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オーナー目線で勝手にインプレッション 第2回『よろしく! スズキ・ジムニーシエラ』 軽でなく、なぜジムニーシエラだったのか? Y氏の値引き大作戦・会社を裏切りながらクルマ買う

  • 2018/06/16
  • MotorFanアーカイブ編集部 山口 尚志
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ジムニーの試乗記を書けという依頼だったが、ちょいお待ち。
乗って走ってどうだったの話から始めるのはあまりにオーソドックスに過ぎる。
これまで定番乗用セダンorハッチバック車ばかり乗り継いできた私が、なぜシエラに手を伸ばしたかをお話ししよう。
いや、そう大した理由ではないのですがね。
3ページ目では、購入にあたって何を参考にどうしたかのお話もしていきましょう(後が怖いのですが)。

TEXT & PHOTO●山口尚志(HISASHI Yamaguchi)

前回:『よろしく! スズキ・ジムニーシエラ』オーナー目線で好き勝手にインプレッション

■いきなり本格ヨンク(4WD)に走ったなぜ?

 
 もともと本格4WD車(あえてSUVなどとはいわない)に興味はなかったが、どういった心変わりか、ジムニーだけは、ある時期から「いちどは所有してみたいクルマ」だと思い始めた。
 
 ただその頃私は前車・マイナーチェンジ版日産ティーダを新車で手に入れたばかり。
 
 ジムニーを買うことはあるまいと思いながら、ティーダを私用やら取材やらで走らせているうち、2008年3月の購入から9年半=2017年秋での走行20万キロ達成が見え始めたのは2007年初夏のことだった。

 ちょうど10年を迎える翌2018年3月まで半年強ある。

 私用に取材、いろいろなところを走ってきたが、今後、取材での長距離走行中、何かの不調が起きないとは限らない。

 帰りならまだしも、行く途中での立ち往生で周囲のひとたちに迷惑をかけることは避けたいものだ。

 そう考えると、余力あるいまのうちに入れ替えたほうが得策かも知れぬ。

 不安要素も出てきていて、前の車検で、リヤショックアブソーバーからのわずかな油漏れの指摘を受けている。
 右よりは左のほうが漏れが多いのだそうだが、逆に、リヤよりも負担が大きいはずのフロント側は左右とも異常がないというから不思議だ。
 
 えらいぞ、ティーダの足まわり!

 そろそろ次のクルマを半年がかりで検討するか・・・そう考え始めたとき、相変わらず三代目のままでいたジムニーが急浮上してきた。

 「クルマの家電化」が叫ばれるようになって久しい。

 そんな声を耳にするたび、「いや、そんなことはない」とかなり無理して反発していた私である。

 だが、2010年12月に国内販売開始の純粋な電気自動車・日産リーフ(初代)でいよいよ降参。

 EVでなくとも、ひと頃とは比べものにならないほどの電子化、過熱気味の低燃費志向になだれ込んだクルマたちに、本当はつまらなさを感じ始めてはいたのだ。

 途端に、ジムニーを含む、いわゆるオフロード4駆というヤツらは、いったいどんな使われ方、楽しみ方をされているのかが知りたくなってきた。

 Youtubeで見てみるとどうだろう、省エネ・省資源・省ナントカなどどこ吹く風とばかりに大地をかけまわるオフロード4駆たちが、草食グルマに辟易する目にいかに新鮮に映ったことか!

 身軽さにものいわせ、ぴょこたんぴょこたん岩場を跳ねゆくジムニーが「わんぱくやんちゃ坊主」なら、道なき道を重厚な足取りでじわりじわり進んでいくランクルやパジェロ、ジープラングラーこそまさに「男の乗るクルマ!」だ。

 私はいつも自分で料理をするが、低カロリーをよしとばかりに、油揚げを肉の代用にしたようなヘルシー一辺倒の食事をするより、よろしくないとわかっていても、高カロリーにまみれた肉料理のほうを選びたいし、満足度も高い。


2008年3月上旬契約、下旬納車のマイナーチェンシ゛版ティーダ。写真では見えないが、憧れだったガラスサンルーフつき。すでにこの時点でサンルーフを選ぶ人は少なく、セールス氏の「ヤマグチさんが今年に入って初めてサンルーフを選ばれたお客様」という言葉が忘れられない。3月上旬なのにである。
 母親から譲り受けた故障続きの4気筒550ccレックス(4速MT・1990年型の8年もの)、働き始めてから初めて自分のお金で買った、3年落ち中古のN15型パルサーセダン(油圧4AT・1996年型)、次に初の新車・後期型のU14ブルーバード(電子制御4AT・2000年)、そしてティーダ(CVT・2008年)・・・選択の余地がなかったレックスは別に、私はクルマ好きのくせに、そこいらとおりいっぺんのクルマ好き連中からクルマ好きとは認められないようなクルマばかり選んできた。

 そういったクルマが性に合っていること、クルマに興味のない普通の人が選ぶようなクルマに好んで乗ることで、普通の人の立場に立ってクルマを見つめていくことができるというふたつが自然と合致していたのだ。

 だがそれも3台4台続けばいいだろう。

 ここいらでひとつ、趣味性の高いクルマに乗ってみようかとなったわけだ。

 まずランクルに憧れるしラングラーも魅力だが、ハナから射程圏外。
 
 新車は高いし、中古にしても安くない。
 安かったとしても維持費がバカにならない。
 かといって、他のカテゴリーに買いたいと思うクルマはもはや皆無だ。

 となると、ひとり1998年のままでいたジムニーががぜん輝きを帯び始めてくるではないか!

 うん、決めた。
 次はジムニーにしよう。

 とまあ、このような経緯で2017年初夏あたりからジムニーを模索し始めたわけだが、ここへきていきなり次期ジムニーの画像および動画がインターネット上にリーク!

 一挙世間がジムニーに注目し始めた。

 クルマを買うときはなぜかいつでも桜の頃=3月と決めていたから、モデルチェンジが2018年3月以前なのか以後なのかがまず気になった。
 
 この頃、おおかたのスクープ記事では、新型の登場時期を「10月」と予想していたから、現行型は3月登録が可能と踏んだのだが、横滑り防止装置義務化(シエラは2014年型から対応ずみ)と歩行者脚部保護規制に対応できず、2月24日以降は登録不可=生産終了になることをすっかり忘れていたため、3月登録目標を前倒しせざるを得なくなった。

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