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REVSPPED流【スポーツドライビングするための失敗しない2019春】86/BRZ スイフトスポーツ ロードスター シビックタイプR RX-8 S2000 フェアレディZ GT-R WRX ランエボ スポーツドライビングするための失敗しない中古車(スポーツカー)選び、その車種に強いプロショップがレクチャー!

  • 2019/04/08
  • レブスピード編集部
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【86/BRZ86/BRZの中古車相場は前期型も値崩れは小さい。ビギナーならあえてAT車を狙う手もあり

【FFコンパクト系】スイスポが人気だが、確かにベターだが穴場はCR-Z

【ロードスター】歴代ロードスターではお気軽に購入できるNA/NBがまだまだ主役

【シビック タイプR/インテグラ タイプR】歴代タイプRでもFD2は今がチャンス!DC5やEP3も狙い目だ

【軽自動車】入門用としてモデルによっては予想以上にお金が掛かるが、スキルアップには役立つ

【RX-8】ロータリーの中古でもコンプレッションに問題ながければお金は掛からない

【S2000】AP1とAP2では、高回転の伸びを楽しめるAP1がオススメ

【Z33/34 フェアレディZ】かなり安値で売ってるZも問題ない!入門用にも最適

【R32/33/34スカイラインGT-R】第2世代GT-Rは希少車プレミア価格でもよければどうぞ

【R35 GT-R】イジらなくても速そうだが、足まわりのリフレッシュやクラッチのメンテをする必要が

【WRX STI】歴代WRXでもGDBならだいぶ買いやすいが、大事なのはメンテ履歴

【ランサーエボリューション】人気が高く相場も高値安定が続く。狙いはエボⅦだ

【軽自動車】入門用としてモデルによっては予想以上にお金が掛かるが、スキルアップには役立つ

アドバイザー ●ナビック 京都市山科区勧修寺御所内町128 TEL075-575-4433 https://www.navic-kyoto.jp

【L275Sミラ・バン】ミラのKF-VE 型エンジンはNA で58ps。5 速MT も用意されているので、小さいパワーを無駄にしないためのスキルを身につけることができる
【S660】

「軽自動車の最大のメリットは、やはりクルマにしてもパーツにしても経済的だということです。NA エンジン+ 5 速MT のエッセ、ミラ・バン、アルト・バンをベースにしてK カーレース仕様をつくっても総額50 万から60 万円でできますから。旧めのベース車でも純正パーツが同じメーカーの他車種との共通化が進んでいるので、入手に困ることはありません。

 デメリットは強いていうと『普通車に比べて非力なこと』くらいですか。でも全開にして走る楽しさがあります。それに少ないパワーをていねいに使って走る高度なドライビングテクニックを要求されます。速過ぎといわれているアルト・バンHA23V ならヴィッツのカップカーと同タイムで走れますから。ベース車の5MT 仕様もまたまだ探せば出てきます。クルマを大切にしてきた中高年が元オーナーで、サーキットなんか走ったことのない、ボディがヤレていない個体なら最高です。

 そう考えると、ホンダS660 は中古車でも130 万円から150 万円。サーキットを存分に走れるようにすると総額200 万円は覚悟しないといけなくなります。そうなると「普通車のほうがいいじゃないか」となるわけです。軽自動車であるメリットが薄くなります。現行のアルト・ワークスは、L.S.D. とS タイヤを装着すると転倒しやすくなるので、走りには注意が必要です」

【RX-8】ロータリーの中古でもコンプレッションに問題ながければお金は掛からない

アドバイザー ●レッグ モータースポーツ 広島市安芸区船越南3-18-13 TEL 082-823-5888 http://www.leg-sport.com

【SE3P RX-8】2003 年4 月に発売された初期型タイプS は250ps、タイプE は210ps。後期型タイプS はパワーが235ps となっている
「RX-8 は車重1300kg と軽量でロータリー、FR、ホイールベースが長いなどのメリットでピーキーでなく、安定した走りが楽しめます。DSC は優秀でON状態なら、雨でも安心して走れるので初心者はまずON から。上手くなってから完全OFF も試しましょう。4 人乗りで家族も荷物も積めるのも魅力です。

 オススメは前期モデルの80 〜 100 万円ぐらいの車両。30 万円くらいの車両もありますが、エンジンO/H は約80 〜 100 万円掛かるのでコンプレッションが適正か確認です。足まわりなどと合わせて仕上げても200 万円あれば十分楽しめるでしょう。ダメなエンジンはみんなメンテ不良。オイル類の交換、プラグ交換などをしっかりして元気に回していれば10 万km 以上でも元気に走ります。ブレーキパッド、フルード交換だけでサーキットデビューもできます。

 冷却も純正ツインオイルクーラーなら大丈夫。初期の片側しか付いていないモデルは追加装着します。NA で熱があまり上がらないからか水漏れなどいままでまったくないです。エンジンO/H 時に後期のラジエーターと併せて交換でよいでしょう。まず走ってみて、レベルに合わせて徐々にチューニングするべきです。トーコントロールとリアメンバーをロックするパーツ装着(約6 万円)は動きがわかりやすく、楽しくなります」

【S2000】AP1とAP2では、高回転の伸びを楽しめるAP1がオススメ

アドバイザー ●ジョイライド 埼玉県桶川市末広2-2-7 TEL 048-782-6881 https://www.joy-ride.co

【AP1 S2000】
【AP2 S2000】AP1 に搭載されている2 ℓのF20C 型は250ps/8300rpm。AP2 のF22C 型は242ps/7800rpm となっている。低中回転のトルクはF22C のほうが太く、バックでもエンストしにくくなった

「S2000 は何といっても9000rpm まで回るエンジンとコーナリングが気持ちいいクルマです。普段もオープンカーとして楽しめるのがいいですね。ただ、AP2 の2.2 ℓエンジンは8000rpm までとなりますので、オススメはAP1-200 と呼ばれる2 ℓでMT、L.S.D.、ボディ補強などの改良が進んだ、平成15 年からの後期モデルとなります。相場は200 万円以上です。前期型は150 〜 200 万円くらいが相場で、距離も10 万kmくらい走っていますが、カムはチェーン駆動なので調整不要。メンテナンスはオイル交換をしっかりとしていれば、元気に走れます。クルマ選びの際にもレベルゲージやオイル漏れ痕などをチェックしてください。
 
 メンテナンスとしては、もともとオイルを少し消費するエンジンなのでオイル残量には注意が必要です。またブレーキホースが弱く、5 〜 6 年くらいで劣化してしまう例があるので、ここも早めの交換が必要です。あとはブレーキパッドとフルード交換をすれば、サーキットが走れます。足まわりは車高調、サスアームやマウント類のブッシュ交換を。クラッチペダルが重ければ、純正新品交換で解消します。L.S.D.はオイル容量が750ccと小さいのでまずはノーマルのままで十分ですし、機械式L.S.D. を入れるならOS 技研デュアルコア2way と、トラスト製の大容量デフケースをセットで装着したいです。純正水冷オイルクーラーがあるので熱対策はラジエーター交換のみ。中古エンジン
は20 〜 25 万円で販売されているので、載せ換えも可能です」

【Z33/34 フェアレディZ】かなり安値で売ってるZも問題ない!入門用にも最適

アドバイザー ●ガレージ4413 神奈川県足柄上郡開成町吉田島770-4 TEL0465-33-7700 http://www.garage4413.com

【Z34フェアレディZ】
【Z33フェアレディZ】Z33 前期型に搭載されていたVQ35DE は280ps。後期型には313ps のVQ35HR が搭載された。Z34 は336ps のVQ37HR が搭載されている

「FR で比較的新しくてパワーオーバーにできる国産車はZ33、Z34しかないです。富士スピードウェイで使いきれる、ちょうどよいパワーですから、初めてサーキットを走る人も最初からZ でよいと思います。コーナーが速く、セッティングとドライバーの腕次第でタイムが上がっていくのもよいですね。

 相場は10 万km のZ33 で50 〜 60万円くらい。車高調サスが付いて、L.S.D. とオイルクーラー付きなら70 〜 80 万円から。Z34 は10 万km で200 〜 300 万円の純正アケボノ4POT キャリパー付きを、Z33 なら純正ブレンボ付きにすれば、パッドとフルード交換、バケットシートと4 点式ベルト装着のみで走り出せます。
 
 NA だからほとんど壊れないし、中古エンジンの価格は約20 万円ほど。6 速MT は進化した最新型が約20 万円であるなど、安価に載せ換えられる恵まれた環境です。ハブ自体が割れるトラブルがあるので注意が必要ですが、あとはオイル交換とその温度管理をすれば、問題なくサーキット走行を楽しめます。

 Z34 はフェールセーフでエンジンが吹けなくなるのでその範囲で走り、将来的にオイルクーラーを装着したり、車高調、L.S.D. を装備し筑波を1分2 秒台くらいで走れるよう、練習する。タイヤはRE-71R やディレッツァZ Ⅲなら1年に1セットで毎月1回以上走れるので、皆さんが想像するほどのコストは掛からないですよ」

【R32/33/34スカイラインGT-R】第2世代GT-Rは希少車プレミア価格でもよければどうぞ

アドバイザー ●プロストックレーシング 埼玉県三郷市高州1-253 TEL048-948-0774 http://www.prostock.co.jp

【R32GT-R】R32GT-R はRB26DETT エンジンを搭載し、アテーサ4WD システムが駆動力を4輪へと配分する、画期的なクルマとして1989 年に登場。パワーは自主規制によって280ps に抑えられていた
【R33GT-R】

【R34GT-R】
「初期のR32GT-R は車齢30 年、最も新しいR34GT-R でも車齢17 年とすでに旧車の域に達しています。第2 世代GT-R の海外流出が続き、それにつれて価格が高騰。中でもR34GT-R は安くても600 万円台、V スペックⅡになると800 万円台、そして限定車のV スペックⅡニュルになると1800 万円台に達するものもあります。すでにハコスカGT-R と同じビンテージカー扱いですね。

 ベース車とするには安くはないですが、R32GT-R はまだ品数が豊富で選択肢はいろいろあります。過走行、修復歴車でも記録簿がありきちんとメンテナンスや正確な修復がされて状態がよければ買いです。反対に長期間放置されていたような個体は無事故車でも避けたいところ。

 エンジンやシャシーがリフレッシュされた個体は少ないので、店頭に並んでもすぐに売れてしまいます。博物館級にキレイな個体は、やはり700 万円から1000 万円の大台に乗ります。R33GT-R は壊れにくく、ファミリーカーとして乗られてきたフルノーマルの個体が出てくることがあります。これはかなり買いの物件ですね。
 
 第2 世代GT-R は、レストアするつもりで買ってほしいクルマです。弊社では若いユーザーでも手が届く300万円前後のクルマも揃えていますが、もうこれ以上安くなる可能性は少ないと思ってください。いまが最後のチャンスも知れません」

【R35 GT-R】イジらなくても速そうだが、足まわりのリフレッシュやクラッチのメンテをする必要が

アドバイザー ●565 神奈川県横浜市都筑区荏田東2-1-7 TEL045-550-3565 http://www.565.co.jp

【R35GT-R】VR38DETT は初期モデルでも480ps/588Nm という大パワー、大トルクを発生。ツインクラッチ式のセミオートマチックミッションと進化した4WD システムによって、エキゾチックスーパーカー以上の走りを実現
「初期型のGT-R は400 万円台から500 万円台と、意外に中古車価格が下がっていません。それにつられてMY15 からの中期型も高値安定しています。反対にMY17 からの新型が900 万円台と相場は下がり気味。

 GT-R は事故車いわゆる修復歴車が少ないのが特徴ですが、登場後10 年以上を経過して過走行車が増えています。エンジンは大変丈夫なので過走行でもトラブルは少ないですが、過走行車は足まわりにヘタリがあります。

 鬼門のトランスミッションのトラブルは専門ショップでも修理が可能になりましたが、クラッチトラブルが増えている傾向にあります。

 ABS、電装系のトラブルは、サーキット走行などでエンジンルームが高温になる熱害が原因だと思われます。すでに2 人目、3 人目のオーナーの個体も少なくなく、中古車を購入する際は点検履歴を精査することをオススメします。サーキットを本気で走ったことが明白な個体は消耗が激しくできれば避けたいところ。初心者がお試しでサーキット走行した程度のものならさほど問題にはならないでしょう。

 それより、価格が安くてもタイヤやブレーキのメンテナンスを怠った、乗りっぱなしの個体は「ハズレ」が混じっている可能性が高いことを念頭に置いて中古車選びをしてください」

【WRX STI】歴代WRXでもGDBならだいぶ買いやすいが、大事なのはメンテ履歴

アドバイザー ●ゼロマックス南関東 神奈川県相模原市南区古淵1-31-16 TEL042-707-0361 http://www.zeromaxminamikantou.co.jp

【VAB WRX STI】
【GRB WRX STI】

【GDBインプレッサWRX STI】エンジンは初代GC8 も含めてEJ20 型を搭載し続けているが、出力はモデルの進化にともなって向上し続けている。そのため周辺パーツも含めて、流用しやすいというのも魅力だ
「2世代前のGDB はかなり買いやすい価格帯になりました。ただし、走りのスペックC は希少価値も手伝って200 万円はします。
 先代のGRBは前期型ハッチバックの走行10 万kmで150 万円くらいでしょう。この世代は割安感があります。マイナーチェンジした後期型からセダンのGVB が追加されましたが、じつは数が少ない後期型の5ドアハッチバックが希少価値から高値です。また、大切に乗られた距離が少ないフルノーマルの物件やスペックC も高値を維持しています。定番のトラブルとしてタペットカバーからのオイル漏れ、パワステポンプの異音、スターターモーターの戻りが悪いなどがありますが、いずれも修復は可能です。

 現行型のVAB は220 万円から400 万円と幅が広く、平均は300 万円くらいです。ボディが大型になったので家族を乗せるならVAB ですね。ただし、走りのスペックC がないのがマニアの不満点でしょうか。

 どの世代のモデルにもいえますが、前歴がはっきりしているクルマでオイル交換を3000km ごとにきっちり行っているなどメンテナンスがしっかりしている物件が望ましいですね。スポーツモデルのつねで修復歴車は多めですが、きっちり修復してあれば問題ありません。中古車を買った後は、まずタイヤを交換したいところ。山はあってもそれなりに年数が経ったタイヤを履いていることも少なくありません。その後にブレーキパッドとブレーキフルードの交換、余裕があればブレーキラインも交換しておいたほうがいいでしょう」

【ランサーエボリューション】人気が高く相場も高値安定が続く。狙いはエボⅦだ

アドバイザー ●GTNET大阪 大阪府茨木市西豊川町4-18 TEL072-640-1000 https://www.gtnet.co.jp

【ランサーエボリューションⅦ】4G63 型エンジンはG63 型をベースとした頑丈なもので280psを発生。エボⅩに搭載されていたのは直噴ターボの4B11 型。300ps のパワーを発生した
【ランサーエボリューションⅩ】

「走行距離が少ない程度のいいランエボが少なくなり、年式が旧くなっても中古車相場は下がっていません。当店での取り扱いは第二世代のエボⅤからが多く、人気はチューニングすると確実に速くなる第三世代のエボⅧ、エボⅨですが、まだまだ車両価格が高いですね。4G63 型エンジンは極めて丈夫なエンジンで過走行車でもOK。ただし、タービンはエンジンより早く寿命が来る消耗部品だと思ってください。

 狙い目なのがエボⅦ。AT 仕様のGT-A を含めると歴代ランエボで最も販売台数が多く中古車価格はリーズナブルです。中身はエボⅧ、エボⅨと共通の部分が多く、ベース車としてお手頃なクルマです。前後フェンダーを片側3㎝ずつワイドに設定する「C-WEST ランエボVIII GT-TYPE」もエボⅦに装着可能。また、GT-A ならより安く中古車が買えます。MT にこだわらないならアリな選択ですね。

 エボⅩにはSST 車のトラブルが続発していますが、ディーラーではASSY交換で100 万円コース。GTNET では故障状況によりますが20 万~ 50 万で修理実績があります。AYC もマメなメンテが必要。費用を惜しんでメンテを疎かにすると数十万円の修理代に膨らんでしまうので要注意。足まわり、タイヤ、ブレーキパッド、冷却系などランエボは買った後のメンテが大切です」

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