マツダCX-5とCX-8が年次改良されたと聞いたら、多くのクルマ好きがニヤリとする【MAZDA:SUV 試乗インプレッション】
- 2020/03/20
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MotorFan編集部 小泉 建治
やっぱりピックアップが良くなっていませんか?
次は2.5Lのガソリンエンジンを積むCX-8である。こちらも新たに「オフロード・トラクション・アシスト」が採用され、センターディスプレイもCX-5と同じように8インチに大型化されている。そしてL Packageの2列目シートにワンタッチウォークインスイッチが追加されている。
さっきと違ってパワートレインの改良がないことは確認ずみだし、CX-8ではルーフ部に塗布型制震材を採用して雨粒などがルーフを叩く騒音を低減させていることも頭に入っている。
CX-5ディーゼルと比べると、最高出力は190psと同じだが、最大トルクは450Nmに対して252Nmと200Nm近く低い。ウエイトは120kgほど重くなっているから、加速時のドライバビリティ面では不利であろう。
だが……もちろんディーゼルと比べると加速力は劣るのだが、ガソリンとしてはピックアップが良くなった……ような気がしてしまう。全開加速ではなく、ちょっとアクセルを踏み増しした際のレスポンスが向上したと言うか、自分の感覚と実際の加速のズレが狭まったと言うか……。
もちろん私の錯覚だ。エンジンが唸るような感覚(もちろん従来モデルも静粛性は高く、「唸る」という表現は適切ではないかもしれない)が僅かでも低められれば、それだけ余裕が生まれたように感じるということなのだろう。
だが、これこそ地道な年次改良がもたらす本当の恩恵なのかもしれない。小さなアップデートの積み重ねが、普段とくに意識することもないような僅かなストレスを少しずつ低減させ、結果的には全体のクオリティを大きく引き上げてしまう。
新型MAZDA CX-8
自分の評価センスのなさを差し置いて「これぞ本当の恩恵」などとしたり顔で断じられても読者のみなさまは困惑するばかりだろうが、ひとりのクルマ好きが抱いた率直な印象として受け止めていただければ幸いである。
余談だが、「なんか良くなった。いや、絶対に良くなったはず」と思ってメーカーに問い合わせてみると「とくに何も変わっていないはずです」という答えが返ってくるのは、欧州車、とりわけフランス車ではよくあることである。そして後になって「正式なアナウンスはありませんでしたが、実はあの時、どうやらココがアップデートされていたそうです」と判明することがたまにあったりする。
日本の欧州車ことマツダならあり得るかも?
新型MAZDA CX-5
CX-5 XD エクスクルーシブモード 4WD
全長×全幅×全高:4545×1840×1690mm
ホイールベース:2655mm
最低地上高:210mm
車両重量:1710kg
エンジン形式:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
排気量:2188cc
ボア×ストローク:86.0×94.2mm
圧縮比:14.4
最高出力:140kw〈190ps〉/4500rpm
最大トルク:450Nm/2000rpm
燃料タンク容量:58L
トランスミッション:6速AT
駆動方式(エンジン・駆動輪):F・4WD
サスペンション形式:Ⓕマクファーソンストラット Ⓡマルチリンク
ブレーキ:Ⓕベンチレーテッドディスク Ⓡディスク
乗車定員:5名
タイヤサイズ:225/55R19
WLTCモード燃費:16.6km/L
市街地モード燃費:13.6km/L
郊外モード燃費:16.5km/L
高速道路モード燃費:18.6km/L
車両価格:400万9500円
新型MAZDA CX-8
CX-8 25S Lパッケージ 4WD
全長×全幅×全高:4900×1840×1730mm
ホイールベース:2930mm
最低地上高:200mm
車両重量:1830g
エンジン形式:直列4気筒DOHC
排気量:2488cc
ボア×ストローク:89.0×100.0mm
圧縮比:13.0
最高出力:140kw〈190ps〉/6000rpm
最大トルク:252Nm/4000rpm
燃料タンク容量:72L
トランスミッション:6速AT
駆動方式(エンジン・駆動輪):F・4WD
サスペンション形式:Ⓕマクファーソンストラット Ⓡマルチリンク
ブレーキ:Ⓕベンチレーテッドディスク Ⓡディスク
乗車定員:7名
タイヤサイズ:225/55R19
WLTCモード燃費:12.2km/L
市街地モード燃費:9.7km/L
郊外モード燃費:12.4km/L
高速道路モード燃費:13.6km/L
車両価格:482万2300円
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