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オーナー目線で勝手にインプレッション 連載第5回『よろしく! スズキ・ジムニーシエラ』 Panasonicナビ 取付け気苦労物語・180mmスペースにワイド200mmナビを入れる法 ~だからATになった~

  • 2018/07/01
  • MotorFanアーカイブ編集部 山口 尚志
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■初めての汎用ナビに求める条件

 
 スズキ車にはもともとMOPナビがないから、今回のシエラでは初めて汎用ナビに手をつけることになるが、「何でもいいや」と思ってはいても、いざ買うとなれば、いちおうはいま旬の主要ナビを眺めたくなる。

 販社めぐりと同時にカー用品店もまわって品定め開始。

 次期ナビ決定に向けての条件は次のとおりだ。

 ディープだぞ~。

①地図画面のときに発せられた音声案内、ハンドフリー音声など、いま出ている音声の音量調整が、即座にボリュームボタンかダイヤルノブでできること。

②時計が画面右上にあること。

③複数の目的地設定をしているとき、「目的地到着時刻」アイコンをタッチすると、途中立寄り地への到着時刻表示にも切り替わること。

④地図画面から直接ショートカットメニューに飛ぶことができ、その中に自分がよく使う項目が入っていること。
 入っていなくても、設定で変更できればよし。

⑤探索条件の中に「目的地への左側優先到着」の選択があること。

⑥3D画面のビュー角度調整ができること。

などである。


 たまたま①~⑥と掲げたから優先順位に見えるが、①は1位、②は2位、③~⑥はすべて、重視度合いが均等な3位だと思ってほしい。

 ナビをお使いのみなさんだったら、ひとつやふたつ「おれも」「わたしも」と思ったものがあるのではないだろうか。

ラジオを聞いているときは・・・
 
 ①は見てのとおり。

 これは同じ日産でも、ブルにはなくてティーダに搭載されていたが、いったん知ってしまうと、この機能がないナビは使う気になれない。

ラジオの音量調整。

そこにナビの音声案内が流れてきたら、その音量調整。左端の「音量」の横のマークの違いにご注目(この3点ともティーダのナビ)。

写真は2代目プリウスのナビ。案内発生中にボリュームをまわしたところで音量は変わらない。
 パネル表面にある音量調整ボタンまたはダイヤルは、なぜかオーディオ音声に限っていて、音声案内やハンドフリー音声などの音量は、あらかじめ「本体設定」の中に潜んでいる「音量設定」でしか調整できないものが多い。

 しかもこの手の設定画面は、たいてい車両停止時にしか呼び出せないのである。

ごらんのように、ナビ音声の音量調整は、わざわざ停止して初めて呼び出せるこの設定画面から行わなければならない。
 
 走行中、音声案内がたまたま周囲の騒音と重なってしまったとき、聞き取れないからとボリュームボタンに触れたところで、この音量の調整役は受け持っていないから、音の上げ下げはできないわけだ。

 高速道路上にいたならいったんSAに入り、停止してから「音量設定」しなおさなければならない。

 これはストレス以外の何ものでもない。

ティーダに限らないが、多くのMOPナビは、このように画面右上に時刻表示される。
 ②の時計表示も不満だ。

 右側通行の国の多くを占めるのが右ハンドル車なら、ガイド中であってもなくても、常に表示される時計は、目の移動量が少なくてすむ画面右上に表示されなければならない。

 だいたい時計に限らず、表示方式(進行方向上、北上、3D)、現在地名称、次の右左折方向、VICS受信時刻、広域/詳細など、主要マークの表示場所やサイズの変更ぐらい、設定画面でユーザー任意にできるようにしておくべきだ。

 PC、スマートホン、タブレットなど、設定画面を引きずり出さなくとも、アイコンを数秒タッチしたら、直接好きな位置に移動できるようになっているではないか。

 なぜどのメーカーも他分野製品の使われ方を応用しようとしないのだろう。

 次。

 ③。

 いま父のクルマは2代目プリウスに代わっているが、このトヨタ系ナビ、すなわち元・富士通テン、現デンソーテン製ナビにこの機能があり、当然、市販品も同様となっている。

 複数の目的地を設定している場合、多くのナビは設定画面の中で、「到着予想時刻」を「立寄地」か「最終目的地」かのどちらかしか表示できない。

 これも取材などで複数の目的地を設定する場合があるのでぜひほしいところだ。


同じくプリウスのナビで、2か所の目的地を設定している例。1か所目の到着予想時刻を表示中のマークをタッチすると,現在地から2か所目までの到着予想時刻と距離の表示に変わる。
試しに3か所の目的設定をして同じことをしたら、一挙3か所分の到着予想時刻と距離を表示した。これはこの写真を撮るまで知らなかった。
ティーダさんの場合は、ここをいくら突っついても変わらない。

ティーダの場合はこのようになる。
 ④は正確にいうと、走行中に画面タッチすると、どのメーカー製品も、よく使う(だろうとメーカーが決めている)ショートカットメニューが限定的に出るが、その項目が、自分がよく使うものであるということだ。

 だから、工場出荷状態から任意変更できればそれがベスト!

 地図画面をワンタッチして、「履歴」「探索条件」「VICS情報」「自宅」「施設マーク表示」などが直接出てくれるとありがたい。

 ⑤。

 これもナビを積極的に使っている人なら、潜在的に抱いている不満ではないだろうか。

 いざナビどおりに到着したはいいものの、その入口は対向車線側。

 それだけならまだ許せるが、右折進入しようにも、目の前には街路樹繁る、切れ目なき中央分離帯・・・街路樹をクルマで掻き分けて行けというのか?

 そうでなくても道幅が広いために「右折進入」を禁止している入口もある。

 いったん通過した先でUターンさせる場合もあるが、どうせなら多少距離が増してもいいから、「左側到着」を念頭に、かつ、ドライバーには悟られず、出発時点から、ごく自然な誘導で自車の左に入口が訪れるような、粋なガイドがほしい。

 人には日ごろ並みの勉強しかしていないように見せておいて、いざ試験では100点満点を取るイメージだ(あまりうまい例えではないな。)。

 目的地付近に来てからあわててのまわり道誘導というのも感心しない。

 試験前日にあわてて一夜漬けの勉強をするようなものだ(これもあまりうまい例えではないが・・・)。

 これは2000年ブルの頃に気づき、他の利用者からも声が挙がって10年後にはどのメーカーもあたり前のように解決していると思っていたのだが、2018年になってもそのロジックを見かけないところを見ると、ナビメーカーは、まだまだ机上の空論で製品を造っているのではあるまいか。

 開発中のテストでは、普段クルマを使っていない人たちが毎度決まったルートでしか検証していないのだと思う。

 普段からナビを使いこなしていれば、このようなシーンにはいくらでも出くわすはずで、開発関係者なら、すぐに「あっ」と気づかなければ嘘だ。

 ⑥は、3D表示が可能なナビなら、すべて当然のように付帯していると思っていたが、意外に調整機能がない製品があった。

 ノーマークでいるとあぶないので、これも条件に入れることに。

ティーダは7段階に、
プリウスは10段階に変えられる。

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