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SKYACTIV-X搭載のMAZDA3、400km走ってわかった○と×。数値(燃費)に表れない魅力はあるか?

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リヤはTBA(トーションビームアクスル)式 X搭載モデルは各部に手を入れているようだ

 今回の試乗でのチェックポイントのひとつは、乗り心地だ。D1.8を搭載するXD試乗した際には、跳ねる感じ、とくにリヤの突き上げ感が気になった。
 今回のX搭載モデルはどうか?
 これがまったく違うのだ。リヤの突き上げ感は大幅に改善されていた。これまで新型MAZDA3の後席に何度も乗って乗り心地を試してきたスタッフによれば、「まったく違います。乗り心地、これならOKです」とのことだった。
 マツダ開発陣にモーターファン・イラストレーテッド編集スタッフが取材したところによると、X搭載モデルは、空気圧を前260kPa(G2.0は250kPa、D1.8は260kPa)後250kPa(G2.0、D1.8も同じ)にしたという。それだけ? ではもちろんなくて、リヤサスペンションの支持剛性やアーム周りの板厚を上げたり、ステアリングラックの支持剛性を上げたりと細かな改良を施したらしい。
 とにかく、これなら満足な乗り心地だ。
 これらの施策は、X搭載モデルが「重い」ということも原因だろう。
同じボディ、同じトランスミッション、同じ駆動方式で
G2.0(FF/6AT):1360kg
D1.8(FF/6AT):1410kg
X(FF/6AT):1440kg
 とXがもっとも重いのだ。車重の重さは乗り心地には好影響を与えることが多い。G2.0やD1.8モデルも、このX搭載モデルと同じような乗り心地に改善されていることを望む。

タイヤは215/45R18サイズのトーヨー 空気圧は前260kPa後250kPa

標準でシートヒーター、ステアリングヒーターを装備。寒い冬にはありがたい
 NV性能の高さも特筆すべきところだ。風切音、ロードノイズともに非常に低く、車内はとても静かだ。試乗車にはBOSEサウンドシステムがオプション装備されていたが、標準オーディオの音の良さも確認済みだから、ここはどちらを選んでも問題ないだろう。
 高速道路100km/h巡航時のエンジン回転数は約2100rpm、110km/hは約2300rpm、120km/hは約2550rpmあたりだ。7速、8速でダウンサイジング過給エンジンを搭載するライバルのそれよりはちょっと高めの回転数だが、静かだから気にならなかった。

MAZDA3のオーディオにはCD・DVDスロットがある。今回は、日本が世界に誇る天才・冨田勲の「新日本紀行 冨田勲の音楽」とレーナード・バーンスタイン指揮ウィーンフィルの「ベートーベン交響曲第9番(いわゆる第九)を聴いた。オーディオ、非常に良いです。
ブレーキのフィールはかなり変わった。いわゆる「ストロークで制御する」のではなく「踏力で制御する」ようになった。これはいい。でも、いきなり乗り換えて街中でブレーキを普通に踏むと「あれ?」と思うかもしれない。だが、慣れればこの方がコントロールしやすいはずだ

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