トヨタ・セラ（1990）スーパーカーみたいなセカンドカー【週刊モーターファン ・アーカイブ】

• 2021/04/08

• MotorFan編集部

  

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これをスポーツカーのカテゴリーに入れていいかは疑問だが、スポーティなクーペとして認識するのも悪くない。このウイング風のドアにだれもが驚いた。

週刊モーターファン・アーカイブでは、これまでのモーターファンの懐かしい秘蔵データから毎週1台ずつ紹介していく。

解説●小林 敦志（90年代スポーツカーのすべて より　2016年刊）

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　1987年（昭和62年）の東京モーターショーに出品された”AXV-Ⅱ”の量産型がセラとなる。”あらゆる天候下でのオープン感覚の体験”という発想を実現した、ドアガラスを天井までまわりこませているのが最大の特徴。公式リリースでも”ガルウイングドア”として紹介されたが、セラのドアは一般的には”バタフライドア”と呼ばれている。1500ccエンジンには5速MTと4速ATが組み合わされた。天井までドアガラスなので夏場のエアコンの効きの悪さがユーザーの悩みの種であったともされるが、その存在感の前にそんな悩みは相殺されたようだ。このようなクルマが市販化されるほど、バブル経済期の日本はとにかく元気だったことを物語っている。