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ホンダ新型フィットのメカニズムを徹底解説!数値第一主義から脱却し、心地良さのためにホンダ技術陣はなにをしたのか?

  • 2020/04/08
  • ニューモデル速報
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ホンダの屋台骨を支える主力車であるフィットのモデルチェンジは、開発陣にとってもやはり特別な仕事のひとつだろう。i-MMDの小型化や、レーダーを使わずに構築された新方式のホンダセンシングの採用、ボディやサスペンションも、感性に訴える性能を与えるためにホンダ開発陣の持てる総力を結集して作り上げられた。

REPORT●安藤 眞(ANDO Makoto)
※本稿は2020年2月発売の「新型フィットのすべて」に掲載されたものを転載したものです。

目次開く

数値だけにとらわれず快適空間を構築

体格を問わず最適な運転姿勢がとれる

メーター輝度をリニアに切り替えどんな状況でも見やすく

熱対策も施された充電装置

死角が少ない広い視界が安全運転に貢献

バイザーなしでも反射せず視認性の高いメーター

あえて表示項目を抑えて直感的にわかりやすく

従来型の弱点の徹底排除でより上質に

新構造で身体をしっかりホールド

広い空間と快適な座り心地の後席

考え抜かれた手の届く範囲の収納

広く使いやすいラゲッジは継承

二重シールで静粛性とドア閉まり性を向上

極細ピラーでも衝突安全は万全

高強度素材の採用比率を拡大

空力のトレンドもしっかり採用

新素材の採用で強度アップと軽量化を実現

鏡面サイズは変えずに空力性能を向上

数々の対策で極低周波音を排除

小型IPU高電圧バッテリーと制御系をまとめたもの)で荷室空間を改善

PCUの水冷化で発熱と小型化に対応

大幅に小型化されたシステム

ホンダ独自の2モーター駆動式ハイブリッド

熱効率の高い1.5ℓHV用エンジン

アトキンソンと通常サイクルを使い分ける

ステップダウンシフト制御で気持ち良いCVT

新油圧システムでオイルポンプの負担を軽減

新制御で気持ち良く加速する

制約の中で効率化された吸気経路

HVとガソリン車ともに4WDを設定

フリクションの徹底排除がポイント

入力分離型ダンパーマウントで操安と乗り心地を両立

樹脂製マウントで振動を抑制

ブレーキ特性を調整

バリアブルレシオで取り回しが楽々

正確でリニアに反応するステアリング

カメラを中心とした新システム

割り込みへの対応も強化された全車速対応ACC

衝突軽減ブレーキがより安全に!

高い認識精度で安定した車線維持を実現

最新のコネクテッドへ進化

数値だけにとらわれず快適空間を構築

これまでのモデルチェンジでは「従来モデルや競合他車より少しでも広く」ということに意識が向きがちだったが、新型は数値偏重から脱却。「ドライバーにとっての心地よい空間とはどういうものか」という視点で開発を行なった。

体格を問わず最適な運転姿勢がとれる

ステアリングの基準位置を14㎜ドライバーに近付け、足首の窮屈感を解消。HV仕様はブレーキペダルの位置も修正されているが、ガソリンエンジン仕様はマスターバックの位置が変わっていないため、修正は見送られた。

メーター輝度をリニアに切り替えどんな状況でも見やすく

新型フィットは全グレードにメーターバイザーのないTFT 液晶メーターを採用。周囲の明るさに関わらず良好な視認性が確保できるよう、バックライトの明るさ制御を2段階から無段階へと変更している。

熱対策も施された充電装置

スマートフォンの充電機には、ワイヤレスチャージャーを新採用。出力は15W(約1.25A)と、USBポート並みを達成している。充電によって生じる発熱対策には、専用の冷却ファンが設定されており、過熱による充電停止を回避。

死角が少ない広い視界が安全運転に貢献

従来型はフロントガラス越しの見開き角が69度と狭く、三角窓との間に太いAピラーがあったが、新型はAピラーを極細化。左右の目の視差で死角ができないようにすることで、実質見開き角90度を実現。歩行者が死角に入る時間も短くなった。

バイザーなしでも反射せず視認性の高いメーター

メーターはバイザーも曲面レンズも廃止したため、外光の反射対策が必要となった。そこでメーターの角度をドライバーの視線に正対しないよう10度上に向け、表面にはアンチリフレクション加工を施した。

あえて表示項目を抑えて直感的にわかりやすく

フル液晶メーターは表示内容の設定自由度が高いため、ややもすると表示要素を詰め込みがちになるが、新型フィットはあえてシンプルな表示にできるモードを設定。表示内容の変更も、ステアリングスイッチで簡単にできる。

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