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マツダ・ファミリア(5代目)1980-1985 アクティブでクリーンなデザインが受けた大ヒットコンパクトカー!「週刊モーターファン・アーカイブ/マツダ100周年特集」

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じっくりと考えられた形が大人気に

BD型を語る時にまず忘れてはならないのが、そのデザインである。当時からハッチバック車における世界のベンチマークであったVWゴルフに真っ向から対決を挑むような工クステリアスタイリングは「ゴルフの真似」と椰楡されることもあったが、市場では「とにかくカッコイイ、オシャレ」と高い評価を受けた。

またインテリアは特に後席の背もたれとサイド部が連続したカーブで繋がったラウンジソファシートの採用が人気を呼んだ。さらにフロントシ—トのヘッドレストを抜き、リクライニングさせ前後席を繋げることで休憩時などに足を伸ばしてくつろぐことができるなど、ライフスタイルの新提案もうまくいったこともヒットの要因でもある。

後に追加されたセダン。ハッチバックよりも数段フォーマルに見えるのは、フロントグリルの逆スラントとわずかなメッキがアクセントとなった。
外観でもゴルフに似ているとも言われたが、インテリアも同様の声も。ターボ仕様の場合には写真のようにメータークラスターの周囲に赤ラインが入る。

この大ヒットにより1982年にはトヨタカロ—ラを抑えて月間販売台数で3度トップを奪取、第1回日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、文字通りマツダの救世主となったファミリアだが、特定のグレードが売れたことも忘れてはいけない。

それが「3ドアハッチバックー1.5XG」である。ファミリアのイメージモデルであった1.5XGは3ドアという現在の国内市場では受け入れづらいドア枚数のハッチバックだが、前述したラウンジソファシ—卜や電動スライディングサンルーフなどを装着することで若者4人でドライブやレジャ—に出かけることがオシャレという流行も生み出した。

一方でサーフボードをボルトで固定した「陸サーファー」なる社会現象も生み出したのは、テレビCMに当時人気絶頂だったフュ—ジョンギタリストの高中正義の音楽を採用したこと。またCMのイメージキャラクターは現在はソフトバンクモバイルの「犬のお父さん」の声でも脚光を浴びた若かりし頃の北大路欣也氏によるアクティブに生活を楽しむスタイルが共感を呼んだことが大きいのである。

ターボで走りを強化。できればロータリーも欲しかったところ……。
83年に登場となったターボ仕様のエンジン。 これまでl.5ℓで85psだったパワーは115psにまで高められた。単なるハッチバックからクルマ好きからもさらに注目を集める存在に。

SPECIFICATIONS:ファミリアXG

全長3955 X 全幅1630 X 全高1375mm
1.5ℓ 直4 SOHC 85ps / 5500rpm
価格103.8万円(当時)

2代目ファミリアにはロータリーエンジンがあった!

67年の2代目の時代はファミリアのブランドも大衆車というよりはやや上級車だった。ボディバリエーションもセダン、クーぺ、バン、ピックアップなど豊富。ロータリーエンジンは100ps/7000rpm(グロス)のスペックを持っていた。

ファミリアらしさはカタチにあったのか?6代目以降も紹介!

6代目ファミリア・カブリオレ(1985〜1989)

ボディバリエーション、エクステリアデザインともに5代目の人気を継承したキープコンセプト。カブリオレは86年に登場している。そして1600DOHCターボ+ビスカスLSDフルタイム4WDのGT-Aは87年の発売。

7代目ファミリア・ シリーズ(1989~1996)

このモデルは5代目のデザインを継承というほどではないが、意識し発展させたデザインであることは問違いない。3ドアハッチバックとセダンに加えて5ドアハッチバックのアスティナも登場。

使いやすいHBのお手本
この世代まで3代キープコンセプト

アスティナ (7代目派生バージョン)

7代目の派生もモデル。実用重視と考えられがちな5ドアハッチバックをややスペシャリティなテイストで仕立てる試み。ヘッドライトは唯一リトラクタブル式を採用。

5ドアだけど、ちょっとスペシャリティなHB。

豊冨なポディバリーエションは初代から

初代ファミリア発表は63年で 当初はマツダのメイン車種という位置づけで 排気星800ccの2ドアバンでスタート。以後、様々なモデル…ワゴン、4/2ドアセダン、ピックアップ、クーぺが続くともに、エンジンパワー増強も施された。

モーターファン別冊 その他のシリーズ 80年代国産車のすべて

 モーターファン別冊ニューモデル速報シリーズは、1981年 モーターファン4月号臨時増刊「トヨタ・ソアラのすべて」を起点として刊行されています。2011年は創刊誌の刊行より30周年にあたる年となります。そこで今回は創刊当初の80年代の国産車の詳細を紹介する特別号を刊行することとなりました。
 歴代のモーターファン別冊ニューモデル速報とモーターファン本誌の貴重な資料をデータベースとしながら、すべてのレポートを現代の視点で新規書き下ろしとしました。さらに綴じ込み付録として、「トヨタ・ソアラのすべて」に付属していた初代ソアラのカタログを再収録して掲載しています。

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