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ダイハツ・タフトのメカニズムを徹底解説!DNGAをベースにさらに進化するクルマづくり

  • 2020/09/20
  • ニューモデル速報
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最新トレンド技術で力強いエンジン

パワーユニットはタントがフルモデルチェンジした際に刷新された「KF型ver.7」を搭載する。自然吸気仕様はシリンダーヘッドを刷新し、燃焼室をコンパクト化して圧縮比を向上。ターボ仕様は過給圧を高めて最大トルクを8Nm向上させ、より力強い走りを実現する。

KF(ターボ)

エンジン型式:KF(ターボ)
排気量(㏄):658
種類・気筒数:直列3気筒
弁機構:DOHC12バルブ
ボア×ストローク(㎜):63.0×70.4
圧縮比:9.0
最高出力(kW[㎰]/rpm):47[64]/6400
最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):100[10.2]/3600
使用燃料:レギュラー
燃料タンク容量(ℓ):30

KF(自然吸気)

エンジン型式:KF(自然吸気)
排気量(㏄):658
種類・気筒数:直列3気筒
弁機構:DOHC12バルブ
ボア×ストローク(㎜):63.0×70.4
圧縮比:11.5
最高出力(kW[㎰]/rpm):38[52]/6900
最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):60[6.1]/3600
使用燃料:レギュラー
燃料タンク容量(ℓ):30

究極のポート噴射を実現する秘術

KF型 ver.7の自然吸気仕様は、燃料噴射ノズルを新設計。従来は吸気弁を狙った「ターゲット噴霧」だったが、新型は渦を巻きながらポート全体に拡散させる「スワール噴霧」を採用する。インジェクターは各気筒2本ずつのツインジェクター方式だ。

画期的な独自技術による新方式のCVT

21世紀に発明された自動車技術の中でも「白眉」と言えるのが、D-CVT(ターボ仕様に採用)。前後進切り替え用の遊星歯車を増速&駆動力伝達機構にも転用し、レシオカバレッジの拡大と伝達効率向上を同時に実現したシステムだ。

地味な存在ながら効果絶大なパーツ

外観デザインの変更に伴い、インタークーラーに冷却風を導くエアガイドを専用設計。タフトはタントより低い位置に開口部を持つため、横方向に広く取って断面積を稼ぎ、逆流防止板を設けるなどの工夫で、最大風量を約30%向上させている。

視線のブレを抑えて疲れにくい乗り心地を

特定のピッチング周波数が視線ブレを増大させ、それが疲労につながることから、これを抑制するチューニングを実施。プラットフォーム開発時からこのコンセプトを織り込むことで、フラット感が高く疲れにくい乗り心地を実現している。

悪路走破性を高めるグリップサポート制御

悪路用トラクションコントロール制御の「グリップサポート」は、2WD車にも展開。2WDでも発進不能になるケースの多くは一輪スリップによる駆動力抜けであるため、ブレーキLSD効果を強めに使えば、そこそこの悪路でも走れるようになる。

タントで初投入された新サスペンション

サスペンションは基本的な板金部品をタントと共用し、空車アーム角を変えることで、最低地上高アップに対応している。フロントロワリンクの揺動軸を逆ハの字配置とし、ノーズダイブが進むにつれてアンチダイブ力が強まるジオメトリーも、タントと同じだ。

性能を落とさずにデザイン性を獲得

フロントバンパーの切り欠きは、タフトのエクステリアデザインを特徴付ける一方、走行風をフェンダー内に導いてしまうため、空力性能に大きな影響を与える。その背反を両立させるため、切り欠き形状やコーナーRのチューニングを繰り返した。

ダイハツ車初採用の電動パーキングブレーキは効率的に開発された

ダンパーの右奥に見える縦長の部品が、電動パーキングブレーキのアクチュエータ。モーターの回転をギヤで減速し、ウォームを回転させることでパーキングブレーキケーブルを引く。ブレーキ本体は要所を強化している以外、従来品と変わらない。

降雪地帯への対策も抜かりなし

ホイール内に付着した氷雪から電動パーキングブレーキのアクチュエーターを保護するため、バックプレートの前側に板金製のプロテクターが溶接されている。硬く凍結した氷が当たっても曲がらず、確実に氷を落とせる位置と形状を決定するまで、数度の試作を繰り返したという。融雪剤や海水で腐食しないよう、防錆鋼板の上から耐腐食性の高い塗装を行なっている。

交通標識の見落とし予防をサポート

前方ステレオカメラで交通標識を認識して、ディスプレイに表示して見逃しの予防をサポートする機能も性能向上。従来は進入禁止のみの対応だったが、一時停止と最高速度も認識するようになり、安全運転を支援する。

夜間の歩行者との衝突も回避

夜間走行中に前方の車両だけでなく歩行者も認識し、衝突の危険があると判断した際にはドライバーに警報で注意を喚起する。その後衝突の危険が高まった場合には、弱いブレーキを掛け、さらに危険が高まると強いブレーキで衝突を回避する。

白線のない路側も認識して逸脱を抑制

約60㎞/h以上で走行中にクルマが路外へはみ出しそうになった場合には、ブザーうになった場合には、ブザーてドライバーに逸脱の注意を喚起する。タフトでは新機能として、白線のない路側も認識して対応してくれる。

渋滞時の停車保持にも対応するACC

全車速追従のアダプティブクルーズコントロール(ACC)も機能向上。電動パーキングブレーキの恩恵により、高速道路の渋滞時などでの停車保持時間が従来の約2秒から約3分に延長された。ロングドライブの疲労を軽減する。

対向車や先行車を幻惑せず夜間走行の視認性を向上

「G」及び「Gターボ」には、アダプティブドライビングビームを標準装備。光源を独立制御することで、ハイビーム用に設置された片側7個のLED対向車や先行車の部分だけ照射光をカット。幻惑防止と遠方視界の確保を両立する。

細かな配慮が尽くされたスイッチ

ステアリングホイールのスポークに配置されたスイッチはタントの開発時に新設計されたものだが、「ブラインド操作しにくい」との声に応え、見直しを実施。従来型は円形スイッチが平板だったため、奥を押そうとすると、横にあるスイッチを同時に押しがちだった。そこで、押すべきところを盛り上げ、狙った位置を確実に押せるようにした。文字のサイズも約30%拡大し、視認性も向上させている。

クルマとスマホをつないで安全&便利に

スマートフォン連携ディスプレイオーディオは、全グレードにオプション設定。ディスプレイのサイズは6.8インチと9インチの2種類があり、どちらもダイハツコネクト&ダイハツWi-Fiがパッケージされている。

多彩な機能をスマホで利用できる

ユーザーの所有するスマホの通信機能を利用することで、大幅なコストダウンに成功したダイハツコネクト。自車のコンディションや位置情報がスマホで確認できるほか、専用アプリを共有する人の移動を確認できる見守り機能なども用意。緊急時の自動発信機能がない以外は、DCM(専用の車載通信機)を使用するコネクティングサービスにも遜色はない。

モーターファン別冊・ニューモデル速報 ニューモデル速報 Vol.598 ダイハツ タフトのすべて

1冊でそのクルマのすべてがわかる“ 最強・最速の クルマバイヤーズガイド 誌”
《 モーターファン別冊ニューモデル速報 シリーズとは 》
ライバル車比較 ・ 使い勝手徹底チェック ・ デザインインタビュー ・ メカニズム詳密解説 ・ 開発ストーリー 、そして 縮刷カタログ まで。1冊でそのクルマのすべてがわかる“ 最強・最速の クルマバイヤーズガイド 誌 ”です。

試乗インプレッション「空に溶け込め」
大型ガラスループ“スカイフィールトップ”全車標準装備。
ダイハツの新しいプラットフォームDNGAの第三弾となるタフトは大胆なグラストップを備えて登場した。シェードを開ければ空が見える開放感は軽自動車随一。なんでもない街乗りでも、空はひとつになった一体感に包まれる。

ライバル車比較「日常を冒険に変える個性派軽」
日常生活の道具としてではなく、アウトドアを楽しむ相棒としても最適SUV。軽自動車にも個性的なルックスや装備を持つクルマを集めた試乗レポート。
比較ライバル:ハスラー、ek X、N-WGN

使い勝手徹チェック 「ふたりのためのアクティブギア」
ハイトワゴンの実用性はそのままに、目指したのはアクティブに使えるツール。ガラスルーフの開放感とフラットなラゲッジスペース。ふたりで使うのに最適なクロスオーバー軽である。

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