㎜
後席格納時:最小幅1010㎜ 最大奥行き1590㎜

全長が短い分、荷室の奥行きはマツダ3よりも狭い。一方で、フロアの高さを変えられるデッキボードや後席のセンタースルーローディングなど、実用性を高める工夫が採り入れられている。

モーターファン別冊・ニューモデル速報 Vol.585 マツダ MAZDA3のすべて

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