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ROV(遠隔操作型無人探査機)で「気になって仕方ない沼」を探索する【スズキ・ジムニーでアウトドアへ 】

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水平方向に水面を移動していくパワーレイ。

吾輩はスズキ・ジムニーである。1986年の生まれで、型式はM-JA71Cだ。ゆっくりと余生を送ろうとしていたが、週に1回、旅に出ることとなる。今回は「気になって仕方がない沼」を水中のドローンともいうべき「ROV」で探索してみる。ランチは、大好きな「豚の角煮」に挑戦だ。

TEXT & PHOTO◎伊倉道男(IKURA Michio)

通勤途中の車窓や、よく通る散歩道で「気になって仕方がない。いつか訪れて調べてみたい」ということは、誰にでもあるのではないかと思う。吾輩は、ある「水たまりのような沼」が、以前から気になって仕方がないのだ。深さはどのくらいか?生物はいるのか?どこかに水脈が繋がっているのではないか?

そこで今回は、この「水たまりのような沼」を先ず「ドローンで空撮」し、「水中を観察」してみようと出かけていった。

ベースキャンプは沼の畔。ROVパワーレイの準備。
テント内は長期戦に備えてキャンピングベッドとカセットガスのストーブ。

当日は風が強く、ドローンを飛ばせる状態ではなかったため、風の影響が少ない水中の観察から始める。使用した機材は「ROV」。まぁ水中のドローンだ。ニュース等でご存知の方もいると思うが、日本にも「しんかい6500」という有人の潜水調査船がある。その名の通り6500mの深海まで有人で潜れる優れものの潜水艇だ。人が乗り、6500mの深さまで潜れる有人潜水艇は世界に7隻しか存在しない。

パワーレイを組む。流線型の本体とWiFiコントローラーは有線で接続される。このセットのコードの長さは100m。当然スマホやタブレットは別に用意する。

我がチームの水中担当は「パワーレイ」というモデル。「しんかい6500」にはとても及ばないが、最大深度は30mまでは潜航できる。プロペラは水平方向に2機、垂直方向に1機だ。もちろん撮影用のカメラも備えているし、4K撮影も可能である。

GoProは優れたウエアブルカメラであるが、唯一の欠点はレンズがカメラ本体の中央にない。ROVのセンターにマウントを装着する軸がずれてしまう。レンズの軸を合わせると左右の重量配分と水の抵抗が変わるので、ROVの操縦に影響を及ぶす。そこでソニー製のウエアブルカメラを選択する。
パワーレイの先端、レンズ部分。左右に見えるのは照明のライト。深度が深くなると太陽光は届かない。

水中では水深20mを超えるとかなり暗くなる。その上に赤色系の光は届きにくい。(これが海が青く見える原因である)「パワーレイ」のライトはレンズの左右にあり、今回は使用していないが、魚群探知機も装着できるすぐれものだ。だが、撮影の上で、広角側は少し弱いので、別に「ウエアブルカメラ」を装着。「パワーレイ」本体のカメラは動画を撮影、「ウエアブルカメラ」はタイムラプスを選択して静止画を記録させる。そう、それと電波は水中では届かないので、ほとんどのROVはコントローラーまでは有線で繋げることになる。ちょいとこれは煩わしい。

パワーレイの水平方向のプロペラ部。進行方向はラダーではなく、左右のモーターの回転数で行なう。

ゆっくりと確実に調査に使うなら、微調整がいる。ROVのプロペラは当然、数が多いほどよい。これは特に水中でのホバリングに有効だ。四隅に4機のプロペラ、上下のために2機のプロペラを装備しているのが理想の型と思う。

我がチームのパワーレイはその辺りはかなり不利だ。しかし、この流線型の形で水平方向への移動のスピードはかなり速いので、水面、水中のリモートのトイとしての魅力は充分だ。それに何よりも、魚群探知機を装備出来るので、海底の地形を水面から知ることもできる。

垂直方向のプロペラが回り潜航していく。

で、水たまりのような沼はどうだったかというと、我がチームのボートやカヌーは問題なく入っていける深さではある。つまり浅い。
「生物は?」申し訳ない。濁っていて、よく見えなかった。結論として、もう一度船上から良く調べてみることにする。

ー吾輩はスズキ・ジムニーである。型式はM-JA71C。名前はまだない。ー

次ページでは今日のランチ、豚の角煮をアウトドアで作ってみる

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