従来のスポーティ路線から一転、親しみやすさを追求したホンダ新型フィットの魅力を競合車との比較で明らかにする! 癒し系のホンダ新型フィットと個性派ライバル トヨタ・ヤリス、日産・ノート、スズキ・スイフトと徹底比較!
- 2020/04/01
- ニューモデル速報
国産コンパクトカーのビッグネームであるヴィッツ(ヤリス)とフィットが相次いで新型となって登場。迎え撃つのはコンパクトカー売上No.1を誇るノートと、欧州コンパクトにも引けを取らないスイフトだ。個性豊かな新型の登場で、コンパクトカー選びがより一層楽しくなる。
REPORT●石井 昌道(ISHI Masamichi)
PHOTO●神村 聖(KAMIMURA Satoshi)
※本稿は2020年2月発売の「新型フィットのすべて」に掲載されたものを転載したものです。
ホンダ・フィット e:HEV LUXE:新型フィット 20年の時を経て新たな時代に沿ったコンセプトを追求
四代目にして大きくイメージを変えてきたフィット。スタイリングはスポーティーだった先代モデルから一転して愛玩動物のように親しみやすくなった。コックピットに腰掛けてみれば、フンワリと身体を包み込むシートにやたらと開けた明るい視界。全てが穏やかで乗員に優しい。走り出す前から、なんだかウキウキとしてくるのだ。
振り返ってみれば、20世紀のBセグメントカーのハッチバッグと言えば、やすく手短で、一応は5人乗れて荷物もそれなりに乗るという、ベーシックカーという表現がピッタリのモデルだった。ところが2001年デビューの初代フィットはセンタータンクレイアウトという画期的なプラットフォームを開発して、コンパクトカーとは思えないほど広々とした室内空間を実現。見た目品質も良く、Bセグメントながら従来では考えられないほど幸せなファミリーカーだったのだ。ホンダはすべての人に、「生活の可能性が拡がる喜び」を提供することをヴィジョンとして掲げているが、初代フィットは見事にそれを成し遂げたと言えるだろう。
二代目、三代目は正常に進化していったが、広さや低燃費性能などは当たり前のものとなりつつある。機能だけではない、新たな「生活の可能性が拡がる喜び」を日本の成熟した自動車ユーザーに対して盛り込むのであれば、カタログの数値等には現れない感覚性能が必要。そこでコンセプトとなったのが”心地よい”であり、前述のルックスやシートの感触、視界の良さ、その他の使い勝手などあらゆる面でそれが追求されている。
先に新型フィットの全体的な乗り味を記しておくと、見て触れて感じた印象と違わず優しさがあり、いわば癒し系。”心地よい”が走らせてみても実感できるのである。
プラットフォームはキャリーオーバーであるが、大幅な改良が施された。肝要なのはサスペンションをとにかくスムーズにストロークさせること。ボディやサスペンション取り付け部など剛性を高めるべきところは高め、可動部のフリクションは徹底的に低減従来モデルも乗り心地が硬いというほどではなかったものの、サスペンションのストロークに渋いところがあったが、見事に払拭したのが新型が獲得した乗り味だ。
そんな新鮮さを持った新型フィットと比較乗車するのは、ハイブリッドシステムが近似しているノートe-POWERと、欧州風の乗り心地が玄人筋からも評価されているスズキ・スイフト。トヨタ・ヤリスは同時に乗ることは叶わなかったが、プロトタイプ試乗の記憶を頼りに記していくことにする。
WLTCモード燃費:27.4㎞/ℓ
直列4気筒DOHC/1496㏄
エンジン最高出力:98㎰/5600-6400rpm
エンジン最大トルク:13.0㎏m/4500-5000rpm
モーター最高出力:109㎰
モーター最大トルク:25.8㎏m
車両本体価格:232万7600円
- 1/3
- 次へ
|
|
自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebおすすめのバックナンバー
これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。
日産キックス600km試乗インプレ:80km/h以上の速度域では燃費...
- 2021/03/26
- インプレッション
BMW320d ディーゼルの真骨頂! 1000km一気に走破 東京〜山形...
- 2021/04/03
- インプレッション
日産ノート | カッコイイだけじゃない! 燃費も走りも格段に...
- 2021/02/20
- インプレッション
渋滞もなんのその! スイスポの本気度はサンデードライブでこ...
- 2019/08/11
- インプレッション
PHEVとディーゼルで燃費はどう違う? プジョー3008HYBRID4と...
- 2021/06/28
- インプレッション
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計って...
- 2019/08/09
- インプレッション
会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ
フェアレディZ432の真実 名車再考 日産フェアレディZ432 Chap...
- 2018/08/28
- 新車情報
マツダ ロータリーエンジン 13B-RENESISに至る技術課題と改善...
- 2020/04/26
- コラム・連載記事
マツダSKYACTIV-X:常識破りのブレークスルー。ガソリンエン...
- 2019/07/15
- テクノロジー
ターボエンジンに過給ラグが生じるわけ——普段は自然吸気状態
- 2020/04/19
- テクノロジー
林義正先生、「トルクと馬力」って何が違うんですか、教えて...
- 2020/02/24
- テクノロジー
マツダ×トヨタのSKYACTIV-HYBRIDとはどのようなパワートレイ...
- 2019/07/27
- テクノロジー
Motor-Fanオリジナル自動車カタログ
自動車カタログTOPへMotor-Fan厳選中古車物件情報
ホンダ フィット
ホーム 当社元レンタカー リアカメラ 横滑り防止 LEDヘッドライト フルオートエアコン クルー...
中古価格 191.8万円
ホンダ フィット
e:HEVホーム 元デモカー 禁煙車 ドラレコ Bカメ
中古価格 208.8万円
ホンダ フィット
e:HEVホーム 当社元レンタカー 衝突軽減 I-STOP パワーウインドウ シートヒーター バ...
中古価格 218.9万円
ホンダ フィット
e:HEVホーム 元弊社デモカー メモリーナビ(VXU-245FTi) 障害物センサー 衝突軽減...
中古価格 221.1万円
ホンダ フィット
クロスター ドラレコ 純正ナビ ETC リアカメラ クルコン クリアランスソナー LEDヘッドラ...
中古価格 222.7万円
ホンダ フィット
e:HEVホーム 9インチプレミアムインターナビ フルセグ バックカメラ ホンダセンシング LE...
中古価格 224.3万円