爆売れダイハツ新型ロッキーのルーツを四駆専門誌編集長が試乗!! 【ダイハツ新型ロッキー(とトヨタ・ライズ)爆売れ記念特別企画】ダイハツ初代ロッキーは、本格四駆だったのか? (後編)
- 2020/12/19
- MotorFanアーカイブ編集部
中古車屋の店主であり、重ステ車の運転が億劫になってきた団塊ジュニア末期世代、WEB上では“ポンコツ屋”の名で通る『四駆道楽専門誌 CURIOUS(キュリアス)』(カマド出版・刊)の編集兼・倉庫係…と言うか編集長が、ダイハツの現行ロッキー(A200S/210S型)の販売好調をうけて、ここぞとばかりに(?)初代ロッキーを真正面から語ります。後編はいよいよ初代ロッキーの試乗レポートと参りましょう!!
TEXT&PHOTO:赤木靖之(キュリアス編集室)/PHOTO:R.Fukuju
前編ではダイハツの初代ロッキー登場の背景や車両構造、位置付けの変化をご紹介しました。今回は後編として、縁あって仕入れた平成7年車を検証するとともに、新たなオーナーと一緒にツーリングへ出掛けた際の感触をお伝えしましょう。
今回掲載の画像は、四駆専門誌『キュリアス Vol.11』(カマド出版・刊 http://www.w-m-g.jp/curious/)の誌面用として、2015年8月に撮影したもの。解説も当時の試走記事の再構築にするつもりでしたが、勢い余って(?)書き下ろし同然に…。
よってマニアック(?)な皆様におかれましても、幸か不幸か記事内容は「どこかで読んだぞ!?」とはならないものかと思います。それでははじめましょう。
【ダイハツ新型ロッキー(とトヨタ・ライズ)爆売れ記念特別企画】ダイハツ初代ロッキーは、本格四駆だったのか? (前編)
中古車屋の店主であり、重ステ車の運転が億劫になってきた団塊ジュニア末期世代、WEB上では“ポンコツ屋”の名で通る『四駆道楽...
四駆道楽専門誌『CURIOUS(キュリアス)』についてはココをクリック!!(注:株式会社 三栄の刊行物ではありません)
▲平成5年のマイナーチェンジで登場した「カンタベリー」仕様は、F300Sの最終期になると少しシンプルな「カンタベリー・X」と、上級の「カンタベリー・Z」に分かれた。そこに廉価版の「マリンランナー」を加えた三本立ての展開として、従来の「SE」や「SX」といったグレードを置き換えた。現車は「カンタベリー・X」で、初期の中間グレード「SE」に相当するが、オーバーフェンダーが省かれたことで以前よりスッキリしている。舵角を犠牲にするワイドタイヤではないから、スズキ・ジムニーに近い4.9mの小回り性能だ。しかし大げさなグリルガードはうっとおしく、人混みをかき分ける駅前や商店街を走る時は怖くもある。走行性能の面からも、フロントオーバーハングにこんな重石をつけるのは褒められたことではない。
【内外装はラガーの弟分】
ロッキーのウリだった脱着式トップが印象的ながら、根底にあるのは兄貴分のラガーを小さくしたようなデザイン。カドを丸っこくしたり空力云々の考えもなさそう。前端からクォーターパネルへ至る外板プレスや、四角く切り取ったフェンダーもラガーのDNA、テールランプに至っては流用だ。
バンパーとして機能する前後バンパーにきちんとした牽引フックが備わり、どこから見てもジープタイプ。もっと昔から存在したかのような佇まいである。なのに「アタラシズムなフォルム」なんてカタログ文言が見られたのは前編で述べた通り。営業側(または広告代理店)と設計側の認識のズレは、現車を前にすると殊更強く感じる。
内装もミニ・ラガーの趣き。ドア内側はセミトリムで鉄板むき出し部が残る。ミラー固定部から室内に貫通したレバーをコチョコチョやると鏡面が動くのも懐かしい。電動調整が当たり前の時期でも、故障の心配も少なく嬉しい装備だ。
5ナンバー登録車のみで展開された点は業務用でない証。それでも女性客を多く取り込んだスズキ・エスクードのお洒落さを考えると、乗用車ユーザー視点からは太刀打ちできないことが明らかで、カテゴリー違いにすら映る。
シャシーにも奇をてらった部分は少なく、前後サスペンションの形式もすでに普及していたRV四駆の定石どおり。つまり車格からすればゴツい。
エスクードは前足を乗用車流のストラットに、後足をランドローバーに似たセンターAアーム式コイルリジッドとした。さらにフレーム前後を大きくキックアップしてフロアを下げたことに対し、ロッキーの構造は「保守的に過ぎる」し、四駆ユーザー視点からは「頼もしい」。
現在はサイズ、重量、用途から、ロッキーをライトクロカンとかコンパクトSUVと呼ぶことが多い。それならば、『キュリアス』誌流に「ライトウェイト骨太クロカン」と呼びたい。シャシーの造りとしてライトデューティと評することはできないから、「軽量な本格派」ということだ。

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