Motor-Fan[モーターファン]|自動車最新ニュース・速報、試乗記など、クルマとカーライフを楽しむサイト

  • モーターファンテック
  • モーターファンバイクス[Bikes]
  1. TOP
  2. カタログ
  3. トヨタ|TOYOTA
  4. RAV4

【毎日更新企画】人生最後の3台を選ぶ:ラーダ・ニーヴァ/RAV4 HV/ジムニー(安藤眞) 【人生最後に乗るならこの3台/安藤眞編】クルマに人の能力を低下させる安楽装置は必要ない。ラーダ・ニーヴァの潔さを見よ!

このエントリーをはてなブックマークに追加
「ニーヴァ」はロシア語で「耕作地」という意味だとか。ペレストロイカもどこ吹く風、1970年代からその基本設計は不変のまま生産され続けている

元自動車メーカー勤務の開発者だったこともあり、メカニズムに詳しい自動車ジャーナリストの安藤眞さん。これまでの愛車はすべてSUVで、今回選んでくれた3台もやっぱりSUVだった。しかも、そのうち1台はラーダ・ニーヴァという変わり種。どうしてこれを選んだのか、理由が気になります!

TEXT●安藤眞(ANDO Makoto)

1台目:ラーダ・ニーヴァ

「1977年以来、変わらぬ道具としての優秀性がある」

ラーダ・ニーヴァはフィアット124がベースで、全長3720mmのコンパクトな4WD車。日本ではルパルナスが輸入・販売しており、価格は298万円〜。

僕がクルマに求めているのは、道具としての優秀性。人の能力を低下させる安楽装置は、必要ないと思っている。そんなクルマの原初的性能に特化した(というより、誕生した1977年から変わっていない)のが、ロシア・アウトヴァーズ社製のラーダ・ニーヴァだ。

モノコックボディのSUVながら、フルタイム4WDのトランスファーにはローレンジとセンターデフロックが付いており、悪路走破性はバッチリ。サスペンションはフロントが独立懸架なので、日常での乗り心地も悪くない。エンジン縦置きなので重量バランスは良いし、5MTもある。ボディサイズは5ナンバー枠に収まるので、日常の足としても使いやすい。

心配なのは、いつ生産中止になってもおかしくないところ。無くなる前に、ぜひ所有してみたい。

2台目:トヨタRAV4(ハイブリッド)

「災害で荒れた路面をもっとも安心して走れるハイブリッド」

2019年にフルモデルチェンジし、約2年半ぶりに日本市場に復活したRAV4。2.5ℓ直4ハイブリッド(326万1500円)のほか、2.0ℓ直4ガソリン、2.5ℓ直4PHEVがラインナップ。

地球温暖化で気象災害が多発したり、近いうちに必ず来る巨大地震で大規模停電した場合に備えて、「電源車」としてのハイブリッド車(HV)を所有していると安心できそうだから。EVも電源車にはなるけど、電池を使い切ってしまったらおしまい。2019年に千葉県を襲った台風被害のように、送電網の復旧に数週間を要するような場合、HVなら救援物資でガソリンさえ届けば発電を続けられる。PHVは電池が重くハンドリングが軽快でないし、戸建て住まいでないと自宅充電できないから、普通のHVのほうがいい。

そういう理由なのでHVなら何でも良いのだけれど、災害で荒れた路面をもっとも安心して走れそうなのはRAV4だ。

3台目:スズキ・ジムニー

「このクルマに乗れなくなったら、免許を返納する」

世界でもっとも都市に似合うクルマとして「2019ワールド・アーバン・カー」を受賞するなど、日本のみならず世界から高い評価を受けているジムニー。価格は148万5000円〜。コロナ禍の影響で、納期がさらに伸びる傾向にあるのが残念なところ。

かつてJA22型〜JB23型とジムニーを乗り継いだが、豪雨や豪雪の際にも、すごく安心感が高かった。狭い林道を走るのも安心だし、ちょっとスペースがあればUターンもできる。アウトドア遊びが大好きな自分のライフスタイルには、ジムニーがベストだ。しかも2WD時は後輪駆動なので、オンロードではFR感覚でドライビングも楽しめる。JB64型になってからは車中泊もしやすくなったから、「終のクルマ」はJB64型に決めている(たぶん10年後もフルモデルチェンジしていないはず)。

このクルマで乗降性がしんどくなったり、MTの操作がおぼつかなくなったりしたら、免許を返納するつもり。

■安藤眞(あんどう・まこと)

国産自動車会社のシャシー設計部門に約5年間勤務の後、退職。建具屋の修行や地域新聞記者を経て、自動車ジャーナリストとなる。メーカー在職中はSUVの担当だったことから、車歴は最初の2台を除いてSUVかMPV。UBS55型ビッグホーン(いすゞ)のパッケージングとサイズを現代の技術で蘇らせたら、絶対買おうと思っている。

『人生最後に乗るならこの3台』は毎日更新です

あとどれだけクルマに乗れるだろうか。一度きりの人生ならば、好きなクルマのアクセルを全開にしてから死にたいもの。ということで、『乗らずに後悔したくない! 人生最後に乗るならこの3台』と題して、現行モデルのなかから3台を、これから毎日、自動車評論家・業界関係者の方々に選んでいただく。明日の更新もお楽しみに。(モーターファン.jp編集部より)

「世界の自動車オールアルバム 2020年」6月25日(木)発売!

世界の自動車がすべてわかる! 創刊11年目を迎え、ますます内容を充実させました。 日本で売っていないモデルやブランドも完全網羅!

コロナ禍により例年よりも発売が遅れてご心配をおかけいたしましたが、6月25日(木)に発売されます。全国の書店、Amazon、三栄販売サイトなどでお買い求めください。

発売日:6月25日(木)
価格:1864円+税

おすすめのバックナンバー

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。 一覧へ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ 一覧へ

Motor-Fanオリジナル自動車カタログ

自動車カタログTOPへ

Motor-Fan厳選中古車物件情報

中古車TOPへ