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リアルスポーツカーだが、実用性も一線級 ルノー・メガーヌR.S.トロフィーの使い勝手とコクピットを徹底チェック|スポーツカーレビュー

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目次開く

〈COCKPIT〉よりスポーティ色を強めたトロフィー専用コーディネート

〈INFOTAINMENT&AC〉カーナビはスマホ接続で利用する

色が変化するアンビエントライト

走行モードの切り替え方法はふたつ

Googleマップを活用できる

豊富な機能を持つ総合システム

オンボードコンピューター

先進運転補助機能の設定

オーディオ機能

時計表示や画面消しも可能

走行モード切り替え

リヤカメラも搭載

〈SEAT&COMFORTABLE〉強靭なドライバー席と快適なリヤシート

〈STORAGE〉実用的な収納の数々が車内の整頓に役立つ

〈LAGGAGE COMPARTMENT〉広い荷室もスポーツモデルとは思えぬ実用性

OTHER ITEM

〈INFOTAINMENT&AC〉カーナビはスマホ接続で利用する

センターパネルは最上部に7インチのタッチパネルディスプレイをインストールし、その下に画面の機能呼び出しとオーディオのオン/オフ&ボリュームスイッチを配置。さらに下には空調コントローラーを組み込んでいる。スイッチを目的別にシンプルに並べたデザインは操作性良好。空調は0.5℃刻みの左右独立温度設定式で、大型の調整ダイヤルは運転しながらでも操作しやすい。

色が変化するアンビエントライト

ドアトリムやセンターコンソール脇にはLEDの間接照明を組み込み、アンビエントライトで夜のドライブを演出。色はブルーだけでなくイエロー、レッド、パープル、グリーンと走行モードにより変化するほか任意に切り替えもできる。もっともR.S.らしいのはやはりレッドだろう。

走行モードの切り替え方法はふたつ

走行モードは、センターコンソールにある「R.S. DRIVE」のスイッチを押すことで「Sport」と「Neutral」が切り替わる。そこから先は「R.S. DRIVE」のスイッチ、もしくはパーキングブレーキスイッチ脇にあるボタンやパネルのメニューから画面表示を「マルチセンス」に切り替えて操作。「Comfort」「Neutral」「Race」「Sport」の4パターンに加え、自分で組み立てられる「Perso」も用意する。

Googleマップを活用できる

インフォテイメントシステムに車載カーナビは組み込まれないが、スマホを接続してスマホアプリのナビを利用できる。もちろん操作は車両側から可能。

豊富な機能を持つ総合システム

ドライビングアシストやオンボードコンピューターなど、多彩な機能が統合されている。「Multi-Sense」とは走行モードや車内の環境をカスタマイズする機能。

オンボードコンピューター

走行距離や平均速度、平均燃費などドライブ情報を表示。燃費表示は「平均燃料消費」として100㎞走行あたりの消費燃料を示す欧州式だ。

先進運転補助機能の設定

自動ブレーキなど先進安全機能も組み込まれ、それらの設定も「R-Link2」と呼ぶこのシステムでおこなう。写真は車線逸脱警告や車間距離警告の設定だ。

オーディオ機能

オーディオはラジオのほかBluetoothオーディオやUSBオーディオに対応するが、昨今のトレンドに従いCDプレーヤーは非搭載だ。

時計表示や画面消しも可能

時計を大きく表示することもできる。また夜の運転中でわずらわしい時などは、画面を完全に消すこともワンタッチで可能。

走行モード切り替え

走行モードは5タイプから選択できる。センターコンソールのスイッチでも一部は切り替えできるが、すべてを切り替えるにはタッチパネルを使う。

リヤカメラも搭載

リヤカメラも標準装備。ハンドル操作に連動して左右に動く進路予測線が入るほか、フロント/サイド/リヤとクルマ全周囲をフォローするパーキングセンサーも表示。
センターコンソール最後部には、後席へエアコンの風を送る吹き出し口が用意されている。ここに吹き出し口があることで、後席の快適性は大幅向上。ダイヤルで風量を調整可能だ。
カーナビとスマホの接続はUSBケーブル(&Bluetooth)を通じて行うが、そのUSBスロットはセンターコンソール最前部に用意。もちろん充電にも利用できる。AUX入力端子も装備。

〈SEAT&COMFORTABLE〉強靭なドライバー席と快適なリヤシート

メガーヌR.S.は、本格スポーツカーであると同時に実用的なハッチバックでもある。特筆すべきポイントは前席と後席でまったく方向性が異なること。身体を強靭に包むバケットシートを組み合わせる前席に対し、後席はゆったりくつろげる空間なのだ。
低めの着座位置であると同時に、強靭なバケットシートに包まれる感覚を実感。頭上にはヘルメットを被っても問題ないクリアランスが確保されている。
ついに現行メガーヌR.S.にもレカロシートが組み合わされることになった。背もたれはモノコック構造で見るからにレーシーかつ強靭なホールド性を備えるが、座面は標準シートをベースにしていてサイドサポートは控えめだ。いずれにせよ、サーキットの全開アタックにも対応するのは言うまでもない。表皮はアルカンタラ。
センターコンソールボックスのリッドは前後に65㎜スライドし、ア ームレストとして使える。ここもアルカンタラ張り。
シートは左右席の人が座る部分を抉ったバケット状で、座ると表面はやわらかいが沈み込みは少ない。中央席シートベルトの巻取り部は背もたれに内蔵されている。
FF量販車世界最速を争う速さが自慢のクルマだが、リヤシートはそれを感じさせない実用性だ。Cセグメントハッチバックだけあって十分な居住性を備え、足元スペースも不足はない。
シート調整はすべて手動式。シャシー・スポールのR.S.とは異なり、リクライニング調整はダイヤル式だ。
フロントドアのサイドシルには「RENAULT SPORT」と刻んだアルミプレートを貼付。こういった演出が気分をアゲてくれる。
後席に埋め込まれたISO-FIXチャイルドシート取り付け金具の開口部は、カバー付きで口が広いから使いやすい。
センターアームレストにはドリンクホルダーが埋め込まれている。ロングドライブ時の後席を快適にする。
フロントドアの開口角度は大きく、大きな座面のサイドサポートもある程度つぶれるので乗降時には気にならない。ただし着座位置が低いので乗降時の姿勢変化は大きめ。
後席開口部は足元が気持ち狭い。前後席ともサイドステップの外側への張り出しは大きいので、ズボンや長いスカートの裾を汚さないように注意しよう。

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