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ホンダ・クラリティPHEVのメカニズムを徹底解説!

  • 2019/08/12
  • ニューモデル速報
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ミドルセダンに相応しい走りをもたらす足まわり

フロント(左)には軽量化に有利なストラット式を採用し、L型ロワアームとすることで高い横剛性を実現。リヤ(右)は5本アームのマルチリンク式とし、高い操安性を獲得しながら、すべてのアームをアルミ鍛造とすることで40%もの軽量化を達成。タイロッドもアルミ製だ。

アルミ製リヤサブフレーム

大型の井桁リヤサブフレームは、燃料タンクなどの重量物を保持するとともに、車両重量によるサスペンションの入力増加に対応するために開発された。翼のような特徴的な形状のスティフナーにより、フロントサブフレーム同様の横剛性を確保している。

乗り心地と操安を高めるジオメトリー

リヤはトレーリングアームを後傾させることでアクスルの揺動を後傾化させ、入力を後ろにも逃しつつショックを吸収(下)。また、ロワリンクの支持スパンが広がったことでトー剛性が従来から1.6倍に向上(上)。

各所に静粛性を高める施策を投入

静粛性対策としては、エンジンルームからの吸遮音性能を向上。3兄弟のうち、パワーユニットから出る音が最も大きいのがPHEVだからだ。具体的には、フードインシュレーターの目付(密度)アップと裏地フェルト追加、ダッシュボードアウターインシュレーターの目付アップ、ダッシュボードアッパーインシュレーターの追加、フロントフェンダーインシュレーターの追加などが行なわれている。

4つの機能で室内の空気を清浄にする

車内の空気環境を車外より良好に保つのが、Total Air Quality Management 。フロントグリルに付けられたエアクオリティセンサーで排ガスや臭気を検知し、自動的に内気循環に切り替え。空調にはアレルフリー高性能脱臭フィルターが採用されており、活性炭による脱臭と、抗アレルゲン剤によるアレルギー物質の失活を行なう。センタークラスターのエアコン吹き出し口には、プラズマクラスターを装着し、ウィルスや雑菌、ダニや花粉などのタンパク質を分解する。フロアマットには、酸素触媒作用を利用してアレルゲンやホルムアルデヒドを分解するアレルキャッチャー加工が施されており、4つの機能を組み合わせて室内の空気環境を改善する。

環境に配慮された素材を各所に採用

内装材は表面積の約70%にCO2排出量を削減する素材を採用する。ルーフライニングやサンバイザー、シート表皮やサイドステップガーニッシュには、サトウキビ由来のバイオプラスチックを、ダッシュインシュレーターやカウルサイド、トランクボードにはリサイクル素材を採用するほか、リヤトレーやピラーガーニッシュ、トランクライニングには、金型製造時にCO2排出量が減らせるアルミ製金型を使用した製品が採用されている。

充電しながらも室内は快適

急速充電には、“コンフォートチャージ”という機能も用意。充電しながら空調やシートヒーター、AV機器を稼働させられるようになっており、パーキングエリアなどでの急速充電中に、車内で快適に過ごすことができるようになった。

直感的にシステムの状況を把握できるメーター

パワー/チャージメーターに、EV走行可能域をブルーのラインで表示し、現在のシステム出力(≒アクセルペダル踏み込み量)を白い指針で表示。電池残量や走行モードに応じて変化するEV走行可能域を視覚的にわかるようにし、どのくらいの加速をすればエンジンが掛かるのか、直感的にわかるようにしている。

“相応しい走り”のためのタイヤサイズ

タイヤはクラリティFCと共通の、BSエコピアEP160。サイズは235/45R18を装着する。コストや重量の点から、上層部から「17インチでできないか」と言われていたのだが、クラリティの車重で17インチでは、シャシー性能に見合ったコーナリングパワーが出せず、操安担当者が「17インチじゃロナウドに革靴を履かせてサッカーやらせるのと一緒だ!」と言って、首脳陣を説き伏せたそうだ。

画期的なスマートクリアワイパー

デザインとパッケージングを成立させるため、ワイパーの反転リンク機構を廃止し、モーターシャフトを正逆転させる制御ワイパーを採用。ウォッシャーノズルはワイパーアームに設定されており、ウォッシャー液の噴射タイミングも制御。ワイパーの進行方向にのみ噴射することで、飛沫による視界の消失を防ぐと同時に、ウォッシャー液の消費量も約50%低減している。

モーターファン別冊・ニューモデル速報 Vol.573 ホンダ クラリティPHEVのすべて

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