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ホンダ・アコードのメカニズムを徹底解説!パワートレーンもボディもサスペンションも見所満載

  • 2020/05/01
  • ニューモデル速報
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3種のモードで駆動する

e:HEVシステムは3種類の駆動モードを使い分ける。青いラインがEV走行時とエネルギー回生時の流れ、緑色のzラインがHV走行時の流れ、赤いラインがエンジン直結クラッチ締結時の駆動力伝達の流れを示す。

冷却性能の向上で重希土類フリー化を実現

耐熱性向上のために添加していた重希土類を廃止する代わりに、冷却性能を向上。軽量化のために中空化していたモーターシャフトの内部にもATFを流し、遠心力を利用してローター内部の磁石を冷却する。

IPUを大幅に小型化

IPUは大幅なコンパクト化を実施。12V変換するDC-DCコンバーターをエンジンルームに移動したことで、前後長を大幅に短縮。冷却頻度の高いDC-DCコンバーターがなくなったことで、空冷系もシンプルになった。

荷室と室内空間を犠牲にしない

IPUは後席クッションの前寄りに搭載。前後長を短縮したことで、レッグスペースと容量48ℓの燃料タンク搭載スペースも確保する。高さ方向の寸法も抑えて座骨部分のクッション厚も十分に確保し、座り心地も向上させた。

熱効率は世界最高レベル

型式名称はCR-Vハイブリッドと同じLFB型だが、新型アコード用にはさらなる改良を追加。耐ノック性を向上させて、圧縮比を13.0から13.5へと高めた。熱効率40.6%は、ポート噴射エンジンとしては世界最高レベルだ。

原動機型式:LFB-H4
排気量(㏄):1993
種類・気筒数:直列4気筒
弁機構:DOHC16バルブ
ボア×ストローク(㎜):81.0×96.7
最高出力(kW[㎰]/rpm):107[145]/6200
最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):175[17.8]/3500
使用燃料:レギュラー
モーター最高出力(kW[㎰]/rpm):135[184]/5000-6000
モーター最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):315[32.1]/0-2000

オイル掻きあげによる抵抗を低減

オイルパン内に装着される二次バランサーシャフトは、バランスウェイト形状を改良。エンジンオイルを掻いた際に、オイルを横方向に逃がす形状として、油同士がぶつかり合うことによって発生する抵抗を低減している。

小型化のキーポイント

リチウムイオン電池のセル数は従来と同じ72個だが、モジュール構成を変更。従来は18セルを1モジュールとして左右に分割していたのに対し、36セルを1モジュールとして左右をつなげ、幅方向を約90㎜短縮している。

EGR量の増大には高流動タンブルポートで対応

EGR率増大による燃焼の不安定化には、吸気ポートの高タンブル形状で対応を行なう。下側を凹形状としてバルブ上面に吸気を集め、流れの指向性を向上。常用域でのタンブル比を約25%向上させている。

高流量EGRシステムを採用

EGRはバルブと通路を改良して流量をアップ。流路径をφ21㎜拡大すると同時に、屈曲部をなだらかにし、無駄な容積を削減している。EGRクーラーへの入り口も直線化し、圧力損失の低減を図った。

進化型の加工技術でフリクションを低減

ホーニングに使用する砥石(中砥と仕上げ砥)の番手を最適化することで、必要な油溝を確保しながら表面粗さを低減。エンジン内部で最もロスの大きいピストンとシリンダー壁間のフリクション低減を図った。

排熱回収でシステム効率を向上

ハイブリッドシステムはエンジンを頻繁に停止するため、冷却水温が上がりにくい。寒冷時に暖機に時間が掛かると、過濃混合気で運転する時間が長くなるし、エンジンオイルの粘度も下がりにくいため、燃費に影響を与える。また、ヒーターの熱源は冷却水だから、それを確保するためにエンジンを回す必要も生じる。そこで排気管の途中に小さなラジエターを設け、排気ガスの温度を利用して冷却水温を高める排気熱回収器が付けられている。

吸排気バルブでノッキングを改善

吸気側には燃焼室側を鏡面研磨したバルブを採用する。鍛造肌を鏡面研磨することで表面積を減らし、蓄熱量を低減するのが狙い。熱負荷の高い排気側にはナトリウム封入式を採用し、常用域で0.9度の点火進角を稼いだ。

エンジン振動に起因するゴロゴロ音を低減

クランクシャフトが曲げ変形することによるゴロゴロ音を低減するため、剛性を約33%向上。ジャーナルを太くするとフリクションが増えるため、ウェブ裏に肉盛りをして対策を行なっている。

モーターファン別冊・ニューモデル速報 ニューモデル速報 Vol.595 新型アコードのすべて

e:HEV搭載。アコード初のアダプティブ・ダンパー標準採用。

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