フルモデルチェンジ間近(!)の現行型3シリーズのハイブリッドモデルに試乗した これこそBMW3シリーズの代表的グレードだ! もっと早くに知っておけば良かった330e
- 2018/09/25
- MotorFan編集部 吉岡 卓朗

すでにカモフラージュ柄の目撃情報が相次いでおり、パリ・モーターショーでの登場が予想される次期3シリーズ。言わずもがなのBMWの主力モデルだが、その3シリーズが新型に切り替わる前に現行型に乗ってみたところ……。

6代目3シリーズ、つまりF30型のエンジンバリエーションは1.5ℓ直3ターボ、2.0ℓ直4ターボ、3.0ℓ直6ターボ、それにディーゼルの2.0ℓ直4ターボの4種類だ。モジュラー化とか効率化とかなんとかで、プラットフォームどころかエンジンラインナップまで縮小する昨今にあって、意外と多いな、という印象だ。全部ターボなのは今どきの時勢を象徴している。
さすがに1.5ℓ直3ターボが登場した時は「そんな無茶な」と思ったが、それでもプロダクトとして成立させているあたりは、さすがBMWがその威信をかけて(?)開発しただけのことはある。「ダウンサイジングが流行っているから載せてみる?」とノリだけで作ったわけではない。
ということを鑑みても330eは、まっとうな、BMWの主力モデルに相応しいパフォーマンス、乗り心地、それに環境性能を持った3シリーズだった。このプラグイン・ハイブリッド車に積まれる2.0ℓターボ自体は184psと270Nmだが、モーターをパワーサプリとして使うことでそれぞれ252psと420Nmまで高めている。
それでいて燃費も市街地走行のみで100kmほど走行して約17km/ℓを記録した。JC08で17.7km/ℓ(100km走行で約5.9ℓ消費)だから遜色ない……と思いきや、貸し出し時には満充電だったバッテリーが残り約20%まで減っていた。プラグイン・ハイブリッドとはいえ、自分も含め都内在住の知人に聞いても、自宅で充電できる環境が整っている人は少なく、多くは普通のガソリン車として使用することになるだろう。7.7kWhの総電力量を誇るリチウムイオンバッテリーによるEV走行可能距離は35kmを謳っている。バッテリーによるEV走行はたいがいメーカー公表値よりも低くなるものだから、ハナシ半分のEV走行可能距離20kmと考えれば、13〜14km/ℓが適正な燃費かもしれない。
試乗車は330e iパフォーマンスのラグジュアリーというグレードで乗り味はソフト。軽めのステアリングもロック・トゥ・ロック2.8回転のスローな感じなのだが、パワーと燃費と乗り心地のすべてがバランスされていて、高級なミドサイズサルーンに乗っている印象が強まった。いや価格は636万円なのでじゅうぶんすぎるほどに高級車なのだが……。
さすがにメーターパネルやAピラー死角の処理などに古さを感じる部分もあるが、7代目3シリーズが登場して、投げ売り状態になったら、これはこれで長く楽しめる1台になるかもしれない。
BMW 330e iパフォーマンス・ラグジュアリー
■ボディサイズ:全長4645×全幅1800×全高1440mm ホイールベース:2810mm ■車両重量:1770kg ■エンジン:直列4気筒DOHCターボ 圧縮比:11.0 総排気量:1998cc 最高出力:135kW(184ps)/5000rpm 最大トルク:270Nm(27.5kgm)/1350-4600rpm ■システム最高出力:185kW(252ps) システム最大トルク:420Nm(42.8kgm) ■トランスミッション:8速AT ■駆動方式:RWD ■サスペンション形式:FダブルウイッシュボーンR5リンク ■タイヤサイズ:F&R225/50R17 ■環境性能(JC08モード) 燃料消費率:17.7km/ℓ ■車両本体価格:636万円
BMW3シリーズ(F30)ディーゼル、ツーリングの試乗短評はこちら!
BMW3シリーズ(F30)1.5ℓグレードの試乗短評はこちら!
BMW3シリーズ(F30)トップグレードの試乗短評はこちら!
|
|

自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebおすすめのバックナンバー
自動車業界 特選求人情報|Motor-FanTechキャリア
「自動車業界を支える”エンジニアリング“ 、”テクノロジー”情報をお届けするモーターファンテックの厳選転職情報特集ページ
東証プライム、軽自動車に強みを持つ日系完成車メーカー
システム構築<燃料電池車両>
年収
400万円〜900万円
勤務地 静岡県浜松市
この求人を詳しく見る
トヨタ自動車販売会社「名古屋トヨペットグループ」のIT企業/福利厚生充実!
タブレット開発エンジニア
年収
400万円〜700万円
勤務地 愛知県名古屋市※顧客との打ち合わで、顧...
この求人を詳しく見る
「自動車業界を支える”エンジニアリング“ 、”テクノロジー”情報をお届けするモーターファンテックの厳選転職情報特集ページ

東証プライム、軽自動車に強みを持つ日系完成車メーカー システム構築<燃料電池車両>
年収 | 400万円〜900万円 |
---|---|
勤務地 | 静岡県浜松市 |
トヨタ自動車販売会社「名古屋トヨペットグループ」のIT企業/福利厚生充実! タブレット開発エンジニア
年収 | 400万円〜700万円 |
---|---|
勤務地 | 愛知県名古屋市※顧客との打ち合わで、顧... |
最新自動車テクノロジーレポート2021

鍵は机上でのシミュレーションと実車の走行テストの間にある...
- PR
- 2021/06/15
- テクノロジー

【SMT】解析モデル作成の効率向上と機能拡充でよりパワフルに
- PR
- 2021/06/15
- テクノロジー

【不二越】カーハイドロリクス&軸受:油圧制御で培われた技...
- PR
- 2021/06/15
- テクノロジー

【シェフラー】コア技術を最大限に生かす次世代技術への取り組み
- PR
- 2021/06/15
- テクノロジー

【アンシス】電動化への数々の課題を解決する設計·開発プロセ...
- PR
- 2021/06/15
- テクノロジー
水平対向と星型とロータリーエンジン特集

1.8ℓ直噴リーンバーンターボ! 次期スバル・レヴォーグから始...
- 2020/05/15
- コラム・連載記事

いま再びマツダの水素ロータリーエンジンへの期待「REは水素...
- 2020/08/24
- コラム・連載記事
会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ

フェアレディZ432の真実 名車再考 日産フェアレディZ432 Chap...
- 2018/08/28
- 新車情報

マツダ ロータリーエンジン 13B-RENESISに至る技術課題と改善...
- 2020/04/26
- コラム・連載記事

マツダSKYACTIV-X:常識破りのブレークスルー。ガソリンエン...
- 2019/07/15
- テクノロジー

ターボエンジンに過給ラグが生じるわけ——普段は自然吸気状態
- 2020/04/19
- テクノロジー

林義正先生、「トルクと馬力」って何が違うんですか、教えて...
- 2020/02/24
- テクノロジー

マツダ×トヨタのSKYACTIV-HYBRIDとはどのようなパワートレイ...
- 2019/07/27
- テクノロジー
ステージごとにみっちり計測! これが本当の実燃費
PHEVとディーゼルで燃費はどう違う? プジョー3008HYBRID4と...
- 2021/06/28
- インプレッション
ルノー・キャプチャーで一気に1200km走ってリアルな燃費を計っ...
- PR
- 2021/03/31
- インプレッション

〈ホンダ・シビック タイプR & ルノー・メガーヌR.S.カップで妻...
- 2019/06/22
- インプレッション
ディーゼルと4WDで実燃費はどうなる? フォルクスワーゲン・パ...
- 2019/11/16
- インプレッション
意外? 予想通り? フォルクスワーゲン・アルテオンで250km走...
- 2019/11/12
- インプレッション
渋滞もなんのその! スイスポの本気度はサンデードライブでこ...
- 2019/08/11
- インプレッション
Motor-Fanオリジナル自動車カタログ
自動車カタログTOPへMotor-Fan厳選中古車物件情報

BMW 3シリーズ
320d xDriveMスポーツハイラインパッケージ
中古価格 398万円

BMW 3シリーズ
318iツーリング ラグジュアリー
中古価格 168.8万円

BMW 3シリーズ
320i左ハンドル
中古価格 98万円

BMW 3シリーズ
318iツーリング
中古価格 118.8万円

BMW 3シリーズ
320iラグジュアリー
中古価格 218.8万円

BMW 3シリーズ
320i Mスポーツパッケージ ディーラー車 右ハンドル
中古価格 78万円