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ホンダ・クラリティPHEVのメカニズムを徹底解説!

  • 2019/08/12
  • ニューモデル速報
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直列4気筒アトキンソンサイクル1.5ℓエンジン

フィットハイブリッドの1.5ℓエンジンをベースに各種の新技術が投入され、効率改善に加え低エミッションを追求。その成果としてBSFC(正味燃料消費率)は2.5%低減され、最大熱効率40.5%という高効率エンジンとなった。

エンジン型式:LEB
排気量(㏄):1496
種類・気筒数:直列4気筒
弁機構:DOHC16バルブ
ボア×ストローク(㎜):73.0×89.4
圧縮比:13.5
最高出力(kW[㎰]/rpm):77[105]/5500
最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):134[13.7]/5000
使用燃料:レギュラー

高タンブルインテークポートによる急速燃焼

形状を最適化することで、筒内に強いタンブル(縦渦)を生成する吸気ポートを採用。筒内のガス流動と空燃比も均質度を改善し、急速燃焼を実現している。また、アトキンソンサイクルの高膨張率化のメリットを活かし、耐ノッキング性の向上も図ってる。

冷却損失を低減する燃焼室

シリンダーヘッドとピストンで形成する燃焼室をコンパクトな形状とするとことでS/V比(表面積/容積)を最適化。冷却損失を低減し、熱効率の向上に寄与する。

フリクションを低減する進化型プラトーホーニング

油膜保持性能を維持しながら摺動抵抗を低減する進化型のホーニングを採用。砥石や加工の仕方をさまざまに試行錯誤して導き出された最適な面性状がフリクションの低減を実現。

高λ型980MPa級高張力鋼板を広範囲に採用

成形の制約により、従来は形状がシンプルな部材のみに使用されていた980MPa級高張力鋼板だが、2種類の新しい980MPa級合金化溶融亜鉛メッキ鋼板を実用化。これまで590MPa級などを使用していた箇所に採用し大幅な軽量化を実現した。

前面衝突ロードパス構造

フロントサイドフレームやアッパーメンバーに加え、フロ ントサブフレームも活用し、衝突エネルギーを効率的に分散できる構造とされた。その上でフロントサブフレームの後端を前面衝突時に脱落させ、ステアリングギヤボックスなどのキャビンへの侵入を防止する。

側面・後面衝突ロードパス構造

側面はセンターピラー、ルーフ及びフロアクロスメンバ ーにより強固な環状骨格を形成。後面はリヤフレーム後端を衝撃吸収構造とすることで、衝突エネルギーを効果的に分散、吸収する。

新材料・新工法による世界最軽量ピストン

HPDC(ハイプレッシャーダイキャスト製法)に適した新材料を開発し、最適設計による斜め抜きなどで、従来では考えられない薄肉化を実現。同ボア径サイズとして世界トップの軽量化を達成している。

適材適所で軽量化を促進

軽量素材としては、ドアなどの“蓋物部品”とフロントフェンダーにアルミ合金を使用。フロントバンパービームには、強度の高い7000系合金を採用しており、トータルで約28㎏の軽量化を達成している。GFRP部品も重心から遠い部分に採用し、ヨーモーメントの縮小に寄与。フロントのバルクヘッド(ラジエーターコアサポート)は、スチールのフレームを一体成形したハイブリッド構造、リヤバンパービームは長繊維と短繊維を積層したハイブリッド成形だ。

冷却を促進するブロック軸間スリット

ナトリウム封入バルブと同様に燃焼室の冷却効果を高めるために、シリンダーブロックのスリーブとスリーブの間にスリットを設定。冷却水を循環させて効率的に冷却を促進し、ノッキングを抑制する。

冷却性に優れるナトリウム封入バルブ

排気バルブはバルブステムから傘部にかけて中空構造とし、内部にナトリウムを封入することでバルブの温度を下げ、ノッキングを低減。レーシングエンジンやスポーツエンジンに採用される手法だ。

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