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トヨタ・ヤリスクロスのデザインを見る:クラスレスの魅力を分析する 軽快さと実用性の両立にトライする新型トヨタ・ヤリスクロス:クラスレスの魅力を分析する

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でも3車は似ているように感じるのは、なぜ?

リヤビューが最もヤリスファミリーであることをアピールする。骨格に従った造形なので、似てしまったわけだが、それこそがアイデンティティというものかもしれない。

 さて、こうしてデザインを見てくると、ヤリスクロスは5ドアやGRとは異なる構成要素によって出来上がっていることがわかる。つまり部分的にでも似ているものを継承する意図が感じられない。しかし何となくヤリスファミリーに見えてしまう。これはどういうことなのか。
 人間の場合、家族でも兄弟でも何となく似ていると感じるはず。むしろ双子でない限り瓜二つは稀。でもどこか似ている。それはご存じの通りDNAのなす技だ。“似せている”のではなく、“似てしまう”のだ。
  ヤリスについても、そこにあるDNA、プラットフォームや骨格、そして基本的なレイアウト。こうしたものが、3車にそこはかとなく共通点を生み出している。
 もっとも特徴が現れるのはリヤ周りで、リヤピラーが後輪よりも前にあるように見える点だ。この造形は、単にリヤまわりを前傾させるだけでなく、フロントに重心をかけるフォルムを作った。いわゆるFFレイアウトがデザインに現れた造形として、これまであまりトライされてこなかった稀有な造形だと思う。
 しかし各車継承しつつも、それだけでは都合が悪いのが4WDのクロスやGR。なにしろ FF的なカタチでは全体のイメージと実際の製品の特徴と合わない。
 そこでGRはより強烈なリヤフェンダーを採用。もちろん前述の通り、その必要が技術的にもあったのだが、後輪の蹴り出す逞しさも表現した。ガジェット感も、ある種のエボリューション的存在を強調。
 そしてクロスの方は、前後で同等に大きく張り出して見えるフェンダーと、ラギッド感のあるフレアを付与した。パワフルさを前後のフェンダー周りで強調しつつも、前進したリヤピラーによる前傾姿勢は、これまでのSUVではまず見たことのないものだ。
 それだけに、通常だと重く感じられるリヤ周りに、軽快さを見せることになった。ある種バギー的でもあり、ヤリスクロスのデザイン上の最大の見せ場ではないだろうか。
 限られた資料からの考察ながら、その造形は見れば見るほどにエキサイティングなものだ。Bセグメントという小ささを軽快さとして表現しながらも、クラスレスの価値を手に入れたものと思われる。

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