Bセグメントのハイブリッドカーとは思えない内外装と走りの質感も大きな魅力 新型トヨタ・ヤリスハイブリッドZ 一般道100km&高速180km試乗…16インチタイヤでも驚異の実用燃費30km/L超! 一見狭そうな室内も快適設計に劇的進化
- 2020/07/22
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遠藤正賢
2020年2月に10年ぶりの世代交代を果たし、車名も欧州市場向けと共通化された、トヨタのコンパクトカー「ヤリス」。その最上級グレード「ハイブリッドZ」に、一般道で約100km、高速道路で約180km試乗し、燃費を計測しつつその実力をチェックした。なお、テスト時の天気は曇りのち晴れ、外気温は25~30℃。常にドライブモードはエコ、エアコンは23℃で走行した。
またテスト車両には、
・185/55R16タイヤ&16×6Jアルミホイール(8万2500円)
・カラーヘッドアップディスプレイ(4万4000円)
・ブラインドスポットモニター+リヤクロストラフィックオートブレーキ+インテリジェントクリアランスソナー(10万100円)
・トヨタチームメイトアドバンストパーク(7万7000円)
・合成皮革+ツイード調ファブリック(1万1000円)
・アクセサリーコンセント(AC100V・1500W/1個。4万4000円)
・T-Connectナビキット(11万円)
など、合計66万5500円分のオプションが装着されており、車両本体価格229万5000円と合わせて296万500円の仕様となっていた。
REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu) PHOTO●遠藤正賢、トヨタ自動車
しかしながらトヨタは、三代目ヴィッツの10年に及ぶモデルライフの中で、2014年と2017年の二度にわたり大幅マイナーチェンジを実施。その都度エクステリアデザインと走りは大きく進化したが、基本設計の古さと不味さ(特に居住性)は隠しきれず。2020年2月にヴィッツ改め新型四代目ヤリスへバトンタッチした。

この新型ヤリスでは新世代のGA-Bプラットフォームが採用されることが車両の世界初公開前に発表されていただけに、軽量・高剛性・低重心になるのはもちろん、三代目ヴィッツの弱点だった居住性や積載能力も少なからず改善されるものと、大いに期待していた。
しかしながら、いざ四代目ヤリスが公開されると…写真を見る限り、内外装のデザインは三代目前期型とは比較にならないほど前衛的かつ質感の高いものに進化していたが、後席も荷室も見るからに狭そうだ。なお、ボディサイズは全長が5mm短くなる一方、ホイールベースは40mm拡大されている。

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コンパクトカー市場の競争が激化している。トヨタがヴィッツをフルモデルチェンジしグローバルのモデル名である「ヤリス(Yar...
細かく調べてみると、シートサイズが座面・背もたれとも大きいうえ、クッションに厚みがありホールド性も優れている。しかもヒップポイントが高く、かつ足先を前席の下へ綺麗に収められるため、座面から膝の裏が浮かず、太股を座面へ綺麗にフィットさせることができるのだ。
ただしドア開口部は狭く、ドア自体も大きくは開かないため、年配の方が座るには難儀するだろう。
では、これまで以上に最優先で設計された運転席まわりはどうか。近年のトヨタ車のインパネは、元来得意とする質感の高さに加え、機能的かつアバンギャルドな造形も備えているが、新型ヤリスではそれをBセグメントのコンパクトカーでも実現したことに大きな価値がある。
特に最上級の「Z」系グレードはインパネアッパーがソフトパッドになるうえ、テスト車両はオプションの合成皮革+ツイード調ファブリック内装も選択されていたたため、下手なCセグメントモデルよりも高い質感を備えていた…と高く評価しても、決して過言ではないだろう。
三代目ヴィッツはデザインも質感も平凡なうえ、マイナーチェンジでADASが追加される度にスイッチが四方八方に散逸していたが、それらの問題がようやく解決されたのは喜ばしい限りだ。
しかしながら、先代より若干改善されたものの、ペダルが全体的に左寄りにオフセットされているのはいかがなものか。これはトヨタに限らないが、痛ましいペダル踏み間違い事故を少しでも減らすために、誤発進抑制機能を標準装備あるいは後付け可能にするだけではなく、シフトレバーが直感的に操作でき、何よりブレーキペダルを踏みやすいクルマを設計してほしいと切に願う。
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