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1988年式・スバル・アルシオーネ FF1.8VS | 80年代車再発見〜今こそオリジナルで乗る〜 [G-ワークス連載企画 ]

  • 2020/09/29
  • G-WORKS編集部
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1985年にアメリカで先行発売された初代スバル・アルシオーネは同年6月に1.8ℓモデルだけ国内発売された。4WDアバンギャルドというキャッチコピー通り、鋭く前衛的なスタイルは好みがハッキリ分かれるもの。87年に国内で2.7ℓ水平対向6気筒モデルが発売され、4WDはアクティブトルクスプリット式になった。1991年に生産終了。1.8ℓエンジンはスバルお家芸と呼べる水平対向4気筒のEA82型。EA82型1.8ターボは120psで6気筒のER27型2.7ターボが150psだった。低いスタイルを実現するためインマニなどの補機はレオーネと別物というのも特徴だった。

今でこそスバルはメジャーな存在になったが1980年代はマイナーで通好みというメーカーだった。そのなかで今回は知らない若者が見たら度肝を抜く車輌。新車で売れた数が少ない希少車を紹介しよう。

まさにアバンギャルドな2本スポークのステアリング。コラム左右にスイッチが集中するサテライト式を採用。当時でも斬新、現代の視点でも心くすぐられるインパネ。現在も乗っているオーナー。そのアルシオーネをさらに見たい方は2020年G-ワークス11月号をご覧下さい♪
スバルはもともと中島飛行機から発展した富士重工業という社名だった。お堅い社名の通りで、スバル360をはじめ富士重工業製のクルマは技術第一主義が貫かれていた。ということで一般に受けやすいというスタイルは二の次。あくまで理想的なクルマ作りを続けたメーカーだ。

その富士重がアメリカ進出を果たして軌道に乗せたのが1970年代のことで、アメリカでさらに成功するためにスポーティな車種が必要だった。そこでレオーネクーペRXⅡの車台を使い、当時流行のリトラクタブルライトを採用するスタイルに仕立てたのがアルシオーネだった。そのスタイルは国産車で初めて空気抵抗が0.3を切る0.27というCd値を実現。また、アメリカ市場ありきのためエンジンは4気筒1.8ℓターボと6気筒2.7ℓが存在した。

そんなアルシオーネだが、当時のスバルファンは堅実なモデルを望んでいたし、スタイリッシュなクルマが欲しい層はスバルに興味を持たなかった。というわけで新車時からあまり見かけない希少車だったが、今見るとかなり斬新で個性的なのは言うまでもない。時代が早すぎたのか…。

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