レクサスLF-30 Electrified:「レクサスなりの新しい次世代提案は、造形としては破綻はほとんどない」難波治教授がデザインを分析する
- 2020/03/03
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MotorFan編集部
スバルの前デザイン部長で現在は、首都大学東京で教鞭をとる難波治教授が、MFスタッフとともに東京モーターショーを取材したのは、もうだいぶ前。ジュネーブ・モーターショーも北京モーターショーも中止・延期になって華やかなコンセプトカーともちょっとご無沙汰気味の今こそ、もう一度、期待のコンセプトカーのデザインチェックをしようと思う。今回はレクサスLF-30Electrifiedを 取り上げる
COMMENT◎難波 治(NAMBA Osamu/首都大学東京教授) まとめ&PHOTO◎MotorFan.jp編集部
LF-30の「30」は2030年の30
MF:2030年を見据えた先進技術を満載したEVコンセプトがレクサスLF-30 Electrifiedです。
難波教授:レクサスのLF-30エレクトリファイド、30の意味は2030の30なんですね。次世代の走る感動っていうのかな、それを表現する次世代スポーツカーですね。レクサスからの提案。レクサスがこれまでやってきたエッジの効いたモデリング、造形とは少し変わってLF-30はソフトな感じがします。光の変化を見せるような造形が入ってきています。ですから、そういう面では、情感っていうんですか、情緒みたいなものを少し盛り込んであるような感じがします。
MF:ちなみに全長5090mm、全幅1995mm、全高1600mm、ホイールベース3200mmと発表されています。
難波教授:ルーフが前の方で少し下がっているところとか、それからサイドを走るキャラクターとテールランプを組んだエッジの効いたデザイン処理とかっていうのは、やっぱりレクサスのこれまでの流れ、それの延長上みたいな感じがします。まあ、レクサスなりの新しい次世代提案なんでしょうね。これはそういう風なテーマのコンセプトカーだと思いますので、それはそれで受け止めたいと思っています。造形としては破綻はほとんどありません。それからスピンドルグリルの部分は、EVなんでしょうから、グリルという開口ではなくてですね、造形として空気力学的な処理を考えたノーズの在り方として、それがスピンドルの造形になったということに変化させていくんだろうと思います。
MF:なるほどなるほど。
難波教授:ただしですね、いわゆる高級感みたいな表現ではなくって、これはやっぱり、表情とエッジのバランス、全体の造形バランスをここまでまとめきった実力とこだわり、レクサスというブランドであり続ける独自性、そういうものを味わいとして出してるようになっていると思います。
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