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マツダ・サバンナ RX-7(初代)1977-1983 絶妙のパッケージとパフォーマンス。 RX-7の伝説はここからはじまった!「週刊モーターファン・アーカイブ/マツダ100周年特集」

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日本の交通行政は優しくはなかった。暴走行為を助長するものとして、スポーツカーや空力付加物は封じ込められた。それでもそんな網をくぐり抜けて登場した、絶妙のパッケージとパフォーマンス。その経緯は、小さなリヤシートのみが知っている……
週刊モーターファン・アーカイブでは、これまでのモーターファンの懐かしい秘蔵データから毎週1台ずつ紹介していきます。今週も先週に引き続き、マツダ100周年特集!伝説のスポーツカーの初代RX-7を紹介します。

解説●小野里誠(70年代国産車のすべて より)

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REの特色は①パワー対比でコンパクト、②振動、騒音が低い、③トルクがスムーズに出る、④回転の範囲が広ぃーワイドレンジなパワー領域。このRX-7ではこの特性が見事に生かされており「REなくしては実現しなかったー」と技術者はいう。RE車11年目としての経験のなかで得られた、特性をいかんなく発揮できたクルマであったわけだ。

タイトな室内により、手足のように操る感覚を演出。エクステリアも空力の要請ではあるが、角を絞り込むことで、よりコンパクトな印象を与えている。

RX-7の主要ターゲットは、フェアレディZやセリカと同様に北米輸出を狙ったもの。スペシャルティの色が濃くても当然といえる。

当時の価格は、リミテッドREマチック(173万円)、5速マニュアル(169万円)、GT(144万円)である、当時としても安い!と感じさせたが、装備の充実した、リミテッドにエアコンなどのオプション、税金などを考えれば、やはり、200万円カーではあった。

RX-7をスポーツカーとしてみると、なによりも、圧倒的な動力性能が魅力。RE12Aの持つシャープなレスポンスは、強烈なまでの加速性能で、また、100km/h以上の領域ではRX-7の美点でもあるスタイリングがもたらす空気抵抗の少なさが身を持って体験できる。

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とりわけマツダは操作性を意識するメーカーで、このRX-7にも視界の良さを与えた。大きく回り込むリヤガラスは、タイトなRX-7に極上の後方視界を与えている。

180km/hに規制された最高速度にもいとも簡単に到達する。0-400m加速のデータは先代サバンナと変わらないが、フィーリィングの上ではまさに「風のごとくスピードにのる」というのが実感。

幅広く低いボディ、先代サバンナに対してホイールベースは延長したが、エンジンをフロントのミッドに搭載、キャビンはそれに応じて後退、居住空間は広くはない。スポーツカーのパッケージングとしては自然な構成であり、コクピットに収まった感覚は、ワクワク感を与えてくれる。

動力性能に負けることなく、ハンドリングも、これまでの国産車では最高レベルだ。テストコースの300Rのフラットコーナーを、180km/hで何事もなかったようにクリアー。ただ、そこからはオーバーステア傾向が現れるようではあったという。ロールはほとんどしないんじゃないか、と思えるほどに小さい。直進性も問題なく、操縦安定性は高いレベルにあった。

モーターファン誌のとある企画のワンシーン。もちろん直接のライバルではないが、アルピーヌA110と並んでみても、臆することのない佇まいが魅力的に見える。

SPECIFICATIONS (MAZDA RX-7 Limited)

〈寸法・重量〉
・全長x全幅x全高:4285X1675X1250mm
・ホイールベース:2420mm
・トレッド前/後:1420/1400mm
・車両重量:1005kg
・乗車定員:4人
〈エンジン〉10A型
・直列2ローター
・総排気量:573ccx2
・圧縮比:9.4
・最高出力:130ps/7000rpm
・最大トルク:16.5kgm/4000rpm
・気化器:2ステ4バレル
〈トランスミッション〉5MT
〈駆動方式〉RWD
〈ステアリンク型式〉ボールナット式 17.0-20.0
〈サスペンション〉前・ストラット 後・4リンクワットリンク
〈ブレーキ〉前・ベンチレ テッドティスク 後・フィン付リーディングトレーニング式ドラム
〈タイヤサイズ〉195/70R13
〈価格・当時〉169.0万円

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 とはいえ、40〜50歳代の方であれば、子供の頃のクルマがここにずらりと登場します。”名車”と呼ばれるものは、雑誌や評論家が勝手に決めてしまうもので、そこには技術的価値、歴史的背景など様々なものを総合して判断しているようです。しかし、私たちは誰にでも自分だけの名車があると考えています。それは、誰もがあるクルマと特別な出会い方をし、ある体験をして様々な感動を得、それが深い思い出となっているからです。
 どれか1台でも、そんな思い出に出会えるものであったら幸いです。

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